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あらすじ
龍之介の友人の本間が大学時代、春休みに維新史の研究をするために京都へ向かった。その間列車内で彼はある老紳士と出会った。叔父が西郷軍に加わったというその紳士は、本間の卒論テーマが「西南戦争」だと聞いて、誤伝が多いので本当のことを話してやろうというのだが…。
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登場人物 |
芥川龍之介 |
作家。 |
本間 |
龍之介の友人。大学史学部卒。 |
紳士 |
本間が列車内で出会った老紳士。 |
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あらすじ
第1次世界大戦中の大正6年6月、横須賀の海軍機関學校英語教授嘱託として戦艦「金剛」に乗船した龍之介は、山口県の由布まで航海をすることになった。そして艦内では若き機関兵たちが、様々な訓練をすることになった…。
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作品の舞台 |
長谷・・・龍之介は軍艦の銅鑼の音を聞いて、長谷にある小道具屋の銅鑼を思い出しました。
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登場人物 |
芥川龍之介 |
作家。海軍機関學校英語教授嘱託で戦艦「金剛」に乗船。 |
八田 |
戦艦「金剛」機関長。 |
主計長 |
戦艦「金剛」主計長。 |
軍医長 |
戦艦「金剛」軍医長。 |
山本 |
機関大尉。 |
U |
若き機関少尉。 |
М |
若き機関少尉。 |
T |
若き機関少尉。 |
S |
若き機関少尉。 |
妻 |
Sの新妻。 |
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あらすじ
田端に居る頃の龍之介による日常を描いた作品。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・龍之介は神田須田町の「丸善」で見かけた女を、以前鎌倉で目にしています。
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登場人物 |
芥川龍之介 |
田端に住む小説家。 |
大野 洒竹 |
龍之介の友人。医師。 |
赤木 桁平 |
龍之介の友人。小説家。 |
久米 正雄 |
龍之介の友人。小説家。 |
女中 |
田端にある割烹料理屋「天然自笑軒」の女中。 |
小僧 |
神田須田町にある「丸善」の若い店員。 |
女 |
「丸善」の客。狆を連れた外国人女性。 |
歯医者 |
龍之介がかかりつけの本郷に住む歯科医。 |
大倉喜八郎 |
実業家。鉄砲商。「大成建設」「日清製油」など「大倉財閥」の長。 |
清 |
日吉町に住む龍之介の親類。 |
八重子 |
日吉町に住む龍之介の親類。 |
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あらすじ
明治19年11月3日、鹿鳴館の舞踏会に初めて出席した令嬢の明子は、周りの男たちを魅了するほどの美しさを持ち合わせていた。そんな彼女に一人のフランス人将校が声をかけてきた…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・鎌倉の別荘に向かう途中、明子は汽車の中で一人の青年小説家と出会います。
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登場人物 |
明子 |
フランス語と舞踏を教育された若く美しい令嬢。 |
父 |
明子の父。禿げ頭。 |
伯爵 |
鹿鳴館の舞踏会を催す伯爵。 |
伯爵夫人 |
伯爵の妻。 |
ジュリアン・ヴィオ |
フランス人の海軍将校。実の正体は…。 |
大官 |
中国人の外交官。 |
青年 |
青年小説家。 |
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あらすじ
私の旧友の村上が話すには、こうなのである。村上の妹・千枝子が、戦地へ出向いている夫からの手紙が届かなくなってから、神経衰弱がひどくなってきた。そんなある日、彼女は友人の住む鎌倉へ行くと言い出して、雨の中傘もささずに家を出ていったというのだ…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・千枝子は雨の中、友人の住む鎌倉へ行きます。
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登場人物 |
私 |
この物語の語り手。 |
村上 |
私の旧友。 |
千枝子 |
佐世保に住む村上の妹。 |
夫 |
千枝子の夫。海軍将校。 |
赤帽 |
停車場にいる赤帽の男。 |
風車売 |
路端で風車を売っている男。 |
海軍将校夫妻 |
千枝子が顔見知りの夫妻。 |
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あらすじ
