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あらすじ
静岡市に住む久保家の次女・苣子は学生時代の友人・土岐藤子から清水市に建てた別荘の新築パーティーに誘われた。その会場には各界の著名人が多数訪れる中、苣子は若き文学助教授・鳥海三郎と出会う。そして数日後、苣子の父が職場で倒れ、大黒柱を失った久保家を救うため、苣子は鳥海の紹介で東京での仕事をすることになった…。
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| 作品の舞台 |
扇ガ谷・・・三郎と苣子が新居を建てます。
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| 登場人物 |
| 久保 苣子 |
静岡に住む学生。久保家の次女。読み名は「ちさこ」。 |
| 父 |
苣子の父。静岡市役所の官吏。 |
| 母 |
苣子の母。 |
| 久保 彰 |
久保家の長男。みな子・苣子の兄。清水市にある農園の作業員。 |
| 吉田みな子 |
久保家の長女。苣子の姉。静岡市青柳町に住む耕一の妻。 |
| 吉田 耕一 |
みな子の夫。「極光生命」の保険外交員。 |
| 鳥海 三郎 |
田端に住む「東京帝国大学」文学部フランス文学科助教授。正剛の養子。 |
| 鳥海 正剛 |
三郎の養父。予備陸軍中尉。 |
| 洛子 |
三郎の許嫁。母方の親戚の娘。 |
| くめ |
鳥海家の老女中。 |
| 土岐 藤子 |
苣子の友人。 |
| 土岐 善作 |
藤子の父。清水市に別荘を持つ「太平洋汽船(株)」社長。 |
| 土岐 潔 |
藤子の兄。 |
| ふさ子 |
苣子の友人。「丸菱呉服店」子供服部の裁縫主任。 |
| 八代 |
苣子の友人。キネマ女優。 |
| 大林 |
耕一の友人。建築技師。 |
| 野口 |
三郎の大学の先輩。雑誌『白孔雀』の編集長。 |
| 小野 |
野口の友人。流行作家。 |
| 大森 |
野口の友人。高輪車町に住む。 |
| 龍村 平蔵 |
京都に住む丸帯作家。 |
| 沼田 |
「慶応病院」医師。 |
| 村松 ひで |
「慶応病院」看護婦。 |
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あらすじ
遊興に耽っていた貧乏男爵の加舎五郎は持っていた文京区本郷の自宅も沢山の古美術品も売り払い、今鎌倉の別荘も手放そうとしていた。すると別荘の買い手となった美術商の柳沢純吉から、自分の会社の顧問にならないかと誘いを受けた…。
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| 作品の舞台 |
笹目ヶ谷・・・加舎家が持つ別荘を純吉が買い取ります。
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| 登場人物 |
| 加舎 五郎 |
慶応卒の貧乏男爵。32歳。自宅を売り払い鎌倉の別荘で暮らす。 |
| 婆や |
加舎家の婆や。 |
| 柳沢 純吉 |
銀座にある美術商「柳沢商会」社長。渋谷区松濤に住む。 |
| 父 |
純吉の父。元・実業家で現在は隠居の身。買い取った鎌倉の別荘で暮らす。 |
| 秋山きぬ代 |
「柳沢商会」の五郎の秘書兼タイピスト。 |
| 母 |
きぬ代の母。 |
| 杉原 善作 |
美術商。元「柳沢商会」の番頭格。 |
| 草鹿土夫人 |
「柳沢商会」の得意客。 |
| 茂木ジュン |
草鹿土の姪。 |
| さと枝 |
五郎の恋人。帝国劇場の案内ガール。 |
| 父 |
さと枝の父。 |
| 叶屋 |
鎌倉にある不動産屋「叶屋」の主人。 |
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あらすじ
鎌倉へ避暑に来ていた大森清のもとに是枝三吉画伯の妻・夕子が訪ねてきた。彼女は夫の暴力に耐えきれず、家を出て清のもとにやってきたのだ。学生の頃から是枝邸に通っていた清は、三吉の話を聞くために彼の家に向かうが…。
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| 作品の舞台 |
鎌倉・・海浜ホテルへ避暑に来ていた清のもとに、夕子が訪ねてきます。
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| 登場人物 |
