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あらすじ
私は鎌倉に住んで足かけ27年になる。そこで気候も良く、歴史も深い「鎌倉」について書いていこうと思う・・・。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・秀雄は鎌倉市内に27年住み、市内を何度も転居しています。
東慶寺・・・秀雄は神西清の初七日に参席します。
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登場人物 |
小林 秀雄 |
物語の語り手。評論家。 |
神西 清 |
小説家。 |
永井 龍男 |
小説家。 |
井上 禅定 |
東慶寺住職。 |
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あらすじ
昔は東から鎌倉を目指す者たちは、上大岡から日野を通り、北鎌倉に入る山の手の鎌倉道が主流だったが、江戸時代になると杉田から六浦を通り、朝比奈から入る道に代わった…。
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作品の舞台 |
朝比奈・・・鎌倉と金沢を結ぶ重要な交通路です。
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あらすじ
昔の鎌倉の表玄関は、江ノ島から七里ヶ浜沿いに来て極楽寺の切通しを通る道で、山ノ内は裏手の郊外の扱いだった。しかし横須賀線が開通し、昭和に入って「北鎌倉駅」ができるとその扱いは一変した…。
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作品の舞台 |
山ノ内・・・北鎌倉駅ができたことで、周辺の雰囲気が一変します。
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あらすじ
私は早朝に一撃亭に咲く牡丹の花を写生しに円覚寺へ足を運んだ。境内には人影もなかったが、一撃邸前にいる雲水によると宗源老師は出かけているとのことだった…。
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作品の舞台 |
円覚寺・・・勇は一撃亭の牡丹の花を見に行きます。
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登場人物 |
小林 勇 |
物語の語り手。随筆家。 |
朝比奈宗源 |
円覚寺の老師。 |
雲水 |
円覚寺の雲水。 |
武者小路実篤 |
小説家。 |
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あらすじ
句会を終えた虚子は俳句仲間の風生に薦められて東慶寺の牡丹を見に行った。境内には牡丹の他にもたくさんの花が咲き美しかった…。
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登場人物 |
高濱 虚子 |
物語の語り手。俳人。 |
富安 風生 |
俳人。虚子を師事。 |
神津 雨村 |
俳人。 |
釈 宗演 |
東慶寺住職。 |
釈 大眉 |
宗演の弟。 |
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あらすじ
鎌倉市二階堂にある瑞泉寺は、庭も昔の状態のままで残っていて裏山の紅葉も美しい…。
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作品の舞台 |
瑞泉寺・・・昔のままを保った古刹です。
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あらすじ
瑞泉寺の客殿から富士山が見えたのは昔のことで、今では藤棚の辺りまで来ないと見えないのだ…。
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作品の舞台 |
瑞泉寺・・・境内から富士山が見えます。
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あらすじ
私にとって鎌倉の覚園寺は憩いの古寺と感じる。境内奥には未だに清冽な空気を失っていないのだ…。
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作品の舞台 |
覚園寺・・・鎌倉の古寺の中でも雰囲気が違います。
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あらすじ
45年前、龍男は大塔宮の前にある借家に引っ越してきた。その頃の鎌倉は人口3万人の閑静な土地柄だった…。
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作品の舞台 |
鎌倉宮・・・龍男の家は鎌倉宮の前にありました。
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あらすじ
桃子は荏柄天神へ詣でるために鎌倉駅から30分ほど歩いた。境内は梅の花もきれいに咲き、菅公にすがる受験生たちもたくさんいるようだ…。
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一条恵観公山荘拝見の記
私の好きな茶室 |
吉野秀雄 |
作品社 |
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あらすじ
一昨年の秋、京都・西賀茂から浄明寺に一条恵観公の山荘が移設された。亭主の山田氏とは十数年来の知り合いで親しく案内され色々と話を聞くことができた…。
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作品の舞台 |
一条恵観公山荘・・・秀雄が案内されます。
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登場人物 |
吉野 秀雄 |
物語の語り手。歌人。 |
山田 宗囲 |
一条恵観公山荘亭主。宗偏流宗匠。 |
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あらすじ
遊行寺を詣でた後、私は江ノ電に乗った。その途中、稲村ケ崎から材木座まで海沿いを楽しんだ。翌日、高徳院の大仏を拝観した後、頼朝の墓を訪ねることにした…。
