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あらすじ
鉄道省の役人・松野は、探偵の小牧に相談するため事務所を訪ねた。松野の話によると、列車に積んである郵便行嚢が爆発して中にあった手紙がバラバラになってしまったというのだ。そこで小牧はパラバラになった手紙を詳しく調べてみたのだが・・・。
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作品の舞台 |
鎌倉郵便局・・・小牧探偵は、鎌倉に着くとまず郵便局に向かいます。
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停車場を出た小牧探偵は、人力車夫のかたまつてゐるところに行つて、かう訊ねた。
『郵便局はどこですか?』
車夫はすぐある方角を指した。 (原文のまま)
現在は鎌倉駅から歩いて3分ほどの近いところに鎌倉郵便局があります。
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登場人物 |
小牧 |
青年探偵。 |
松野謙太郎 |
鉄道省の役人。 |
品川 |
鎌倉に住む伯爵。 |
秘書 |
品川伯爵の秘書。 |
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あらすじ
山名のもとに、川越雄作から手紙が届いた。川越は以前山名が書いた「浅草の思い出」という随筆で「名を忘れた友」と載せた男だった。手紙には「是非わたしが経営する旅館に来てほしい」と記されていた。そこで山名は、川越が経営する旅館がある稲村ガ崎に向かったのだが・・・。
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作品の舞台 |
稲村ガ崎・・・川越雄作が経営する旅館があります。
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登場人物 |
山名 耕市 |
翻訳家・フリーライター。 |
川越 雄作 |
山名の友人。鎌倉で川越旅館を経営。 |
おさよ |
木馬館の切符切りの娘。 |
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あらすじ
私は赤坂溜池の近くにある青柳博士の研究室を訪ねた。すると、博士は彫刻家・尾崎の妻は病死したと言われているが、実は自殺だったと言い出した。そして博士は私に夫人が書いた遺書を見せてもらったのだが・・・。
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作品の舞台 |
稲村ガ崎のそば・・・心身衰弱したよし子は、鎌倉で療養することになりました。
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風の強い晩で、稲村ガ崎のほうでは波の音がだんだん激しくなっていく
嵐の前触れのように、騒がしく鳴っておりました。(原文のまま)
ということは、稲村ガ崎の見える他地区で静養したのか?
由比ガ浜か、腰越か。
材木座でも海沿いか高台であれば稲村ガ崎は見えるが・・・。
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登場人物 |
私 |
新聞記者。 |
青柳 博士 |
赤坂溜池に研究室を持つ法医学博士。 |
尾崎 唯介 |
彫刻家。3年前に死亡。 |
尾崎よし子 |
唯介の妻。 |
山内 徹 |
唯介の双子の弟。 |
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あらすじ
横須賀線の最終列車が通った後、大船では東海道線にあわせて鎌倉へ向かう乗合自動車がでている。車内にはいつも顔なじみばかりが乗り合わせるのだが今日に限って誰も居らず、わたしは見知らぬ二人の紳士と乗り合わせることになった。すると、そのうちのひとりの紳士が私にしつこく話しかけてきた・・・。
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作品の舞台 |
材木座・・・私が住んでいます。
扇ヶ谷・・・話しかけてきた紳士が住んでいます。 |
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登場人物 |
私 |