中国人貿易商の陳彩は、妻の浮気について書かれた手紙を送られ、悩んでいた。そこで陳彩は探偵を雇い、妻の行動を見張るよう指示するが、特に不審なことはないと報告される・・・。
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登場人物 |
陳 彩 |
中国人貿易商。横浜の「日華洋行」主人。 |
陳 房子 |
陳彩の妻。元・珈琲店の給仕。 |
女 |
「日華洋行」社員。 |
今西 |
「日華洋行」社員。書記。 |
田中 |
房子の知人。倉庫会社勤務。 |
久米 |
房子の知人。 |
野村 |
房子の知人。 |
久保田 |
房子の知人。 |
吉井 |
「里見探偵事務所」所員。 |
山内 |
医者。 |
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あらすじ
1921年3月、龍之介は大阪毎日新聞社の海外視察員として荒狂う海を渡り、上海に向かった。到着後は彼の友人や新聞社の人々が案内をしながら政事、芸能、風習などいろいろな分野の視察をしていく…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・以前日本で仕事をしていたジョオンズは、鎌倉へ海水浴に行きました。
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登場人物 |
芥川龍之介 |
「大阪毎日新聞」記者。小説家。「大阪毎日新聞社」の海外視察員として上海へ行く。 |
村田 孜郎 |
「大阪毎日新聞社」上海支局長。号は「烏江」。 |
友住 |
「大阪毎日新聞社」上海支局記者。 |
薄田 淳介 |
「大阪毎日新聞社」大阪本社学芸部長。詩人。筆名「薄田泣菫」。 |
澤村 幸夫 |
「大阪毎日新聞社」大阪本社記者。 |
トーマス・ジョオンズ |
「国際通信社」上海支局記者。アイルランド人。日本での赴任経験がある。 |
波多 博 |
「上海東方通信社」社長。 |
西本 省三 |
雑誌週報「上海」主筆。中国研究家。号は「白川」。 |
余 洵 |
「神州日報」社長。別名「于右任」。 |
里見 義彦 |
上海に住む龍之介の友人。医師。「里見病院」院長。孜郎の俳句仲間。 |
島津四十起 |
上海に住む龍之介の友人。俳人・歌人。上海の出版社「金風社」社長。 |
石黒 政吉 |
上海に住む龍之介の友人。「三菱銀行」上海支店に勤務。 |
西村 貞吉 |
上海に住む龍之介の友人。龍之介とは府中三高時代の同級生。 |
井川 亮 |
上海に住む龍之介の友人。「南満州鉄道」に勤務。 |
章 炳麟 |
中華民国の民族主義的革命家。孫文の軍政府秘書長。号は「太炎」。 |
袁 世凱 |
中華民国初代大総統。故人。 |
黎 元洪 |
中華民国2代・4代大総統。 |
徐 世昌 |
中華民国3代大総統。 |
鄭 孝胥 |
清朝の政治家。後に中華民国総理内務府大臣、満州国国務院総理。号は「蘇戡」。 |
鄭 垂 |
孝胥の長男。 |
呉 景濂 |
中華民国の政治家。「国民党」党員。 |
金 玉均 |
朝鮮李朝時代の政治家。1894年3月に暗殺される。 |
李 人傑 |
中華民国の社会主義者。28歳。 |
李 瑞清 |
上海に住む名書家。 |
王 文華 |
中華民国貴州省の軍人。 |
蓋 叫天 |
武生(武人・英雄役)では江南第一と言われる京劇界の至宝女形。 |
緑 牡丹 |
花旦(溌溂とした女性役)で知られる京劇の女形。 |
小 翠花 |
花旦で知られる京劇の女形。 |
梅 蘭芳 |
京劇の名女形。 |
林 黛玉 |
清朝の女優。本名「梅逢春」。 |
時 鴻 |
上海の芸者。 |
愛 春 |
上海の芸者。 |
洛 娥 |
上海の芸者。王文華の愛人。 |
小島 |
「上海紡績会社」重役。 |
松本 |
上海に住む上流階級夫人。 |
婆さん |
上海にあるカフェの給仕。 |
馬杉 |
龍之介が渡航した船の同室の旅行者。 |
香取 秀真 |
龍之介の友人で隣人。鋳金工芸師。アララギ派の歌人。 |
久米 正雄 |
龍之介の友人。鎌倉に住む小説家。 |
宇野 浩二 |
龍之介の友人。小説家。 |
長野 草風 |
龍之介の友人。画家。日本美術院同人。 |
徳富 蘇峰 |
龍之介の友人。ジャーナリスト・評論家。 |
竹内 |
「南洋丸」船長。 |
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あらすじ
長年働かずにいた仁太郎が死んだ。母のお住は仁太郎の女房・お民の将来を心配し、親類の与吉を婿にしようとはたらきかけるが、お民はそれを断り今まで通り畑仕事に精を出すというのだった・・・。
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作品の舞台 |
朝比奈切通・・・長年働かなかった仁太郎がやっと亡くなったことを、朝比奈の切通を越えた時の心境に例えています。
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登場人物 |
仁太郎 |
長年働かずにいる青年。 |
お住 |
仁太郎の母。 |
お民 |
仁太郎の女房。 |
広次 |
仁太郎とお民の子。 |
与吉 |
仁太郎の従弟。 |
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