夏目 漱石
本 名 夏目金之助(なつめ・きんのすけ)【0歳~1歳】
→塩原金之助(しおばら・きんのすけ)【1歳~21歳】
→夏目金之助(なつめ・きんのすけ)【22歳~】
生年月日 1867年(慶応3年)2月9日
没年月日 1916年(大正5年)12月9日
別名義 夏目漱石(なつめ・そうせき)【小説家】ペンネーム
愚陀仏(ぐだぶつ)【俳人】俳号
親 族 夏目純一(なつめ・じゅんいち)【長男】バイオリニスト
夏目房之介(なつめ・ふさのすけ)【孫・純一の長男】漫画評論家・エッセイスト
半藤一利(はんどう・かずとし)【孫婿・長女の娘婿】小説家
来 歴
1867年 江戸牛込馬場下横町(現・東京都新宿区)にて夏目家の五男として生まれる。
1868年 塩原家の養子になるが、養父母の離婚により9歳で生家に戻される。ただ実父と養父の対立により21歳まで夏目家への復籍が遅れる。
1884年 大学予備門予科(現・東京大学教養学部)に入学。
1889年 正岡子規に会い、俳句を学ぶ。
1890年 帝国大学(現・東京大学)英文科に入学。
この頃から神経衰弱に陥るようになる。
1893年 帝国大学卒業。高等師範学校の英語教師に就任。
1894年 12月末、極度の神経衰弱・強迫観念にかられるようになったため、菅虎雄のすすめで円覚寺の釈宗演のもとで参禅。
1895年 愛媛県尋常中学校(現・県立松山東高等学校)の英語教師に赴任。
1896年 熊本市の第五高等学校の英語教師に赴任。
中根鏡子と結婚。
1897年 8月、妻・鏡子の流産後の保養のため、鎌倉町材木座に滞在。
1898年 寺田寅彦らと俳句結社「紫溟吟社」を結成。
1900年 英語教育法研究のため、文部省より英国留学を命じられる。
1903年 英国留学から帰国。文京区本郷駒込に転居。
1905年 1月、俳句雑誌「ホトトギス」に『吾輩は猫である』を発表。
【小説家としてデビュー】
1906年 4月、「ホトトギス」の附録に『坊っちゃん』を発表。
雑誌「新小説」に『草枕』を発表。
本郷の夏目宅に出入りしていた小宮豊隆・鈴木三重吉・森田草平など書生たちが毎週木曜日に集まり語り合うようになり、やがて「木曜会」と呼ばれるようになる。
1907年 朝日新聞社に入社。職業作家となる。
「朝日新聞」に『虞美人草』を連載。
1908年 「朝日新聞」に『三四郎』を連載。
1909年 「東京朝日新聞」「大阪朝日新聞」に『それから』を連載。
1910年 「朝日新聞」に『門』を連載。その執筆途中に胃潰瘍で入院。
その後、静岡・修善寺温泉で静養するも大吐血し危篤状態に陥る(修善寺の大患)。
1912年 「朝日新聞」に『彼岸過迄』『行人』を連載。
6月29日~7月1日、鎌倉・江ノ島へ遊びに行く。
7月21日、避暑のため、鎌倉町材木座の田山別荘に滞在。
9月11日、中村是公と東慶寺の釈宗演を訪ねる。
1913年 ひどいノイローゼにかかり、胃潰瘍も再発。
1914年 「朝日新聞」に『こゝろ(原題・『心 先生の遺書』)』を連載。
1915年 東京市牛込区早稲田南町の自宅にて腹腔内出血のため没。
1984年 11月、新千円札に肖像が採用される。
 鎌倉が舞台となる著作
1905年
吾輩は猫である
1906年
草枕
1906年
坊っちゃん
1910年
1912年
初秋の一日
1912年
彼岸過迄 須永の話
1914年
行人
1914年
こころ
 鎌倉が舞台となるラジオドラマ・朗読
1947/07/03

1947/07/31
行人 NHK東京
第2
原作『行人』
村瀬幸子
1950/01/04 吾輩は猫である NHK東京
第2
原作『吾輩は猫である』
三津田健・田代信子
1950/04/26 NHK東京
第2
原作『こゝろ』
東山千栄子
1951/07/01 NHK東京
第1
原作『こゝろ』
和田信賢・久米 明・山本安英
1951/12/10

1951/12/22
NHK東京
第1
原作『門』
1952/07/01

1952/09/23
坊っちゃん ラジオ東京 原作『坊っちゃん』
市川段四郎・小堀 誠・吉川満子・杉  寛
1952/10/07

1952/10/28
吾輩は猫である ラジオ東京 原作『吾輩は猫である』
水谷八重子・中村伸郎・高橋豊子・小堀 誠
1953/01/06

1953/01/27
吾輩は猫である(再) ラジオ東京 原作『吾輩は猫である』
水谷八重子・中村伸郎・高橋豊子・小堀 誠
1953/07/17

1953/07/31
こころ NHK東京
第2
原作『こゝろ』
久米 明・丹阿彌谷津子
1953/09/28

1953/10/03
こころ ラジオ東京 原作『こゝろ』
東野英治郎
1955/01/31

1955/02/12
吾輩は猫である ラジオ東京 原作『吾輩は猫である』
1955/04/14

1955/04/21
坊ちゃん NHK東京
第2
原作『坊っちゃん』
文学座
1956/01/04

1956/01/31
坊ちゃん 文化放送 原作『坊っちゃん』
芥川比呂志
1956/03/15

1956/03/29
坊っちゃん ラジオ東京 原作『坊っちゃん』
森繁久彌・中村メイコ・大木民夫・徳川無声
1956/11/19 行人 前編 NHK東京
第2
原作『行人』
信 欣三・臼井正明・江田公一郎・伊藤淳子
1956/11/26 行人 後編 NHK東京
第2
原作『行人』
信 欣三・臼井正明・江田公一郎・伊藤淳子
1959/03/02

1959/03/20
吾輩は猫である NHK東京
第1
原作『吾輩は猫である』
樫村治子
1961/07/10

1961/08/29
坊っちゃん NHK東京
第1
原作『坊っちゃん』
森繁久彌・加藤道子
1967/09/10

1967/10/29
吾輩は猫である NHK東京
第1
原作『吾輩は猫である』
森繁久彌・加藤道子
1968/01/05 坊っちゃん NHK東京
第1
原作『坊っちゃん』
金内吉男・鎗田順吉・江守 徹・入江洋佑