都内に勤める会社員。 |
絹糸 銀二 |
いかさま師。 |
メリケン松 |
銀二の相棒。 |
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あらすじ
6月のある日曜日、日比谷公園で強盗事件をおこした快賊が鎌倉の鶴小路伯爵邸に現れた。快賊は笑ったお面を被った紳士風の男だった。その笑う紳士は伯爵の娘・喜美子を誘拐するのだが・・・。
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作品の舞台 |
二階堂・・・鶴小路伯爵邸は、八幡宮の裏通りの方にあります。
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登場人物 |
篠原 卓蔵 |
名探偵。元警視庁。 |
鶴小路 |
鎌倉の別荘に住む伯爵。 |
鶴小路喜美子 |
伯爵の娘。14歳。 |
中津川史郎 |
伯爵の甥。16歳。鶴小路別邸に住む。 |
五郎助 |
別邸番の老人。 |
木見 純蔵 |
伯爵の従兄弟。日東汽船会社社長。 |
早速 竹風 |
彫刻家。 |
近江 潮風 |
竹風の弟子。 |
天運堂 |
銀座の宝石商。 |
笑う紳士 |
快賊。 |
本庄 |
警部。 |
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あらすじ
エマ子は持病の神経衰弱の発作をかかえ、いつも心が不安定な状態で過ごしていた。店の常連客たちと鎌倉の浜へ海水浴に行った時も、発作が起きてしまいみさ子が血だらけになる幻を目にする状態にまでなってしまった。そんな中、『アザミ』に戻ったエマ子は深酔いした帰宅途中、怪しい外国人に車で不思議な異人館に連れ去られてしまい、館内で白い大きな浴槽に横たわる女の死体を目にした・・・。
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作品の舞台 |
由比ガ浜・・・エマ子、みさ子、五月、四郎が海水浴に行きました。
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登場人物 |
西条エマ子 |
銀座「アザミ酒場」の客引き。日本とドイツの混血児。 |
みさ子 |
「アザミ酒場」の客引き。 |
五月 |
「アザミ酒場」を根城にするゴロツキのリーダー。 |
四郎 |
「アザミ酒場」を根城にするゴロツキ。 |
井手 江南 |
自称探偵小説作家。本名・井上江南 |
マダム |
「アザミ酒場」のマダム。 |
本田 |
刑事。 |
川口 |
刑事。 |
由利麟太郎 |
探偵。元警視庁捜査課長。 |
三津木俊助 |
新日報新聞社記者。 |
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あらすじ
市ヶ谷にある医学博士・日下瑛造宅から大きな長持を運ぶように言われた車夫の勝公だったが、なんとその長持の裂け目から鮮血が流れ出てきた。「花髑髏」という怪人から殺人予告を受けていた由利と三津木は、早速現場に駆け付け事件解決にのぞむのだが…。
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作品の舞台 |
大町・・・事件のせいで周囲が騒がしくなってきたため、瑠璃子は湯浅を連れて大町にある瑛造の別荘に移ります。
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登場人物 |
日下 瑛造 |
市ヶ谷薬王寺に住む精神病研究で有名な医学博士。 |
日下 瑛一 |
瑛造の一人息子。父親と衝突し、家を出て牛込馬場下に住む。 |
日下瑠璃子 |
瑛造の養女。 |
宮園 魁太 |
日下邸で暮らす白痴の書生。 |
湯浅 |
精神病研究で有名な医学博士。以前、瑛造と同じ病院で働いていた。 |
勝公 |
市ヶ谷の車夫。 |
八十川藤松 |
瑛造と湯浅が勤めていた病院に入院していた精神病患者。 |
八十川ぬい |
藤松の妻。 |
八十川アサオ |
藤松の子。 |
由利麟太郎 |
探偵。元警視庁捜査課長。 |
三津木俊助 |
新日報社の花形記者。 |
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あらすじ