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作品の舞台 |
稲村ガ崎・・・道三は江ノ電を途中で降り稲村ケ崎の浜辺へ行きます。
和賀江嶋・・・その後、タクシーで和賀江嶋へ向かいます。
高徳院・・・翌日、道三は鎌倉大仏を拝観します。
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あらすじ
鎌倉幕府ができた頃に活躍していた人たちの墓は今でもはっきりしたものがなく、落葉が積もるようなところに墓らしき供養塔が経っていることが多い…。
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作品の舞台 |
勝長寿院・・・暗殺された実朝が葬られたと思われます。
壽福寺・・・実朝と政子の供養塔があります。
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登場人物 |
吉屋 信子 |
物語の語り手。小説家。 |
源 頼朝 |
鎌倉幕府初代将軍。 |
北条 政子 |
頼朝の正妻。 |
源 実朝 |
頼朝と政子の次男。鎌倉幕府3代将軍。 |
公暁 |
頼朝の孫。実朝の猶子。鶴岡八幡宮別当。 |
大江 広元 |
幕府の官吏。 |
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あらすじ
岡山から孫たちが我が家へ遊びに来たので久しぶりに鎌倉を歩くことにした。銭洗弁天から葛原岡公園へ上がりお弁当を食べて帰るというコースだ…。
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作品の舞台 |
銭洗弁財天宇賀福神社・・・孫たちと散歩に行きます。
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登場人物 |
横山 隆一 |
物語の語り手。漫画家。 |
孫 |
岡山に住む隆一の孫。 |
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あらすじ
鎌倉の寺院にある仏像は京都ならのものと比べると全体的に貧弱な感じがする。それは鎌倉で流行った禅宗や日蓮宗が仏像の礼拝に重きを置かない宗派であることが原因と推測する…。
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作品の舞台 |
浄光明寺・・・伊作は本尊の阿弥陀三尊がお気に入りの仏像です。
光触寺・・・伊作は塩舐め地蔵がお気に入りです。
安養院・・・伊作は日限り地蔵がお気に入りです。
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登場人物 |
矢内原伊作 |
物語の語り手。哲学者。 |
運慶 |
鎌倉時代の仏師。 |
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あらすじ
今年は大河ドラマ「草燃える」の影響で鎌倉の寺社仏閣は観光客でいっぱいだ。そこで歴史をたどるひとつの案として天園をハイキングしながら野ぼとけを尋ねるコースを紹介したい…。
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作品の舞台 |
天園・・・ハイキングをしながら野ぼとけを尋ねます。
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あらすじ
市内の小さな山にある廃田が小さなセリ畑になったことを聞き、私は初めてそこへセリを摘みに行った。すると突然土気色の野ウサギが飛び出してきたので私はビックリした…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・幸子は秘密のセリ畑に行きました。
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あらすじ
鎌倉ペンクラブのイベントとて、鎌倉アルプスをハイキングすることになったのだが、そのコースに怖気づいてしまったのか集合したのは2名の会員と記者だけだった…。
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作品の舞台 |
天園・・・康成たちがハイキングに行きます。
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登場人物 |
川端 康成 |
物語の語り手。小説家。鎌倉ペンクラブ会員。 |
永井 龍男 |
小説家。鎌倉ペンクラブ会員。 |
大島十九郎 |
小説家。鎌倉ペンクラブ会員。 |
大佛 次郎 |
小説家。鎌倉ペンクラブ会員。 |
佐藤 敬 |
画家。 |
川谷 潔 |
朝日新聞本局横浜支社記者。 |
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あらすじ
残暑が厳しい中、私は子どもたちを誘って涼しさを求め自転車で田谷の洞窟へ行くことにした…。
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作品の舞台 |
定泉寺・・・田谷の洞窟へ行きます。
大船駅・・・衆一親子が自転車で前を通ります。
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登場人物 |
佐江 衆一 |
物語の語り手。小説家。 |
次男 |
衆一の次男。高校生。 |
娘 |
衆一の娘。小学生。 |
和田 義盛 |
鎌倉時代の武将。幕府の御家人。侍所別当。 |
朝比奈三郎 |
鎌倉時代の武将。幕府の御家人。義盛の三男。 |
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あらすじ
鎌倉には大きな川が無く、滑川の水も三十年前に比べるとかなり濁ってきてしまい、自然生物たちも姿を消してしまった…。
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作品の舞台 |
鎌倉十井・・・昔の鎌倉には質の良い水が沸く井戸があった。
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あらすじ
