大佛次郎の作品(その1)
鎌倉文士・大佛次郎の作品です。

作品名 発行年
今は昔の話 1959
梅日和 1959
樹木の言葉 1960
朝比奈の道 1960
富士を見る人 1961
老人園 1962
山の影 1964
破戒される自然 1965
鎌倉の一日 1966
私の秘密 1966
梅のたより 1966
積雪 1967
屋上庭園 1967
ひぐらし 1967
鎌倉の門 1968
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今は昔の話 大佛次郎 六興出版
あらすじ
 鎌倉駅のプラットホームから見ると、街の景観がずいぶんと変わってしまったことに気づく。材木座や坂ノ下から畑のむこうに駅が見えていたのだが、今では駅周辺に高い建物が立ち並び山の眺望も隠れてしまっている…。

 作品の舞台
 鎌倉駅・・・ホームから見る街の景観が変わってしまいました。
 登場人物
大佛 次郎 物語の語り手。小説家。
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梅日和 大佛次郎 六興出版
あらすじ
 私は東京に住む兄と一緒に光則寺や瑞泉寺に梅を観に行った。どちらも老人の梅見客ばかりだったが、それでも梅の花は綺麗に咲き味わい深いものだった。兄は東京の梅は三分咲きだというのだが…。

 作品の舞台
 光則寺・・・次郎は兄と一緒に梅の花を観に行きます。
 瑞泉寺・・・次郎は兄と一緒に梅の花を観に行きます。
 登場人物
大佛 次郎 物語の語り手。小説家。
東京に住む次郎の兄。
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樹木の言葉 大佛次郎 光風社書店
あらすじ
 建長寺の本堂の前にある柏槙の大樹は、すくすくまっすぐと育つ日本の老樹と違い、奇怪な枝ぶりと仙人でも見るような高雅さがある中国っぽい老樹に見える…。

 作品の舞台
 建長寺・・・本堂前に柏槙の老樹があります。
 登場人物
大佛 次郎 物語の語り手。小説家。
蘭渓道隆 宋の禅僧。建長寺を開山。
無学祖元 宋の禅僧。円覚寺を開山。
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朝比奈の道 大佛次郎 六興出版
あらすじ
 私は友人の片岡親子と朝比奈切通しを散策するために金沢八景に向かった。十二所側からしか行ったことがなかったが、高台から沈む夕日も見ることができ楽しめた…。

 作品の舞台
 朝比奈・・・次郎と片岡親子が切通を散策します。
 登場人物
大佛 次郎 物語の語り手。小説家。
片岡 次郎の友人。
息子 片岡の息子。
婆さん 朝比奈の住人。
亀田 輝時 郷土史家。
関   靖 鎌倉文庫の学芸員。
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富士を見る人 大佛次郎 六興出版
あらすじ
 私は富士山が好きだ。見ることも好きだし、山にも2度登っている。そんな経験も活かし、先日織田信長の小説を書いた際に富士見の場面を描いたのだが…。
 作品の舞台
 瑞泉寺・・・瑞泉寺から遠見の富士を良く眺めます。
 登場人物
大佛 次郎 物語の語り手。小説家。
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老人園 大佛次郎 六興出版
あらすじ
 鎌倉の大きな寺社には必ずと言っていいほど大きな樹がある。たとえ歴史が古いお寺であっても、大きな樹がないと威厳が無いように思えてしまう…。

 作品の舞台
 鶴岡八幡宮・・・大きな樹があります。
 建長寺・・・大きな樹があります。
 円覚寺・・・大きな樹があります。
 寿福寺・・・大きな樹があります。
 登場人物
大佛 次郎 物語の語り手。小説家。
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山の影 大佛次郎 六興出版
あらすじ
 鎌倉駅のプラットホームからあたりの山を見ると、何よりやつれたように見える。建物が増えて窮屈に見えたり、看板が大きいので山が小さく見えたりするのだ…。

 作品の舞台
 鎌倉駅・・・プラットホームから山を見ると少し寂しく見えます。
 登場人物
大佛 次郎 物語の語り手。小説家。
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破戒される自然 大佛次郎 光風社書店
あらすじ
 源頼朝が幕府を開いて以来、自然の要塞のような地形を持つ鎌倉市は戦後アメリカ軍人軍属が居住するようになってから、狭い田舎町は住みづらいと市当局に訴えてきた。そしてアメリカ人たちが去って行った後、一部の日本人たちが山の開拓をすすめるようになってしまった…。

