御霊神社の面掛行列
坂ノ下の御霊神社へ面掛行列を見に行ってきました。
面掛行列は秋に行われる御霊神社の例祭の中で行われます。
 面掛行列とは
 面掛行列は、面をつけた男たちが神社周辺を練り歩く行列行事で、現在神奈川県の無形民俗文化財に指定されています。昔は面を付ける家が決まっていましたが、現在は有志の人々がかぶるようになったそうです。かつては御霊神社の他に鶴岡八幡宮でも行われていましたが、1868年の神仏分離令を発した後はやめてしまい、鎌倉では御霊神社だけになってしまいました。
 例祭が始まる
  毎年9月18日、御霊神社の例祭が行われます。午後から始まるということですが、それでも早めに来た観光客が境内に集まり、またお神輿などもでているのでお祭りの雰囲気も徐々に盛り上がってきています。
 
 鎌倉神楽
  お昼を過ぎると例祭が始まります。まず境内では鎌倉神楽が行われます。産土神・火の神・水の神を招き、五穀豊穣を祈る神楽です。大釜で湯が立てられ、この湯に沸き立つ湯玉の大きさで吉凶を占うことから「湯立神楽」ともいわれています。神職の方がその度に簡単な紹介をしてくれるので、初めての方でもわかりやすいお神楽です。
 しかし、境内前では・・・
 お神楽を見ている方もいれば、比較的空いている今のうちに写真を撮ろうとする方もいます。すでにスタンバイをされたお面の方(?)が、写真を撮られさまは、まるで芸能人の記者会見のようです。
先導役の天狗
獅子頭が続きます
 面掛行列
 お神楽が終われば、面掛行列が始まります。その由来は源頼朝が隠れ里に住む娘を身篭らせたため、年に一度だけ非人に無礼講を許したのが始まりで、身分の低い非人は顔をさらせず面をかぶり、行列をなした逢瀬の警護を再現したものといわれています。
 行列は
 一番面・爺(じい)
 二番面・鬼(おに)
 三番面・異形(いぎょう)
 四番面・鼻長(はななが)
 五番面・烏天狗(からすてんぐ)
 六番面・翁(おきな)
 七番面・火吹男(ひふきお)
 八番面・福禄寿(ふくろくじゅ)
 九番面・阿亀(おかめ)
 十番面・女(とりあげ)
の十人衆で行います。阿亀のお腹を触ると安産祈願になるそうです。
一番面・爺(じい) 二番面・鬼(おに) 三番面・異形(いぎょう)
四番面・鼻長(はななが) 五番面・烏天狗(からすてんぐ) 六番面・翁(おきな)
七番面・火吹男(ひふきお) 八番面・福禄寿(ふくろくじゅ) 九番面・阿亀(おかめ)
十番面・女(とりあげ)