鎌倉宮の薪能の舞台や桟敷の組み立て始まると、鎌倉の秋が色濃くなっていく感じがする…。
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作品の舞台 |
鎌倉宮・・・薪能の舞台や桟敷が組み立てられると、鎌倉の晩秋が始まります。
壽福寺・・・境内の物悲しい雰囲気がお気に入りです。
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あらすじ
私は「鎌倉まつり」を見に出かけた。町中はそれほど混みあってなかったが、八幡宮の舞殿周辺は静の舞を見に来た観光客でいっぱいになっていた…。
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作品の舞台 |
西御門・・・江藤淳邸があります。
鶴岡八幡宮・・・静の舞が行われます。
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あらすじ
鎌倉の秋は鶴岡八幡宮の例祭の祭囃子から始まる。今では若い女性たちも混ざってバチさばきも鮮やかに境内の杉の杜にこだまするのだ…。
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作品の舞台 |
鶴岡八幡宮・・・秋の例祭が始まります。
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あらすじ
鎌倉彫の歴史は鎌倉時代に宋人が堆朱の技法を日本にもたらしたことから始まるが幕府の倒壊とともに消えてしまい、明治の初めまで歴史が空白となっているのだ…。
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あらすじ
いつもは用事でもないと来なかった鎌倉だったが、今日は取材のため英勝寺を訪ねた。境内には少しの紅葉とたくさんの花が鮮やかに咲いていた…。
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作品の舞台 |
英勝寺・・・朝子が取材で訪ねます。
浄智寺・・・近くに津村信夫邸があります。
鉢の木・・・朝子が食事をとります。
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登場人物 |
室生 朝子 |
物語の語り手。小説家。 |
津村 信夫 |
鎌倉に住む詩人。 |
野村 うめ |
料理店「鉢の木」の女主人。 |
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鎌倉やみほとけなれど釈迦牟尼は |
野田宇太郎 |
作品社 |
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あらすじ
鎌倉は明治時代に入ってから文人墨客の往来が多くなった。国木田独歩は長谷・御霊神社で文人仲間と自炊生活を送り、与謝野晶子は露座の大仏を官能的に歌った…。
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作品の舞台 |
御霊神社・・・独歩は文人仲間と自炊生活を送りました。
高徳院・・・晶子は大仏を官能的に歌いました。
二階堂・・・蒲原有明邸があります。
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登場人物 |
野田宇太郎 |
物語の語り手。詩人。 |
国木田独歩 |
小説家。 |
矢野 龍渓 |
小説家。 |
原田 東風 |
小説家。 |
与謝野晶子 |
歌人。 |
吉井 勇 |
歌人。 |
夏目 漱石 |
小説家。 |
葛西 善蔵 |
小説家。 |
芥川龍之介 |
小説家。 |
川端 康成 |
小説家。 |
蒲原 有明 |
詩人。 |
斉藤 弔花 |
新聞記者。 |
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あらすじ
江ノ電の車窓からの眺めは、車両に閉じ込められている感覚を薄め、まるで窓の絵のような感じがするのだ…。
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作品の舞台 |
江ノ電・・・車窓からの風景が美しいです。
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あらすじ
私が好きな鎌倉の季節は晩秋初冬、そして早春である。山茶花と梅が咲き、萩の花が散り、ススキが銀色の穂を出して、赤トンボが行き交う、そんな季節がいいのだ…。
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作品の舞台 |
材木座・・・田村隆一邸があります。
光明寺・・・隆一がよく散歩に行きます。
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あらすじ
50年も鎌倉に住んでいると、もう他の地へ移住しようなどとは思わなくなってしまった。そんな鎌倉に定住する前に、一度療養でひと夏を由比ヶ浜で過ごした経験があるのだ…。
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作品の舞台 |
由比ガ浜・・・日出海は過去に療養に来たことがあります。
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あらすじ
私は小説「七里ヶ浜」の中で七里ヶ浜遭難のことを描いたのだが、現在の七里ヶ浜は遭難のことは全く目立たなくなってしまい、高級住宅化したり、サーフィン族が集まってきたりして、全く印象が変わってしまった…。
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作品の舞台 |
七里ガ浜・・・修治が自殺未遂後に療養します。
腰越・・・畑中宅があります。
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登場人物 |
宮内 寒彌 |
物語の語り手。小説家。小説『七里ヶ浜』の作者。 |
津島 修治 |
帝大文学部1年生。後の太宰治。 |
田辺あけみ |
修治の恋人。 |
畑中 |
小説『七里ヶ浜』の登場人物。早大卒の作家。 |
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