村松友視の作品
村松友視の作品です。

作品名 発行年
鎌倉のおばさん 1997
残月あそび 2012
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鎌倉のおばさん 村松友視 新潮社
あらすじ
 作家・村松友視の祖父・梢風の愛人・絹江が死んだ。彼女は経歴や年齢を偽りながら、梢風を「文士」として仕立て上げ、鎌倉の家を支え続けてきた。友視は彼女の死後、彼女の生い立ちや村松家の想い出を振り返っていった…。

 作品の舞台
 西御門・・・昭和22年から梢風は鎌倉に移り住みます。
 覚園寺・・・村松家の菩提寺です。
 大船・・・友視が清水へ戻る際、絹江は大船まで送ります。
 登場人物
村松 梢風 作家。鎌倉文士。本名は「村松義一」。
北川 絹江 梢風の愛人。作品名の「鎌倉のおばさん」とは彼女のこと。鎌倉で梢風と暮らす。
村松 そう 梢風の正妻。旧姓・桑原。
村松 友吾 梢風の長男。「中央公論社」の編集者。27歳の時に腸チフスで死亡。
村松喜美子 友吾の妻。旧姓・南条。元・友吾の同僚。
村松 友視 友吾と喜美子の息子。作家。父が死に母が実家に戻った後、戸籍上では梢風の五男となる。
村松 道平 梢風の次男。京都在住の脚本家。
村松  喬 梢風の三男。「毎日新聞社」学芸部記者。教育評論家。
村松  暎 梢風の四男。中国文学者。作家。
南条千代子 喜美子の妹。
村松 やゑ 梢風の亡母。
村松 しん 梢風の姉。
村松 かつ 梢風の妹。
お梅 梢風の愛人。
九重 梢風の愛人。吉原の花魁。
およね 梢風の愛人。京都の宿の女中。
おたみ 梢風の愛人。下宿の女中。
よし子 梢風の愛人。上海在住のダンス教師。
謝  秀卿 梢風の愛人。上海在住。
滝田 樗蔭 梢風の友人。「中央公論社」の編集者。後に編集長。
小島政二郎 梢風の友人。「週刊新潮」の記者。
深町 作次 「上海朝日」社長。
嶋中 雄作 「中央公論社」社長。
先代和尚 覚園寺先代和尚。故人。
未亡人 先代和尚の妻。絹江の友人。
当代和尚 覚園寺当代和尚。
倉島竹二郎 作家。
久米 正雄 作家。
三浦  環 オペラ歌手。
丸尾 長顕 「日劇ミュージックホール」主事。
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残月あそび 村松友視 河出書房新社
あらすじ
 雑誌で「能楽」をとり上げるため、能に詳しい鎌倉に住む作家・山根一男の家を訪ねることになった編集者の青山恭一郎は、その途中でひとりの老女と出会った。その姿に見覚えのあった青山だったが、彼女はその妹だと言い自邸に招いて姉の想い出を語りだした…。


 作品の舞台
 雪ノ下・・・山根一男邸があります。
 二階堂・・・涼子が暮らす烏丸光廣邸「残月庵」があります。
 段葛・・・青山は山根から声をかけられます。
 登場人物
青山恭一郎 編集企画事務所「オルゴール」代表。57~8歳。
出版社編集部に勤務していたが盗作トラブルを理由に退社、独立する。
山根 一男 鎌倉に住む作家。青山の友人。
烏丸 光廣 鎌倉に住む書家。筆名「木戸原光黄」。昭和34年に死亡。
長倉 薄香 光廣の妾。美容師。1年前に死亡。
長倉 涼子 薄香の10歳年下の妹。光廣の家「残月庵」で暮らす。
薄香・涼子の2人の弟。共に長崎県平戸市に在住。
宮下  健 出版社時代の青山の同期。企画部所属。
秋田可奈子 宮下の同僚。
新人作家として小説『オマージュ』を発表・新人受賞後、青山が勤めていた出版社に入社する。
山際 出版社の営業部員。
池田 美由 新人作家として小説『白い文字盤』を発表、一度は新人賞を受賞したが、盗作疑惑をかけられ失踪。
富子 光廣の妾。