瀬戸内海の遊覧船に乗っていた大道寺綾子は、海上に一艘の小船を見つけた。その小船には大きなガラスの柩が置かれ、中には盲聾唖三重苦の美少年・虹之助が眠っていた。富貴な未亡人だった綾子は、虹之助を哀れに思い自ら彼を引き取ったが、それを機に2人の周辺で次々と殺人事件がおきてしまう・・・。
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作品の舞台 |
中御門・・・大道寺綾子邸、甲野梨枝子邸があります。
(文献を調べても「東御門」「西御門」という地名はでてきますが、「中御門」は皆無。架空の地名の可能性もあり。)
稲村ガ崎・・・第3の殺人事件がおきます。 |
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登場人物 |
大道寺綾子 |
鎌倉に住む未亡人。28~9歳。 |
大道寺慎吾 |
綾子の亡夫。3年前に病死。元・N汽船の重役。 |
大道寺君江 |
綾子の母方の叔母。大道寺家の家事を切り盛りしている。 |
甲野四方太 |
小豆島で醤油醸造元。病死。 |
甲野梨枝子 |
四方太の妻。 |
甲野 静馬 |
四方太の長男。洋画家。28歳。 |
甲野 由美 |
四方太の長女。人気歌手。22~3歳。 |
鵜藤 五郎 |
静馬の友人。甲野家に同居。画家の卵。 |
志賀 恭三 |
甲野家の食客。綾子の恋人。四方太の腹違いの妹の子。 |
志賀 琴絵 |
恭三の妹。17~8歳。 |
虹之助 |
盲聾唖、三重苦の美少年。 |
鈴木 |
千住にある鈴木精神病院の院長。 |
江馬 |
警視庁捜査課長。警部。 |
由利麟太郎 |
探偵。元警視庁捜査課長。 |
三津木俊助 |
新日報社の花形記者。 |
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あらすじ
赤坂のKホテルで唐木子爵と日疋美樹子の結婚披露宴が行われる最中、新郎の唐木が姿を消してしまった。美樹子の父・万蔵は唐木を捜すが、全く見つからない。さらに万蔵はホテルに訪れた警部から、新郎の男は唐木の偽者だということを知った・・・。
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作品の舞台 |
材木座・・・日疋万蔵の別邸があります。
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登場人物 |
日疋 万蔵 |
日疋製鎖会社社長。 |
日疋 京子 |
万蔵の妻。一昨年死亡。 |
日疋美樹子 |
万蔵の娘。唐木と結婚予定。 |
良三 |
美樹子の遠縁。 |
静 |
日疋家の女中。 |
唐木 |
子爵。中国辺りの小大名の出。 |
甲野 朱美 |
新進女流作家。 |
那須 薔薇 |
酔っ払いのへぼ作家。 |
婆や |
那須のアトリエの手伝い。 |
細川 篤子 |
社会事業団体「ほほえみ会」主宰。 |
久世ゆかり |
「ほほえみ幼稚園」保母。 |
久世 謙介 |
ゆかりの兄。 |
定子 |
「ほほえみ幼稚園」園児。 |
一郎 |
「ほほえみ幼稚園」園児。 |
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あらすじ
鎌倉に遊びに来た男女のグループが、扇ヶ谷にある「蝙蝠屋敷」と呼ばれる空き別荘で肝試しをすることにした。そして最初に屋敷に入った通代は、そこで血で描かれたコウモリの絵と女性の死体を発見した・・・。
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作品の舞台 |
扇ヶ谷・・・通代たちが肝試しをした空き別荘「蝙蝠屋敷」があります。
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登場人物 |
甲野 通代 |
鎌倉へ遊びに来た若者グループの一人。屋敷で死体を発見する。 |
甲野 慎吾 |
吉祥寺に住む通代の叔父。 |
葛城倭文子 |
映画女優。 |
柳 三四郎 |
若い俳優。事故によりセムシとなる。 |
久美子 |
鎌倉へ遊びに来た若者グループの一人。 |
由利麟太郎 |
探偵。元警視庁捜査課長。 |
三津木俊助 |
新日報新聞社記者。 |
鵜藤 |
三津木の同僚。 |
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あらすじ
由比ガ浜の海水浴場に出来た華やかな回転木馬は、若者たちに好評だった。その由比ガ浜に海水浴に来ていた佐伯は、回転木馬に乗る二人の令嬢に目を惹かれるが、何度も繰り返し乗る二人に何か理由があるのではないかと疑問を持った・・・。
