馬郡沙河子の作品
大正期の女流作家・馬郡沙河子の作品です。

作品名 発行年
鎌倉からT子様へ 1934
避暑地の出来事 1934
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鎌倉からT子様へ 馬郡沙河子 楽園書房
あらすじ
 S子は海のそばに住んでいるのだが、魚料理に苦手なものが多く知識も全くといっていいほど無い。都内に住む伯母の前でも食べた魚のこともわからず恥をかいてしまった…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・S子の家があります。
 登場人物
S子 鎌倉に住む若い女性。馬郡沙河子がモデル?
T子 S子の友人。
伯母 東京市本郷区に住むS子の伯母。
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避暑地の出来事 馬郡沙河子 楽園書房
あらすじ
 寶部家の一人娘・文子は父に甘やかされて育ったため、わがままで人を見下し贅沢三昧の生活を送ってきた。そして夏になって女学校の同級生で貧しい家庭に育つ花田春代と鎌倉の別荘へ海水浴に行く際にも、彼女より新しく綺麗な水着を買って一目置かれたいと思っていたのだが、文子は海で溺れてしまい近くで泳いでいた春代に助けられた…。

 作品の舞台
 由比ガ浜・・・寶部家の別荘があります。
 登場人物
寶部恭之助 東京市麹町区に住む寶部家当主。45歳。実業家。
寶部 京子 恭之助の後妻。33歳。
前妻 恭之助の亡妻。2~3年前に病死。
寶部 文子 恭之助と前妻の娘。16歳。帝国女学校3年生。
春田 春代 文子の同級の友人。帝国女学校3年生。
春田 三作 春代の亡父。恭之助の親友。自殺。
亡夫 京子の亡夫。書家。
お仲 寶部家のベテラン女中。
お君 寶部家の若い女中。18歳。
増川 寶部家の運転手。
医者 鎌倉の医師。
マネージャー 鎌倉にあるホテルの支配人。