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あらすじ
藤村は詩人・北村透谷と3年ほどの付き合いしかないのだが、忘れられない文学同志の一人と思っている。彼が亡くなった後、大阪京橋の実家を訪ねたことがあったが、遺稿がきちんと整理されておりその人の成りがわかる気がしたのだ…。
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作品の舞台 |
笹目・・・透谷は笹目に住む星野天知の家を訪ねました。
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登場人物 |
島崎 藤村 |
詩人。随筆家。明治学院大学卒。物語の語り手。 |
北村 透谷 |
小田原生まれの詩人。27歳で首つり自殺。 |
北村みな子 |
透谷の妻。政治家一家の娘。 |
北村 快蔵 |
透谷の父。小田原の士族の出。 |
北村 ユキ |
透谷の母。大阪・京橋鎗屋町の煙草屋の女将。 |
石坂 昌孝 |
みな子の父。政治家。 |
丸山 古香 |
透谷の弟。日本画家。丸山家の養子。 |
巌本 善治 |
女子教育家。女性誌『女学雑誌』主宰。 |
徳富 蘇峰 |
評論家。「民友社」社長。月刊雑誌『國民之友』、『國民新聞』主宰。 |
山路 愛山 |
『國民新聞』記者。 |
星野 天知 |
鎌倉市笹目に住む小説家。実家は中央区日本橋にある砂糖問屋。 |
星野男三郎 |
天知の弟。文学好き。 |
星野 ゆう |
天知の妹。文学好き。 |
戸川 秋骨 |
随筆家。明治学院大学卒。藤村と同期。 |
馬場 孤蝶 |
詩人。明治学院大学卒。藤村と同期。 |
平田 禿木 |
随筆家。実家は中央区日本橋にある染料・薬品の輸入商。 |
幸田 露伴 |
小説家。 |
押川 方義 |
善治の友人。キリスト教宗教家。 |
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幕末維新懐古談
その後の弟子の事 |
高村光雲 |
青空文庫 |
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あらすじ
光雲は著名な彫刻家になると同時に、たくさんの内弟子ができた。そこで弟子たちがその後どのようになったかをお話ししようと思う…。
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作品の舞台 |
雪ノ下・・・その後、小泉徳次は鎌倉彫を教えています。
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登場人物 |
高村 光雲 |
日本の彫刻家界の大家。 |
加藤 景雲 |
光雲の弟子で助手。彫刻家。島根生まれ。 |
山崎 朝雲 |
光雲の弟子。彫刻家。彫工会会員。 |
米原 雲海 |
光雲の弟子。彫刻家。島根生まれ。 |
後藤 光岳 |
光雲の弟子。彫刻家。 |
後藤 貞行 |
光岳の父。彫刻家。 |
斎藤 作吉 |
光雲の弟子。彫刻家。 |
高木 春葉 |
光雲の弟子。彫刻家。美術学校の給仕。 |
川上 邦世 |
光雲の弟子。彫刻家。 |
川上 冬崖 |
邦世の祖父。洋画家。 |
内藤 伸 |
光雲の弟子。彫刻家。帝国美術院会員。 |
本多 西雲 |
光雲の弟子。彫刻家。岩蔵の番頭の息子。 |
鹿島 岩蔵 |
実業家。「鹿島建設(現・鹿島)」の創始者。 |
安田 久吉 |
光雲の弟子。彫刻家。松慶の次男。 |
安田 松慶 |
久吉の父。仏師。 |
佐藤理三郎 |
光雲の弟子。彫刻家。香川にある工芸学校校長。 |
松原 源蔵 |
光雲の弟子。彫刻家。熊本生まれ。 |
平櫛 田中 |
光雲の弟子。彫刻家。日本美術院同人。 |
山田 泰雲 |
光雲の弟子。彫刻家。元・篆刻師の弟子。 |
前島 孝吉 |
光雲の弟子。彫刻家。 |
明珍 恒男 |
光雲の弟子。彫刻家。 |
毛利 教武 |
光雲の弟子。彫刻家。 |
薬師寺光雲 |
光雲の弟子。彫刻家。 |
竹内 友村 |
光雲の弟子。彫刻家。香川にある工芸学校の教師。 |
佐野喜三郎 |
光雲の弟子。彫刻家。静岡生まれ。 |
増田 光城 |
光雲の弟子。彫刻家。 |
荒川 嶺雲 |
光雲の弟子。彫刻家。島根生まれ。 |
小泉 徳次 |
光雲の弟子。彫刻家。鎌倉市雪ノ下で鎌倉彫教室を開講。 |
根岸 昌雲 |
光雲の弟子。彫刻家。京都生まれ。 |
菅原 良三 |