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作品の舞台 |
由比ガ浜・・・海水浴場に回転木馬ができます。
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登場人物 |
わたし |
作家。この物語の書き手。 |
佐伯 |
わたしと同じアパートの住人。 |
アリス・ターナー |
有名な親日家。 |
山県美穂子 |
代議士の娘。 |
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あらすじ
ボルネオのゴム園を経営する緒方順蔵は秘書の大谷と日本に帰国したが、その夜何者かに殺されてしまった。その際、緒方は日時計の上に「O谷(おーたに)」という血文字を残したため、嫌疑をかけられた大谷は行方をくらますのだが・・・。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・緒方と大谷が帰国した際に逗留した日疋龍三郎邸があります。
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登場人物 |
緒方 順蔵 |
ボルネオでオガタ農園を経営。 |
大谷 慎介 |
緒方の秘書。 |
磯貝三穂子 |
大谷の恋人。 |
日疋龍三郎 |
オガタ農園の共同経営者。 |
日疋 専市 |
龍三郎の父。死亡。 |
志賀 |
ボルネオにある「都ホテル」の主人。 |
ヌクラ |
白人とマレー人の混血児の青年。 |
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あらすじ
映画監督の賀川竜夫は妻の梅子と結婚して7年目になる。竜夫の元妻・豊子は、以前3人で遊びに行った鎌倉で水難事故に遭い溺死していた。しかし竜夫に新しい愛人ができたことを知った梅子は、自分が過去の豊子と同じ立場になったことに気づいて・・・。
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作品の舞台 |
稲村ガ崎・・・竜夫たちが友人宅へ遊びに行った際、崖から転落事故が起きます。また過去に豊子が水難事故にあいます。
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登場人物 |
賀川 竜夫 |
「日東キネマ」所属の映画監督。 |
賀川 梅子 |
竜夫の妻。元・「日東キネマ」大部屋女優。 |
賀川 豊子 |
竜夫の前妻。水難事故で死亡。元・「日東キネマ」大部屋女優。 |
久米 蘭子 |
竜夫の愛人。「日東キネマ」若手女優。 |
江馬 |
「日東キネマ」映画監督。竜夫のライバル。 |
土屋 |
「日東キネマ」映画助監督。 |
私 |
江馬の友人。 |
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あらすじ
銀座で行われた展覧会で展示されていた小田切氏所有の真珠の首飾り「人魚の涙」が、夜光怪人に強奪されてしまった。さらに彼は鎌倉に住む古宮氏のダイヤの首飾りを狙っているようだった。そこで古宮は探偵の黒木や記者の三津木を呼んで警護につけるのだが・・・。
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作品の舞台 |
稲村ガ崎・・・「お城御殿」と呼ばれる古宮春彦邸があります。
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登場人物 |
御子柴 進 |
好奇心旺盛で勇敢な中学3年生。15歳。柔道三段。 |
三津木俊助 |
新日報社の花形記者。 |
黒木 一平 |
丸の内に事務所を持つ売出し中の私立探偵。 |
小田切準造 |
天下の真珠王。 |
古宮 春彦 |
鎌倉に住む元伯爵。 |
古宮 豊彦 |
春彦の先代。 |
古宮 珠子 |
春彦の娘。18歳。 |
一柳 藤子 |
珠子の付き人。18歳。 |
一柳 博士 |
海賊の研究をする有名な考古学者。 |
一柳 龍夫 |
博士の一人息子。 |
大江 蘭堂 |
一柳博士に援助をする男。 |
ヘンリー小谷 |
極東サーカス団団長。 |
ジミー小島 |
極東サーカス団曲芸師。 |
龍神長太夫 |
海賊の頭領。 |
鬼頭儀兵衛 |
獄門島の網元。 |