 作品の舞台
 稲村ガ崎・・・鎌倉市の特別保護地区の指定を受けました。
 頼朝の墓・・・頼朝の墓がある山も壊されようとしていました。
 登場人物
大佛 次郎 物語の語り手。小説家。
林  三郎 小説家。
フィゲス 英国大使館員。
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鎌倉の一日 大佛次郎 光風社書店
あらすじ
 私は友人の鈴木に頼まれ、フランスから来日したエチアンプル教授と彼を一日鎌倉案内をすることになった。そして北鎌倉から八幡宮へ歩き、夜は自邸で食事を振る舞い、閉門後の大仏も特別に拝観させてもらった。帰国後、エチアンプルはフランスの新聞「ル・モンド」の論説でそのことを書いているのだが…。

 作品の舞台
 円覚寺・・・次郎は鈴木とエチアンプルを引き連れ、境内を案内します。
 東慶寺・・・次郎は鈴木とエチアンプルを引き連れ、境内を案内します。
 建長寺・・・次郎は鈴木とエチアンプルを引き連れ、境内を案内します。
 鶴岡八幡宮・・・次郎は鈴木とエチアンプルを案内し、露店の辻占いを紹介します。
 高徳院・・・閉門後の夜遅い時間に、特別に門を開けてもらい、深夜の鎌倉大仏を拝観します。
 登場人物
大佛 次郎 物語の語り手。小説家。
鈴木信太郎 次郎の友人。フランス文学者。大学教授。
エチアンプル 仏・ソルボンヌ大学教授。比較文学研究の翻訳家。
井上究一郎 次郎の友人。翻訳家。プルーストの研究家。
小林  正 次郎の友人。翻訳家。スタンダールの研究家。
村上 光宏 次郎の友人。翻訳家。「ドゴール回想録」を翻訳。
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私の秘密 大佛次郎 光風社書店
あらすじ
 私は友人の息子でNHKに勤める井上博から、テレビ番組「私の秘密」の出演依頼をされた。昔関わりのあった人との再会をするという番組内容なのだが、どうやら再会相手が私が鎌倉女学校の教師をしていた頃の生徒なのだ。ほんの短い期間ではあったものの出会った生徒の数も少なくないので、私は記憶をだどっていくのだが…。

 作品の舞台
 鎌倉女学校・・・1921~1923の間、次郎は国語と歴史の教師をしていました。
 登場人物
大佛 次郎 物語の語り手。小説家。
井上  博 NHKの番組プロデューサー。大河ドラマ「赤穂浪士」の総合演出を手掛ける。
白井 喬二 博の父。時代小説家。
片野登勢子 女学校時代の次郎の教え子。江ノ島の宿屋「さぬき屋」の娘。
金吾 兵庫県芦屋市に住む次郎の幼なじみ。次郎の姉の同級生。
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梅のたより 大佛次郎 光風社書店
あらすじ
 梅の季節になると私は電車の車窓から花を見て楽しむ。沿線のどこに梅の木があるかも大体記憶しているのだ。それに鎌倉の寺でも随分と梅を楽しめるところが増えてきている…。

 作品の舞台
 瑞泉寺・・・梅の木が多いお寺です。
 東慶寺・・・梅の木が多いお寺です。
 光則寺・・・梅の木が多いお寺です。
 覚園寺・・・梅の木が多いお寺です。
 円覚寺・・・次郎は時宗廟の近くに梅の木があるのを知りませんでした。
 登場人物
大佛 次郎 物語の語り手。小説家。
安田 靫彦 大磯に住む日本画家。
大貫 忠三 盆栽の大家。
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積雪 大佛次郎 光風社書店
あらすじ
 鎌倉で2日間にわたって雪が降り続いた。降雪自体が年に1度か2度なのに、これだけ降ったのも珍しくかなりの大雪が降ったようにも思えた…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・2日間にわたって雪が降りました。
 登場人物
大佛 次郎 物語の語り手。小説家。
運転手 車の運転手。
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屋上庭園 大佛次郎 光風社書店
あらすじ
 近頃、東京や横浜へ行くと街路に季節の花を飾っていて彩りも鮮やかである。また鉄道の駅もそれぞれが色々な花を植えるようになった…。

 作品の舞台
 大船駅・・・駅の空き地にツツジが植えられています。
 登場人物
大佛 次郎 物語の語り手。小説家。
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ひぐらし 大佛次郎 光風社書店
あらすじ
 十日ばかり前に家の近くでひぐらしが啼きだしたため、私は腰かけてその啼き声を楽しんだ…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・自邸の近くでひぐらしが啼きます。
 登場人物
大佛 次郎 物語の語り手。小説家。
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鎌倉の門 大佛次郎 六興出版
あらすじ
 円覚寺の入口にある杉の木を倒している新聞の写真を見て心が痛んでしまった。東京から鎌倉へ帰ってくると円覚寺の山門が鎌倉の黒門のような印象があったため、どことなく悲しい…。

 作品の舞台
 円覚寺・・・門の近くの杉の木が倒されました。
 登場人物
大佛 次郎 物語の語り手。小説家。