| 大森 清 |
東京に住む西洋美術史の研究家。 |
| 是枝 三吉 |
二宮町に住む洋画家。清の美術の師。 |
| 是枝 夕子 |
三吉の妻。元・是枝家の小間使い。 |
| 是枝 隆 |
三吉と夕子の息子。赤ん坊。 |
| 雪子 |
夕子の妹。18歳。 |
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あらすじ
画家の英一はあるパーティーで出会ったダンサー・三鈴に一目惚れをした。気まぐれな彼女は彼が描く絵のモデルとなり、英一はその作品で賞を取ったが、報告をする間もなく彼女は姿を消してしまった。以降彼はスランプ状態に陥ってしまうが・・・。
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| 作品の舞台 |
扇ガ谷・・・三鈴は英一の家を出ると扇ガ谷にある家に隠れ住みます。
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| 登場人物 |
| 田村 英一 |
画家。 |
| 父 |
岐阜県恵那に住む英一の父。 |
| 母 |
岐阜県恵那に住む英一の母。 |
| 清 |
英一の家の女中。 |
| 加来 三鈴 |
大森に住むダンサー。 |
| たま子 |
三鈴が住む鎌倉の家の女中。 |
| 中西 |
三鈴のパトロン。 |
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あらすじ
父が突然失踪し残された母や兄妹のために葉子は、兄の友人で流行作家の梅村竹二邸で女中として働くことになった。しかし彼女は梅村が執筆のために滞在した芦ノ湖のホテルへ同行した際に、彼の子どもを孕まされてしまった…。
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| 作品の舞台 |
鎌倉・・・君代が某作家に原稿の依頼をしに行きます。
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| 登場人物 |
| 夏子 |
次女。19歳。しっかり者。梅村邸の女中。後に出版社の社長。 |
| 父 |
夏子たちの父。元・会社社長。失踪中。 |
| 母 |
夏子たちの母。 |
| 武彦 |
夏子の兄。優柔不断なK大生。 |
| 春子 |
夏子の姉。おっとりした性格。 |
| 秋子 |
夏子の長妹。17歳。女学校生徒。後に梅村邸の女中。 |
| 冬子 |
夏子の次妹。15歳。他家へ養女に出される。 |
| 吟一 |
夏子と竹二の子。 |
| 婆や |
吟一の子守り。32歳。 |
| 梅村 竹二 |
代々木に住む流行作家。武彦の友人。 |
| 梅村 郁子 |
竹二の妻。20歳。 |
| 田上 |
竹二の弟子。新進作家。 |
| 某作家 |
鎌倉に住む小説家。 |
| 吉野 |
時代小説家。 |
| 板橋 |
恋愛小説家。 |
| 川尻 |
小説家。 |
| 植木 |
小説家。 |
| 相川 |
春子の恋人。 |
| 大塚 君代 |
夏子が経営する出版社の記者。総合雑誌「微笑」の担当記者。 |
| 編集長 |
「微笑」の編集長。 |
| 中西 |
田園調布に住む挿絵画家。 |
| 井上 |
中西の友人。染色家。 |
| 唐沢 |
港区三田にある「唐沢病院」の院長。医学博士。 |
| 庵主 |
都内にある尼寺の庵主。田上の母の幼なじみ。 |
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あらすじ
政二郎が若い頃から師事していた小説家・鈴木三重吉の生活は決して真面目ではなく自由奔放なものだった。彼の家には何人もの小説家志望の若者が通っていたが、今考えれば政二郎にとって文学者を目指す礎となっていたのだ…。
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| 作品の舞台 |
鎌倉・・・楽子の妹たちは冬子を除いてみんな鎌倉に住んでいます。
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| 登場人物 |
| 小島政二郎 |
物語の語り手。小説家。三重吉を師事。 |
| 鈴木三重吉 |
小説家。児童文学者。初台に住む。夏目漱石門下。 |
| お藤 |
三重吉の妻。京都生まれ。 |