光雲の弟子。彫刻家。山形生まれ。 |
小島伝次郎 |
光雲の弟子。彫刻家。名古屋生まれ。 |
乾 丹蔵 |
光雲の弟子。彫刻家。三重生まれ。 |
細木覚次郎 |
光雲の弟子。彫刻家。病死。 |
矢沢隆太郎 |
光雲の弟子。彫刻家。 |
今岡 吉蔵 |
光雲の弟子。彫刻家。 |
角田新之助 |
光雲の弟子。彫刻家。 |
野房 義平 |
光雲の弟子。彫刻家。 |
吉岡 宗雲 |
光雲の弟子。彫刻家。京都の仏師の息子。 |
鏑木 紫雲 |
光雲の弟子。彫刻家。奈良の仏師の息子。 |
上野 義民 |
光雲の弟子。彫刻家。久留米生まれ。 |
大和田 猛 |
光雲の弟子。彫刻家。 |
名倉文四郎 |
光雲の弟子。彫刻家。接骨院の息子。 |
田中 郭雲 |
光雲の弟子。彫刻家。 |
関野 聖雲 |
光雲の弟子。彫刻家。神奈川生まれ。 |
小林 三郎 |
光雲の弟子。彫刻家。茨城県稲田生まれ。 |
田坂 柏雲 |
光雲の弟子。彫刻家。雲斎の甥。 |
田坂 雲斎 |
柏雲の叔父。仏師。 |
大村 西崖 |
美術評論家。京都美術学校教授。 |
黒田 清輝 |
洋画家。京都美術学校教授。貴族院議員。 |
金子堅太郎 |
政治家。伯爵。貴族院議員。 |
坪井 晋 |
美術鑑識家。 |
上郎 清助 |
横浜に住む実業家。貴族院議員。 |
マクネエル |
アメリカ・セントルイスの彫刻家。 |
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あらすじ
秋を感じる柚子・唐辛子・カマキリ・みのむし・みかんなど草や木・虫・魚などについてそれぞれ語っていこうと思う…。…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・足利尊氏は鎌倉へ下向する際に松の木を運ばせました。
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登場人物 |
私 |
物語の語り手。薄田泣菫。 |
千 利休 |
戦国時代の茶人。茶聖。 |
原田順阿弥 |
江戸中期の茶人。 |
松平左近将監 |
江戸幕府吉宗時代の老中。松平乗邑。 |
田中 正造 |
政治家。足尾鉱毒事件の救済活動で有名。 |
善光 |
禅僧。 |
酒井田柿右衛門 |
肥前国の陶芸家。 |
武徳 |
清・河南の学者・政治家。 |
冒巣民 |
明・江南の商人。 |
小苑 |
冒巣民の愛妾。 |
増野 三良 |
詩人。 |
足利 尊氏 |
室町幕府初代将軍。上野国の豪族。 |
М |
医者。 |
I |
動物学者。 |
董其昌 |
明・上海の文人。 |
河内屋太郎兵衛 |
大坂・備後町の商人。 |
張果老 |
当代の仙人。 |
芥川龍之介 |
小説家。 |
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あらすじ
なぜ陶芸をするようになったかと問われると、それは子どもの頃からの食味に興味をもったことが始まりといえる。さらに永田町の料亭「星岡茶寮」を経営することでより多くの器を必要になったこともその要因といえる…。
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作品の舞台 |
山崎・・・昭和3年春、山崎の地に「星岡窯」を築きます。
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登場人物 |
北大路魯山人 |
鎌倉市山崎に住む芸術家、陶芸家。 |
宮永 東山 |
京都に住む京焼の陶芸家。 |
河村 蜻山 |
京都に住む京焼の陶芸家。 |
三浦 竹泉 |
京都に住む京焼の陶芸家。 |
須田 菁華 |
山城に住む九谷焼の陶芸家。 |
矢口 永寿 |
山中に住む九谷焼の陶芸家。 |
中村 秋塘 |
大聖寺に住む九谷焼の陶芸家。 |
中村 作助 |
尾張赤津に住む九谷焼の陶芸家。 |
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素人製陶本窯を築くべからず
製陶上についてかつて前山久吉さんを
激怒せしめた私のあやまち |
北大路魯山人 |
青空文庫 |
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あらすじ
私は日ごろ後悔しないよう心掛けて行動しているつもりなのだが、なかなかうまくいかない。先日、同じ鎌倉に住む銀行家の前山久吉氏が製陶窯を作ろうとしたときに余計な一言を言って彼を怒らせてしまったのだ…。
