菊池寛の作品
菊池寛の作品です。

作品名 発行年
真珠夫人 1920
姉の覚書 1920
船医の立場 1921
特種 1922
恋愛病患者 1923
1923
第二の接吻 1924
.
真珠夫人 菊池 寛 文春文庫
あらすじ
 愛妻が待つ湯河原へ向かっていた渥美信一郎は、その途中で乗合自動車の事故に巻き込まれ、同乗していた瀕死の青年・青木淳から所持していた時計を「瑠璃子」という女性に渡すことを託された。そして信一郎は淳の葬式で情報を探り、目を見張るほどの妖艶な未亡人・荘田瑠璃子のもとへ向かった…。

 作品の舞台
 大船駅・・・信一郎が湯河原で待つ妻のもとへ向かうため乗った列車が大船駅を出ます。
 鎌倉・・・勝平が葉山の別荘へ向かう途中、鎌倉に住む友人と乗合自動車に同乗します。
 登場人物
荘田瑠璃子 麹町五番町に住む妖艶な夫人。交際範囲が広く容姿と財力を武器に男たちを弄ぶ。旧姓・唐沢。
荘田 勝平 瑠璃子の夫。貿易商。新興成金。
荘田 勝彦 勝平と前妻との間に生まれた長男。白痴。
荘田美奈子 勝平と前妻との間に生まれた長女。瑠璃子を姉のように慕う清純な少女。
唐沢 光徳 瑠璃子の父。男爵。元貴族院議員。元司法大臣。
唐沢 光一 瑠璃子の兄。画家を目指し父と折り合いが悪い。
杉野 直也 瑠璃子の恋人。園遊会で勝平と口論になり、その後荘田邸へ乗り込み発砲事件をおこす。
杉野  直 直也の父。子爵。
渥美信一郎 会社員。この物語の狂言回し的存在。
渥美 静子 信一郎の妻。
青木 淳三 貴族院議員。男爵。
青木  淳 淳三の長男。24歳。東京にある大学の文科生。
青木  稔 淳三の次男。
近藤 荘田家のかかりつけの医師。
喜太郎 荘田家の葉山の別荘の管理人。
秋山 正雄 瑠璃子の友人。新進作家。
永島 龍太 瑠璃子の友人。洋画家。
小山 瑠璃子の友人。男爵。
三宅 瑠璃子の友人。帝大の文科生。
阿部 瑠璃子の友人。慶大の理財課生。
深井 瑠璃子の友人。日本生命の役員。
寺島 瑠璃子の友人。近代劇協会所属の役者。
芳岡 瑠璃子の友人。伯爵の長男。
富田 瑠璃子の友人。政友会の代議士。
阿部  保 阿部の父。第一銀行の重役。
川上 万吉 勝平の代理人。
小早川 勝平の友人。伯爵。
沢田 勝平の友人。代議士。
松田 勝平の友人。代議士。
木下 光徳の古い友人。
大男 「富士屋自動車」の運転手。
巡査 小田原の若い巡査。
ニコライ・セザレウィッチ ロシア人ピアニストの兄。
アンナ・セザレウィッチ ロシア人ピアニストの妹。
公爵。貴族院議長。
軍令部長。大将。
逓信大臣。
男爵。
М 公爵。
警視総監。
.
姉の覚書 菊池 寛 改造社
あらすじ
 京都に住む澄子の妹・純子は久しぶりの上京をする母を従え、逗子にある叔父の駒井の別荘を訪ねた。自宅に居た澄子のもとには純子からの駒井の息子で帝大生の進一郎を賛美する手紙ばかりが届いていた。その後純子と進一郎の縁談が決まり、彼が京都を訪ねるが趣味の話が合う澄子に気に入ってしまう…。


 作品の舞台
 鎌倉・・・母と澄子は祖父の13回忌を終えると江ノ島鎌倉を遊覧します。
 登場人物
物語の語り手。
京都七条に住む夫人。
澄子 母の長女。
純子 母の次女。澄子の1つ年下。
駒井 逗子に別荘を持つ澄子・純子の叔父。母の長兄。
駒井進一郎 駒井の長男。24歳。帝大生。後に外務省の青年外交官。
駒井 寿子 駒井の長女。進一郎の妹。純子の2つ年下。
田淵 澄子・純子の叔父。母の次兄。
山本 大阪に住む澄子・純子の親戚。
荻野 母の婦人会仲間。
永井 母の婦人会仲間。
.
船医の立場 菊池 寛 青空文庫
あらすじ
 下田で米国への渡航を果たすべく二人の若い侍が黒船に乗り込むことに成功した。ペリー一行は彼ら二人をアメリカへ連れていくべきか会議したが、若い副艦長・ゲビスの「連れて行こう」という意見で決まろうとする中、船医のワトスンが彼らの指先に見られた皮膚病の伝染を心配したため、ペリーは二人に渡航させず下船を命令した。


