白狐魔記シリーズ
斉藤洋著『白狐魔記』シリーズの作品です。

作品名 発行年
白狐魔記 源平の風 1996
白狐魔記 蒙古の波 1998
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白狐魔記 源平の風 斉藤 洋 偕成社
あらすじ
 人里にある寺の僧侶から白駒山の仙人の話を聞いたキツネは、仙人のもとで神通力を身に着けるために修業を始め1年が経った。そこで仙人はキツネに、人間に化身する力を試すために人里へ降りてみろと命じる。キツネは仙人の話を聞いた僧侶が住む寺を訪ねるが、そこで源氏の大将・源義経と出会う…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・義経は鎌倉にいる兄・頼朝に毛嫌いされます。
 登場人物
白孤魔丸 白駒山の仙人のもとで修業を積む雄キツネ。人里へ行くときは「白孤魔丸」と名乗る。
白孤魔丸の母。
白孤魔丸の弟。
仙人 白駒山の仙人。白粉魔丸に神通力を身に着ける修業をさせる。
願現 人里にある寺の僧侶。義経と付き合いがある。
源九郎判官義経 源氏の大将。頼朝の異母弟。
武蔵坊弁慶 義経の家来。白狐魔丸とは気が合わない。
佐藤 忠信 義経の3歳年上の家来。
佐藤 継信 義経の郎党。忠信の亡兄。屋島の戦いで戦死。
源  頼朝 鎌倉に住む源氏の棟梁。義経の異母兄。
源  義朝 頼朝・義経の亡父。
平  清盛 平家の棟梁。朝廷の実力者。義朝のライバル。
平  宗盛 清盛の三男。
三郎太 平家の武士。
猟師 狩りをする猟師。
次郎丸 猟師が飼う猟犬。
商人 人里で商売する商人。
子ども 僧侶の話を聞きにくる子どもたち。
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白狐魔記 蒙古の波 斉藤 洋 偕成社
あらすじ
 義経の家来・佐藤忠信が亡くなった後、85年もの間眠り続けていた白孤魔丸は、師匠の仙人と共に鎌倉に向かい法華経に情熱を燃やす行者・日蓮と出会い、彼の処刑に関して奇跡を目にする。その後、京へ向かった白孤魔丸は六波羅探題北方・北条時輔の家来・市谷小平太と知り合い、忠信に感じた武士の魂に惚れる。しかし幕府の命で六波羅探題が襲撃を受け、時輔・小平太は戦死してしまう。小平太は死の間際に肥後国の住人・竹崎季長に自らが描いた絵を渡すよう白孤魔丸に託し、彼は季長を探すために旅に出ることになった…。

 作品の舞台
 下馬・・・白孤魔丸は商人の姿で、八幡宮の暗い森を見つめます。
 龍ノ口・・・日蓮の処刑は突然風が吹き荒れたことで中止になります。
 登場人物
白孤魔丸 白駒山の仙人のもとで修業を積む雄キツネ。人里へ行くときは「白孤魔丸」と名乗る。
仙人 白駒山の仙人。白粉魔丸に神通力を身に着ける修業をさせる。
北条 時宗 鎌倉幕府8代執権。正室の子。
北条 時輔 時宗の異母兄。側室の子。六波羅探題北方。
北条 義宗 北条一門。六波羅探題南方。幕府の命により時輔を襲撃する。
平  頼綱 内管領。侍所所司。
四条 金吾 幕府の御家人。日蓮に帰依。左衛門尉。
市谷小平太 時輔の家来。
雅姫(まさひめ) 時輔の側室。公家の娘。正体は吉野の雌キツネ「雅姫(つねひめ)」。
名越 時章 北条一門。名越流北条氏2代当主。
小三郎 義宗の家来。
宗尊親王 鎌倉幕府6代将軍。
惟康親王 鎌倉幕府7代将軍。宗尊の子。
日蓮 鎌倉へやってきた法華経の行者。日蓮宗の祖。
少弐 景資 少弐氏当主。元寇では日本軍の総大将。
竹崎 季長 肥後国海東郷の地頭。幕府の御家人。小平太の友人。資長の妻の弟。五郎兵衛。
三井 資長 肥後国の御家人。季長の義兄。
江田 秀家 肥後国の御家人。
フビライ・ハン 元国初代皇帝。モンゴル帝国5代皇帝。チンギス・ハンの孫。
趙  良弼 元国からの使者。
プルテ・チョノ 趙の同行者。正体は遠江と三河の間にある峠で白孤魔丸と出会った狼。
源  頼朝 源氏の棟梁。鎌倉幕府初代将軍。故人。
源九郎判官義経 頼朝の異母弟。その後、中国大陸に渡りモンゴル帝国初代皇帝・チンギス・ハンとなる。
武蔵坊弁慶 義経の家来。白狐魔丸とは気が合わない。故人。
佐藤 忠信 義経の3歳年上の家来。故人。
佐藤 継信 義経の郎党。忠信の亡兄。屋島の戦いで戦死。
藤原 泰衡 奥州藤原氏4代当主。故人。