| 木内 高音 |
鈴木家の書生。早大生。小説家志望。 |
| 藤本 勇 |
鈴木家の書生。早大生。小説家志望。 |
| 丹野てい子 |
鈴木家の書生。小説家志望。 |
| 河上房太郎 |
鈴木家の書生。小説家志望。 |
| 河上 楽子 |
房太郎の長妹。後に白秋の妻。 |
| 河上 冬子 |
房太郎の次妹。 |
| 夏目 漱石 |
小説家。三重吉の文学の師。 |
| 高浜 虚子 |
小説家。『国民新聞』文芸欄主宰。 |
| 田山 花袋 |
小説家。山谷に住む。 |
| 芥川龍之介 |
小説家。 |
| 牧野 信一 |
小説家。 |
| 水上滝太郎 |
小説家。 |
| 北原 白秋 |
詩人。童話作家。楽子の夫。 |
| 北原 鈴子 |
白秋の長女。 |
| 北原 珊吉 |
白秋の長男。鈴子の弟。 |
| 西条 八十 |
詩人。 |
| 小山内 薫 |
劇作家。演出家。 |
| 和田 利彦 |
出版社「春陽堂」社長。 |
| 福田 |
鈴木家の近所に住む学生。 |
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あらすじ
私にとって文筆業の最後の大先輩だった久米正雄が亡くなった。若い頃文士たちの集まりに参加した私は彼によく可愛がられた。そんな彼が関東大震災の時に消息不明となり、私たちは心配したのだが…。
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| 作品の舞台 |
長谷・・・正雄は毎夏に別荘を借りて避暑に来ていました。
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| 登場人物 |
| 小島政二郎 |
物語の語り手。小説家。 |
| 久米 正雄 |
政二郎の友人で大先輩。小説家。 |
| 久米 艶子 |
正雄の妻。 |
| 佐佐木茂索 |
政二郎の友人。小説家。 |
| 芥川龍之介 |
政二郎の友人で大先輩。小説家。 |
| 菊池 寛 |
政二郎の友人で大先輩。小説家。 |
| 豊島与志雄 |
政二郎の友人で先輩。小説家。 |
| 山本 有三 |
政二郎の友人で先輩。小説家。 |
| 広津 柳浪 |
政二郎の友人で先輩。小説家。 |
| 広津 和郎 |
政二郎の友人で先輩。小説家。柳浪の息子。 |
| 宇野 浩二 |
政二郎の友人で先輩。小説家。 |
| 秀 しげ子 |
政二郎の友人で先輩。小説家。 |
| 岡本かの子 |
政二郎の友人で先輩。小説家。 |
| 滝井 孝作 |
政二郎の友人で同輩。小説家。 |
| 中戸川吉二 |
政二郎の友人で同輩。小説家。 |
| 里見 弴 |
政二郎の友人。小説家。 |
| 田中 純 |
政二郎の友人。小説家。 |
| 吉井 勇 |
政二郎の友人。俳人。 |
| 岩野 泡鳴 |
政二郎の友人。詩人。 |
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あらすじ
久しぶりに北大路魯山人から手紙をもらった。今年の春に友人たちを自邸に招く宴へのお誘いだった。そこで私は久米正雄夫妻と一緒に邸を訪ねたが、その優雅さに圧倒されてしまった…。
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| 登場人物 |
| 小島政二郎 |
物語の語り手。小説家。 |
| 水上瀧太郎 |
政二郎の友人。小説家。 |
| 永井 荷風 |
政二郎の友人。小説家。 |
| 斎藤よね子 |
荷風の妻。 |
| 佐佐木茂索 |
政二郎の友人。小説家。 |
| 里見 弴 |
政二郎の友人。小説家。 |
| 徳田 秋声 |
政二郎の友人。小説家。 |
| 久保田万太郎 |
政二郎の友人。小説家。随筆家。 |
| 永井 龍男 |
政二郎の友人。小説家。 |
| 北大路魯山人 |
政二郎の友人。美食家。随筆家。 |
| 小山内 薫 |
政二郎の友人。劇作家。脚本家。 |
| 関口 次郎 |
政二郎の友人。劇作家。 |
| 山田 順子 |
政二郎の友人。放送作家。 |
| 中村吉右衛門 |
政二郎の友人。歌舞伎俳優。 |
| 梅 蘭芳 |
政二郎の友人。京劇俳優。 |
| 伊東 深水 |
政二郎の友人。日本画家。 |
| 小山富士夫 |
政二郎の友人。陶芸家。 |
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あらすじ