清水 |
獄門島の巡査。 |
弁秀 |
龍神島の塚守り。 |
金田一耕助 |
もじゃもじゃ頭の探偵。 |
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あらすじ
宝石商「天銀堂」の強盗殺人事件が発生後、元子爵・椿英輔が失踪してしまった。その後、英輔と思われる死体が発見されるが、都内で英輔とそっくりな男がたびたび目撃されている。そこで椿家では砂占いで英輔の行方を占うことになり、英輔の娘・美禰子は探偵の金田一耕助に相談をすることになった。その夜、砂占いが無事に行われたのだが、深夜に玉虫元伯爵が何者かに殺されてしまう・・・。
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登場人物 |
椿 英輔 |
元子爵。フルート奏者。43歳。 |
椿 あき子
(「あき」は火扁に禾) |
英輔の妻。40歳。 |
椿 美禰子 |
英輔の娘。19歳。 |
新宮 利彦 |
英輔の伯父。43歳。 |
新宮 華子 |
利彦の妻。40歳前後。 |
新宮 一彦 |
利彦の息子。21歳。 |
玉虫 公丸 |
元伯爵。70歳前後。 |
菊江 |
小間使い。公丸の妾。23~4歳。 |
三島東太郎 |
英輔の友人の子供。戦災孤児。23~4歳。 |
目賀 重亮 |
医学博士。あき子の主治医。52~3歳。 |
信乃 |
あき子の |
種 |
椿家の女中。23~4歳。 |
飯尾豊三郎 |
ヤミ屋。 |
植辰 |
神戸市須磨寺市の植木職人。 |
おこま |
植辰の娘。 |
小夜子 |
おこまの娘。 |
おたま |
植辰の妾。 |
お勝 |
植辰の妾。 |
源助 |
おこまの夫。植辰の弟子。 |
植松 |
神戸市須磨寺市の植木職人。 |
おすみ |
須磨の旅館「三春園」の女中。 |
芳村 作造 |
明石の漁師。 |
M |
小夜子の友人。 |
等々力大志 |
警視庁警部。 |
出川 |
警視庁刑事。 |
沢村 |
警視庁刑事。 |
金田一耕助 |
もじゃもじゃ頭の探偵。 |
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あらすじ
鎌倉にある丹羽博士の館へ遊びに来た甥の竜男は、突然深夜に博士の娘・由紀子に助けを求められた。どうやら留守中の博士の書斎に泥棒が入っているというのだ。そこで二人が書斎へ行くと、室内に巷で有名な「白蠟怪盗」の逃げ出す姿が確認できた。逃げる怪盗に竜男は得意の射撃をわざと外すように撃ったのだが、見事に命中し怪盗は死んでしまった…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・海岸のそばに丹羽博士の館があります。
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登場人物 |
丹羽博士 |
鎌倉に住む博士。事件が起こった時は館に不在。 |
丹羽由紀子 |
博士の娘。 |
竜男 |
博士の甥。由紀子の従妹。新制中学の2年生。射撃が得意。 |
丹羽夫人 |
博士の妻。病弱。 |
堀川 |
博士の助手の青年。 |
古川 緑泥 |
館に泊まる博士の友人で怪しい小説家。その正体は…。 |
黒沼博士 |
館に泊まる博士の友人。 |
白蠟怪盗 |
巷で有名な大胆不敵なことをおこす怪盗。 |
警部 |
鎌倉署警部。 |
医者 |
監察医。 |
木村 |
監察係。 |
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あらすじ
5月2日の夜、銀座のカフェ「アリバイ」で金田一耕助と会っていた増本克子は、向こう壁に映る男女の会話に恐怖を感じていた。読心術の心得がある克子には、会話から「ストリキニーネ」「ジェラルミンの大トランク」「三鷹駅」といった言葉が確認できたのだ。そして2週間後、三鷹駅でジェラルミンのトランクに入った女性の死体が発見された・・・。
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作品の舞台 |
鎌倉駅・・・5月12日の夕方、謎の女が鎌倉駅前のKKタクシーで河田家の別荘に向かいます。
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登場人物 |
増本 克子 |
聾唖学校の教師。読唇術の心得がある。 |
河田 重人 |
○△産業専務取締役。 |
河田登喜子 |