 作品の舞台
 鎌倉・・・鎌倉の宿に泊まった際、寅二郎は指間や腕首にイボができていることに気がつきます。
 登場人物
吉田寅二郎 若い侍。
金子 重輔 若い侍。
ペリー 黒船船団の提督。
艦長 ポウワタン船の艦長。
ゲビス ポウワタン船の副艦長。
ワトスン ポウワタン船の船医。外科医。
ウィリアムス ポウワタン船の日本語通辞。
羅森 広東人の通辞。
カトー ローマ人。
役人 下田港の役人。
林 大学頭 儒学者。「林 復斎」。
.
特種 菊池 寛 改造社
あらすじ
 同僚だった社会部新聞記者・森小一郎は私同様愚鈍で不器用な人間だった。彼が凡庸な記事ばかり書くために同僚からも叱咤されることも多かった。そんな彼が突然鎌倉で投身自殺を図ったのだ…。


 作品の舞台
 鎌倉・・・森が投身自殺を図ります。
 登場人物
物語の語り手。元・T新聞社会部記者。
森 小一郎 T新聞社会部記者。
桜井 T新聞社会部部長。森の上司。
山田 T新聞社会部記者。森の先輩。老記者。
中根 T新聞社会部記者。森の先輩。中堅記者。
新男爵 芝白金に住む男爵。銀行家。
唐崎達之助 月島に住む造船所の職工。
唐崎 いと 達之助の妻。
□□侯爵 軽井沢で療養中の侯爵。
△△ □□侯爵の友人。品川・御殿山に住む憲政会の代議士。
×××× 麹町上六番町に住む憲政会の代議士。
□□□□ 赤坂田町に住む憲政会の代議士。
△△△ 紀尾井町に住む政友会の代議士。
青木 帝大医科の学長。医学博士。
峰田 帝大医科の後任の学長。医学博士。
佐野 帝大医科の解剖学教授。医学博士。
.
恋愛病患者 菊池 寛 春陽堂
あらすじ
 佐々木家の次女・久美子が恋人の学生・山崎と駆け落ちした。どうやら久美子は父・貞一に恋愛を大反対され無理やり別れさせたことが原因らしい。彼女の兄姉たちは父の行動に激怒するのだが…。


 作品の舞台
 長谷・・・駆け落ちした久美子と山崎は長谷の宿屋に泊まります。
 登場人物
佐々木貞一 某専門学校の文学部教授。55歳。
佐々木さだ子 貞一の妻。45歳。
松村 敏子 貞一の長女。23歳。謙一の妻。
松村 謙一 敏子の夫。医科大学の助手。
佐々木哲夫 貞一の長男。21歳。文科の大学生。
佐々木久美子 貞一の次女。18歳。
山崎 久美子の恋人。某専門学校の学生。尼崎生まれ。
山崎の兄。
藤田 謙一の上司。医科大学医学部長。
青山 藤田の医学の師。
.
菊池 寛 プラトン社
あらすじ
 貧しい家に住むおくらは漁師の妻たちの中でも、4人の子持ちで乳の出がいいと評判だ。そんな彼女のもとに富豪の子供の乳母としての誘いがあった。近くにある病院の医師・近藤は反対するのだが…。


 作品の舞台
 鎌倉・・・梅沢の別荘や山田の家があります。
 登場人物
おくら 漁師の妻。
おくらの長男。
おきん おくらの長女。
おます おくらの隣人。
梅沢 良一 鎌倉に別荘を持つ富豪。
若妻 良一の若い妻。体が悪い。
子供 良一の子。赤ん坊。
小幡 梅沢家の女中頭。30歳。
伊作 梅沢家の鎌倉の別荘番。
正兵衛 伊作の父。
近藤 若い医師。
山田 鎌倉に住む夫人。おくらが乳母として訪ねていた。
作次郎 地元の漁師。
.
第二の接吻 菊池 寛 講談社
あらすじ
 大学を卒業し上京した村川貞男は、資金面で世話になっていた会社社長の今井当之助の紹介で貴族院議員の川辺宗二郎邸に寄寓している。気位が高い川辺家の長女・京子は美男子の村川に思いを寄せるが、村川は親を亡くし川辺家に身を寄せる彼女の従姉妹・山内倭文子と恋仲になった。そのことをおもしろく思わない京子は、周囲の人々を巻き込んで2人を別れさせようとするのだが…。


 作品の舞台
 鎌倉・・・京子は鎌倉の海濱ホテルへ向かいます。
 登場人物
村川 貞男 「今井商事」庶務課新入社員。25歳。京大法科卒。川辺邸に寄寓。
川辺宗二郎 貴族院議員。小石川原町にある大邸宅に住む。倭文子の母方の伯父。
川辺夫人 宗二郎の妻。50歳。
川辺 京子 宗二郎の長女。21歳。気位が高く嫉妬深い性格。
川辺 宗三 宗二郎の長男。10歳。
川辺美智子 宗二郎の次女。6歳。貞男がお気に入り。
一枝 川辺家の小間使い。京子のお気に入り。
山内倭文子 宗二郎の姪。20歳。川辺家に寄寓。
執事 川辺家の執事。
書生 川辺家の書生。
今井当之助 「今井商事」社長。宗二郎の友人。
宮田 「今井商事」庶務課主任。倭文子の縁談相手。
おきち 今井家の葉山の別荘の留守番。
美佐子 新橋芸者。美貌の持ち主。
なみ子 新橋芸者。美貌の持ち主。美佐子の妹。
尾上松之助 歌舞伎役者。なみ子の贔屓。
園村 春子 京都・下賀茂撮影所のスター女優。
お澄 京都四条の料亭「菊水」の女給。