私はこれまでに5度の引っ越しをしたが、いずれも手狭な貸家ばかりだった。それでも自分の寝室兼書斎となる部屋をそれなりに作っていたのだが、来客があるたびにそこは応接室になったり、客が泊まる部屋になったりするのだ…。
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| 作品の舞台 |
鎌倉・・・政二郎は平屋の貸家に暮らしていました。
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| 登場人物 |
| 小島政二郎 |
物語の語り手。小説家。 |
| 片岡 鉄兵 |
政二郎の友人。小説家。 |
| 川口松太郎 |
政二郎の隣人。小説家。 |
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あらすじ
私は花が好きになり庭で蠟梅や水仙を素人なりに育てている。そしてそんな花をを褒めてくれる人たちも増えてきているのだ…。
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| 作品の舞台 |
二階堂・・・内田貢邸があります。
北鎌倉・・・北大路魯山人邸があります。
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| 登場人物 |
| 小島政二郎 |
物語の語り手。小説家。 |
| 松村 梢風 |
政二郎の友人。小説家。 |
| 内田 貢 |
政二郎の友人。鎌倉市二階堂に住む大学教授。 |
| 久米 正雄 |
政二郎の友人。小説家。 |
| 北大路魯山人 |
政二郎の友人。北鎌倉に住む美食家。随筆家。 |
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あらすじ
政二郎が何気ない日々の情景を日記に書き記していた…。
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| 登場人物 |
| 小島政二郎 |
物語の語り手。小説家。 |
| 松村 梢風 |
政二郎の友人。小説家。 |
| 本庄 桂輔 |
政二郎の友人。劇作家。 |
| 樫田十次郎 |
政二郎の友人。医学博士。 |
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あらすじ
近頃の鎌倉は図体のでかい大型バスが増えすぎてしまっている。それらは家の門の瓦を何度も壊したり、雨の日には泥水を跳ね上げたりして住民たちを困らせ、またそれのおかげでゆっくりと散歩もできなくなっている。しかし若くてきれいなバスガールの流行もあり、観光客がたくさん来ている以上バスが無くなることもない。果たしてどうしたらいいものか…。
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| 登場人物 |
| 小島政二郎 |
物語の語り手。小説家。 |
| 小林 秀雄 |
政二郎の友人。文芸評論家。 |
| 大佛 次郎 |
政二郎の友人。小説家。 |
| 芥川龍之介 |
政二郎の友人。小説家。 |
| 川端 康成 |
政二郎の友人。小説家。 |
| 里見 弴 |
政二郎の友人。小説家。 |
| 久保田万太郎 |
政二郎の友人。小説家。随筆家。 |
| 今村 寅士 |
政二郎の友人。画家。 |
| 上森 子鉄 |
政二郎の友人。「キネマ旬報」社長。 |
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あらすじ
娘のミコが学徒動員で川崎市柿生の軍需工場へ通いだした頃、借りていた家を追い出された政二郎たちは鎌倉市大町へ転居することになった。そして工場までの通勤が大変になった娘は、吉祥寺に住むいとこの家で暮らすことになった。しかしほどなくして彼女は体を壊し実家へ戻ってきた…。
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| 作品の舞台 |
比企ヶ谷・・・政二郎たちが転居します。
若宮大路・・・道沿いの松に松くい虫の被害がでます。
屏風山・・・妻は次郎を連れ峰にある松の木へ向かいます。 ※【屏風山】は宝戒寺後方の山。
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