重人の妻。 |
河田 由美 |
重人の娘。19歳。 |
倉持タマ子 |
重人の愛人。登喜子の遠縁の娘。 |
杉田 豊彦 |
河田家の運転手。30歳。 |
川口 |
医師。 |
高山 嘉助 |
逗子のSホテルの支配人。 |
藤本 文雄 |
逗子のSホテルの若いボーイ。 |
等々力大志 |
警視庁捜査一課警部。 |
古谷 |
三鷹署警部補。 |
小沼 |
三鷹署刑事。 |
金田一耕助 |
もじゃもじゃ頭の探偵。 |
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あらすじ
東京近郊の海水浴場・鏡が浦海岸では「ネプチューン祭」という催しが行われた。中でも最大の見所となる「ミス・カガミガウラ・コンクール」の審査員のひとりである児童心理学者の江川教授が毒殺された。その前日、読心術を会得している江川はヨットに乗るアベックの会話に不審な点があったといっていたが・・・。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・鎌倉にある加納達哉邸からの帰る途中、恭子の母は自動車事故で亡くなります。
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登場人物 |
一柳 悦子 |
鏡が浦のホテル「望海楼ホテル」のマダム。 |
一柳 子爵 |
悦子の亡夫。ホテルは子爵の別荘を改装したもの。 |
一柳芙紗子 |
子爵の先妻の娘。 |
一柳 民子 |
子爵の妹。 |
江川 市郎 |
児童心理学者。大学教授。 |
江川 晶子 |
市郎の長女。 |
江川ルリ子 |
晶子の娘。生まれつきの聾唖。13歳。 |
加藤 達子 |
江川の助手。 |
加納 辰哉 |
電気関係のエンジニア。江川の一高時代の同窓。 |
岡田 豊彦 |
芙紗子の友人。子爵の遠縁。 |
都築 正雄 |
辰哉の甥。K大生。 |
久米 恭子 |
正雄の恋人。K大生。 |
古垣 重人 |
T大教授。法医学の最高権威。 |
等々力大志 |
警視庁捜査一課警部。 |
金田一耕助 |
もじゃもじゃ頭の名探偵。 |
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あらすじ
鶴子は秘書の三枝子に親戚との会食に出席するよう促された。三枝子は何か企みがあると感じ不安でいっぱいになってしまうが、会食の当日、北鎌倉の薔薇の別荘に次々と招待客が集まってくる中、鶴子が自室で死体となって発見された・・・。
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作品の舞台 |
北鎌倉駅・・・児玉が鶴子の別荘に向かうため降り立ちます。
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登場人物 |
吉村 鶴子 |
キャバレー・ローズの経営者。体が不自由。 |
堀口三枝子 |
鶴子の付添婦兼秘書。25歳。 |
堀口 一義 |
三枝子の父。空襲で死亡。 |
堀口 節子 |
三枝子の母。病死。 |
吉村 兼次 |
鶴子の亡夫。 |
戸田 辰蔵 |
兼次の兄。鶴子の仕送りで生活している。 |
戸田やす子 |
辰蔵の妻。 |
古川 幸子 |
兼次の上の姉。 |
古川 達吉 |
幸子の夫。元陸軍大尉。 |
川辺千代子 |
兼次の下の姉。 |
川辺 良介 |
千代子の夫。闇商売に手を出している。 |
加藤 朝彦 |
鶴子の妹の息子。26~7歳。 |
浅井みゆき |
鶴子のもう一人の妹の娘。 |
杉本 隆吉 |
鶴子の部下。キャバレー・ローズのマネージャー。42~3歳。 |
小森 峯子 |
北鎌倉の別荘の管理人。 |
杢衛 |
北鎌倉の別荘の爺や。 |
鍋井 賢蔵 |
鶴子の顧問弁護士。52~3歳。 |
児玉 健 |
戦災孤児。「影の人」から不思議な招待状を送られる。 |
児玉 浜吉 |
健の父。空襲で死亡。 |
児玉 浅江 |
健の母。空襲で死亡。 |
藤尾 |
警部補。捜査主任。 |
金田一耕助 |
もじゃもじゃ頭の探偵。 |
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あらすじ
金田一耕助のもとに、坂口キクが相談に訪れた。キクは夫の亀三郎の事故死に不審を抱いている様子だった。彫師の亀三郎が依頼されたスペードのクイーンを描いた内腿の刺青をいれた女が片瀬沖で変死体で発見された事件が、夫の事故死と関係があるのではないかというのだが・・・。
