昭和前半以前の作品(PART3)
昭和前半以前の作品です。著者の簡単なプロフィールは下記のとおり。

龍胆寺雄
  茨城生まれのモダニズム文学作家。サボテン研究が有名。
内村直也
  日本の劇作家、翻訳家。戦後新劇界の重鎮。

作品名 発行年
アパートの女たちと僕と 1930
事務所 1930
うちのおばあちゃん 1955
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アパートの女たちと僕と 龍胆寺雄 改造社
あらすじ
 授業をサボりがちな医学生・下島は、淀橋にあるアパートへ通っていた。そのアパートは自立した女たちが暮らし、彼はヒモ生活同然の生活を送っているのだ…。


 作品の舞台
 鎌倉・・・Mは鎌倉に別荘を持っています。
 登場人物
下島 怠惰な医学生。鞆絵のヒモ。
加治 下島の友人。医学生。
植村 下島の友人。医学生。
鞆絵 下島の恋人。新宿にあるベビーショップの店員。淀橋にあるアパートの1階に住む。
奈々子 鞆絵の姉。鞆絵と同居。
アパートの1階の住人。おかっぱ頭の女性。
アパートの2階の住人。女性民謡詩人。
木村 アパートの2階の住人。Sの友人。
Sの姉。向島に住む外科医の妾。
下島の兄。
銀座のカフェMのマスター。
緑朗 Sの元夫。生活派の中堅歌人。
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事務所 龍胆寺雄 改造社
あらすじ
 新橋駅前ビルディングにある「片野自然香料研究所」で女性事務員の募集を行なったところ、ひとりの若い女性が応募してきた。彼女はこの春に女学校を卒業したばかりの逸見葉子という女性で、しっかりした性格の働き者だった…。


 作品の舞台
 鎌倉・・・片野は中学生に日曜日に鎌倉へ遊びに行こうと誘います。
 登場人物
片野 栄作 新橋駅前ビルディングにある「片野自然香料研究所」の所長。大森に住む。
逸見 葉子 「片野自然香料研究所」の女性事務員。三姉妹の長女。
逸見恵美子 女学校3年生。三姉妹の次女。
逸見 順子 三姉妹の三女。
三姉妹の母。
農場の顧問技師。栄作の先輩。
中学生 農場の友人の弟。栄作と同居するT中学の2年生。
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うちのおばあちゃん 内村直也 宝文社
あらすじ
 都内近郊に住む岡本家は元気な祖母・岡本あさまと妻に死なれた息子・鍋作、そして5人の孫たちと暮らしていた。長女・正子は診察に行った際、病院の跡取り息子・佐貫次郎に見初めらるが、後日新聞社で会った正子の双子の妹・槇子を彼女と間違えその気風のいい性格に惚れ直していた。一方槇子の恋人で同僚の安藤三郎は、家庭的な性格の正子に心を惹かれてしまう。そんな4人がお見合いをすることになった…。


 作品の舞台
 鎌倉・・・正子・槇子・次郎・三郎のお見合いが行われます。
 鶴岡八幡宮・・・4人はお見合いの前に参詣します。
 登場人物
岡本あさま 岡本家の祖母。しっかり者。
岡本 鍋作 あさまの息子。「白光ゴム」の万年係長。
岡本むつ子 鍋作の亡妻。
岡本 正子 鍋作の長女。槇子の双子の姉。22歳。丸の内の銀行員。家庭的な性格。
岡本 槇子 鍋作の次女。正子の双子の妹。22歳。新聞社の記者。男勝りな性格。
岡本 千曲 鍋作の長男。20歳。大学生。
岡本  渚 鍋作の三女。17歳。高校生。女子野球部員。
岡本 木工 鍋作の次男。10歳。小学生。
安藤 三郎 槇子の恋人で同僚。
佐貫 鎌倉にある「佐貫病院」の院長。
佐貫 葉子 佐貫の妻。歌舞伎好き。
佐貫 次郎 佐貫の跡取り息子。
庄田 善吾 岡本家の隣人。失業中。
庄田 きり 善吾の妻。
杉山 港区麻布に住む「白光ゴム」重役。
杉山夫人 杉山の妻。
杉山みどり 杉山の娘。正子の大学時代の友人。
平山 外科医。
健児 木工の友だち。
山田 木工の友だち。
富田 木工の友だち。
富岡 木工の友だち。
高橋 木工の友だち。