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作品の舞台 |
山崎・・・北大路魯山人の「星岡窯」があります。
大町・・・前山久吉邸があります。
扇ヶ谷・・・岩崎小弥太邸があります。
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登場人物 |
北大路魯山人 |
鎌倉市山崎に住む芸術家、陶芸家。 |
前山 久吉 |
魯山人の知人。鎌倉市大町に住む銀行家。 |
住友 寛一 |
魯山人の知人。実業家。 |
頼母木桂吉 |
魯山人の知人。実業家。元・東京市長。 |
益田 孝 |
魯山人の知人。実業家。雅号は「鈍翁」。 |
岩崎小弥太 |
魯山人の知人。鎌倉市扇ヶ谷に住む実業家。 |
伊賀 |
魯山人の知人。実業家。 |
М |
横浜市に住む陶芸家。 |
K |
京都市に住む陶芸家。 |
A |
名古屋で営む道具屋。 |
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あらすじ
明治14年の夏、4歳になった寅彦は愛知の知多半島にある大野海岸へ「塩湯治」に行った。それは数多くの人たちが海中に立ち波に打たれるというものだった。幼い寅彦だったが海や水に対して恐怖感はないものの、以前海難事故の現場を見たときからそのことが頭から離れていなかった…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・明治35年、鎌倉の海へ遊びに行きました。
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登場人物 |
私 |
物語の語り手。寺田寅彦。 |
父 |
寅彦の父。寺田利正。高知の士族(旧足軽)。 |
K |
寅彦の友人。 |
R |
寅彦の甥。 |
T |
元・寺田家に奉公していた女中。高知の種崎海岸に住む未亡人。 |
亡夫 |
Tの亡夫。南洋通いの帆船の船員。 |
女 |
関西弁を使う赤ん坊連れの女性。 |
男 |
小学校の教師。寅彦たちが泊まる宿の同宿者。 |
K |
議長経験のある大物政治家。 |
K夫人 |
Kの妻。 |
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あらすじ
私・魯山人が板場に出ると料理クズが普通より少ないとよく他の料理人に言われる。例えば大根を調理するとき、一般的には皮をむいて調理するが、本当は皮の部分に特別な味や栄養があるので、皮をむかないほうがいいのだ…。
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作品の舞台 |
山崎・・・魯山人は星岡窯の板場に立ちます。
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登場人物 |
北大路魯山人 |
物語の語り手。鎌倉・山崎の星岡窯で暮らす料理家・美食家。 |
料理人 |
星岡窯の料理人。 |
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あらすじ
元来鰹は鎌倉で捕れて江戸で食べる魚だ。鰹の名前は「勝男」に通じているし、釣りあげた姿がピンと張っていて強い武士のようにも見える。「勝男武士」とこじつけられるあたりは「鎌倉武士気質」にも似ているのだ…。
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登場人物 |
長谷川時雨 |
物語の語り手。劇作家・小説家。 |
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あらすじ
藤村は骨休めのため群馬の伊香保温泉にやってきた。湘南や伊豆の温泉は良く行くが、上州の温泉は初めてだった。汽車の車窓から景色も美しく、温泉街の雰囲気もいい。そんな湯治を終え近所の住人達や友だちへのに土産を買うことになったのだが…。
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登場人物 |
島崎 藤村 |
作家。詩人。 |
籾山仁三郎 |
鎌倉に住む俳壇の重鎮。雅号は「梓月」。 |
駕籠かき |
伊香保温泉の駕籠かき。 |
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