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作品の舞台 |
極楽寺・・・岩永久蔵の別荘があります。
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登場人物 |
坂口亀三郎 |
「彫亀」とよばれた彫物師。 |
坂口 キク |
亀三郎の妻。小料理屋「菊月」を経営。 |
坂口 秀子 |
亀三郎とキクの養子。 |
前田 浜子 |
「ペンギン書房」記者。 |
前田 豊子 |
浜子の姉。 |
シヴィル |
アメリカ将校。豊子と同棲中。 |
山上 八郎 |
「ペンギン書房」社主兼社長兼編集長。 |
小池 |
「ペンギン書房」記者。 |
木谷 晴子 |
「ペンギン書房」受付嬢。 |
上杉 |
「ペンギン書房」編集次長。 |
岩永 久蔵 |
ナイトクラブ「X・Y・Z」を経営。 |
岩永 夏子 |
久蔵の妻。 |
谷口 健三 |
久蔵の秘書。 |
福田 泰治 |
久蔵の元秘書。信州で療養中。 |
米川 雅人 |
ナイトクラブ「X・Y・Z」支配人。 |
神崎八百子 |
ナイトクラブ「X・Y・Z」ホステス。 |
古川あや子 |
ナイトクラブ「X・Y・Z」ホステス。 |
古屋 恭助 |
八百子の友人。 |
東山 里子 |
八百子の友人。 |
中田三四郎 |
八百子の友人。 |
有明ミユキ |
八百子の友人。ヌードモデル。 |
伊丹 辰男 |
八百子の友人。 |
陳 隆芳 |
ヘロイン密輸のボス。2年前に病死。 |
根岸 栄作 |
KK病院長。解剖医。 |
西村 浩介 |
KK病院副院長。 |
一ノ瀬 |
KK病院看護師。 |
川上 |
科学検査所員。錠前の専門家。 |
梶原 直人 |
Q大学生。 |
塩原 宏 |
梶原の友人。 |
石川 周作 |
高校生。 |
山本 勝子 |
高校生。 |
おしん |
「菊月」の小おんな。 |
山崎 |
アパート「緑ヶ丘荘」の管理人。 |
等々力大志 |
警視庁警部。 |
今波 |
神奈川県警警部補。 |
高橋 |
神奈川県警防犯部保安課警部補。 |
島田 |
緑ヶ丘署警部補。 |
井口 |
赤坂署警部補。 |
金田一耕助 |
もじゃもじゃ頭の探偵。 |
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あらすじ
瀬戸内海の遊覧船に乗っていた大道寺綾子は、海上に一艘の小船を見つけた。その小船には大きなガラスの柩が置かれ、中には盲聾唖三重苦の美少年・虹之助が眠っていた。富貴な未亡人だった綾子は、虹之助を哀れに思い自ら彼を引き取ったが、それを機に2人の周辺で次々と殺人事件がおきてしまう・・・。
※ 雑誌連載の『仮面劇場』を加筆改題した『旋風劇場』をさらに加筆し長編化した作品。
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作品の舞台 |
中御門・・・大道寺綾子邸、甲野梨枝子邸があります。
(文献を調べても「東御門」「西御門」という地名はでてきますが、「中御門」は皆無。架空の地名の可能性もあり。)
大船駅・・・志賀恭三は、綾子と虹之助を駅まで迎えにきます。
由比ガ浜・・・第2の殺人事件がおきます。
稲村ガ崎・・・第3の殺人事件がおきます。 |
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登場人物 |
大道寺綾子 |
鎌倉に住む未亡人。28~9歳。 |
大道寺慎吾 |
綾子の亡夫。3年前に病死。元・N汽船の重役。 |
大道寺君江 |
綾子の母方の叔母。大道寺家の家事を切り盛りしている。 |
甲野四方太 |
小豆島で醤油醸造元。病死。 |
甲野梨枝子 |
四方太の妻。 |
甲野 静馬 |
四方太の長男。洋画家。28歳。 |
甲野 由美 |
四方太の長女。人気歌手。22~3歳。 |
鵜藤 五郎 |
静馬の友人。甲野家に同居。画家の卵。 |
志賀 恭三 |
甲野家の食客。綾子の恋人。四方太の腹違いの妹の子。 |
志賀 琴絵 |
恭三の妹。17~8歳。 |
虹之助 |
盲聾唖、三重苦の美少年。 |
鈴木 |
千住にある鈴木精神病院の院長。 |
江馬 |
警視庁捜査課長。警部。 |
由利麟太郎 |
探偵。元警視庁捜査課長。 |
三津木俊助 |
新日報社の花形記者。 |
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