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あらすじ
教え子である勝子との恋に破れ、捨吉は全てを捨てて旅に出たが、旧友たちによる同人誌発行の報を耳にして彼は再び戻ってきた。しかし仲間たちはそれぞれの道を突き進んでおり、捨吉は自分だけが取り残されている感覚を受ける。そんな中、捨吉に何かある毎に助けてもらっていた同人の先輩・青木が自ら命を絶ってしまう・・・。
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作品の舞台 |
帰源院・・・捨吉は円覚寺境内にある帰源院に滞在します。
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登場人物 |
岸本 捨吉 |
作家。元・教師。(島崎藤村がモデル) |
青木 駿一 |
捨吉の同人仲間で先輩。(北村透谷がモデル) |
青木 操 |
駿一の妻。(石坂ミサがモデル) |
青木 鶴子 |
駿一と操の娘。2歳。 |
岡見 |
捨吉の同人仲間。(星野天知がモデル) |
岡見清之助 |
岡見の弟。(星野夕影がモデル) |
岡見 涼子 |
岡見の妹。(星野勇子がモデル) |
市川 仙太 |
捨吉の同人仲間。(平田禿木がモデル) |
菅 時三郎 |
捨吉の同人仲間。(戸川秋骨がモデル) |
足立 弓夫 |
捨吉の同人仲間。(馬場孤蝶がモデル) |
福富 |
捨吉の同人仲間。(上田敏がモデル) |
陶山 |
文芸評論家。(山路愛山がモデル) |
安井 勝子 |
捨吉の教え子。女学校の生徒。(佐藤輔子がモデル) |
君 |
箱根塔ノ沢の旅館「環翠楼」の女中。(千代がモデル) |
玉 |
箱根塔ノ沢の旅館「環翠楼」の女中。 |
祖母 |
菅の祖母。 |
住職 |
帰源院の住職。 |
老婆 |
鎌倉の農家の老婆。 |
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あらすじ
周りの友人が上級学校に進学をする中、貧しい家庭に育った林清三は進学をあきらめ、村の小学校の代用教員となった。彼は文学を諦めきれずにいたが、地元の仲間たちと発行していた同人誌も廃刊となり、またその仲間たちも恋や芝居見物に夢中になっていき、清三は一人取り残されたような気持ちになっていく…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・石川は療養のため鎌倉に向かいました。
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登場人物 |
林 清三 |
行田に住む学生。貧しい家庭に育ち進学ができないため小さな村の小学校教員となる。(小林秀三がモデル) |
加藤 郁治 |
行田に住む清三の親友。上級学校に進学志望。(狩野益三がモデル) |
加藤 雪子 |
郁治の長妹。17歳。(狩野雪子がモデル) |
加藤しげ子 |
郁治の次妹。15歳。(狩野しげ子がモデル) |
母 |
清三の母。裁縫仕事で家計を支える。 |
父 |
清三の父。無職。 |
荻生秀之助 |
行田に住む清三の友人。郵便局員。(荻生喜三郎がモデル) |
石川 |
行田に住む清三の友人。 |
沢田 |
行田に住む清三の友人。 |
北川 |
行田に住む清三の友人。 |
北川伊与子 |
北川の長妹。 |
北川いく子 |
北川の次妹? |
北川美穂子 |
北川の三妹。浦和の女学校で寄宿舎生活をしている。雪子の友人。(北川みよ子がモデル) |
北川 貞子 |
北川の四妹。 |
きよ子 |
美穂子の友人。 |
小畑 |
熊谷に住む清三の友人。官吏の息子。 |
桜井 |
熊谷に住む清三の友人。金持ちの息子。 |
小島 |
熊谷に住む清三の友人。呉服屋の息子。 |
佐藤 |
熊谷に住む清三の友人。 |
杉谷 |
熊谷に住む清三の友人。 |
小滝 |
熊谷に住む清三の友人。芸者屋の娘。現在は芸妓。 |
国府 |
北川の友人。 |
国府 友子 |
国府の妹。 |
校長 |
三田ヶ谷村弥勒高等尋常小学校の校長。(平井鷲蔵がモデル) |
大島 |
三田ヶ谷村弥勒高等尋常小学校の校長次席。 |
狩野 |
三田ヶ谷村弥勒高等尋常小学校の訓導。 |
関 |
三田ヶ谷村弥勒高等尋常小学校の若い准教員。(速水義憲がモデル) |
杉田 |
三田ヶ谷村弥勒高等尋常小学校の教員。 |
平田 |
三田ヶ谷村弥勒高等尋常小学校の老朽な教員。 |
種 |
三田ヶ谷村弥勒にある料理屋「小川屋」の娘。 |
石野 栄造 |
三田ヶ谷村村長。 |
岸野 |
井泉村助役。 |
山形 古城 |
羽生の成願寺の住職。(太田玉茗(田山花袋の義兄)がモデル) |
原 香花 |
著名な作家。(田山花袋がモデル) |
大島 孤月 |
著名な作家。 |
相原 健二 |
雑誌「太陽」の記者。 |
水谷 |
郡視学。難しいものの言い様をする。 |
田原 ひで |
浦和の師範学校生。清三の教え子。(大越もんがモデル) |
喜平 |
三田ヶ谷村の外れにある小屋に住む老人。 |
勘三 |
三田ヶ谷村に住む老人。 |
牧野 |
前橋の判事。 |
原 |
羽生の医師。 |
静枝 |
女郎。 |
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あらすじ
妻の失踪後、書生の雪岡は楽しみを求めて蠣殻町の売女・お宮にのめりこんでいたが、病気を移された上に、彼女が彼のライバル的関係にある友人・柳沢とも親しくしていたことも不快に思い、悶々とした生活を過ごしていた。さらに失踪していた妻が別家へ嫁いだことを聞かされ、彼は喜久井町にある妻の実家を出ることにした…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・雪岡がお宮に振りまわされている中、柳沢は鎌倉へ行くことになります。
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登場人物 |
雪岡 |
喜久井町に住む書生。(近松秋江がモデル) |
おすま |
雪岡の妻。(近松ますがモデル) |
柳沢 |
雪岡の友人。新聞記者。(正宗白鳥がモデル) |
弟 |
柳沢の弟。(正宗得三郎がモデル) |
お宮 |
蠣殻町の置屋「清月」の売女。(太田きみがモデル) |
老母さん |
おすまの母。 |
新吉 |
おすまの姉の亭主。義兄。 |
小倉 |
喜久井町に住む御隠居。 |
お菊 |
「清月」の売女。 |
お芳 |
「清月」の売女。 |
おしげ |
「清月」の売女。 |
お清 |
「清月」の女中。 |
加藤 |
雪岡の新しい間借り先の家主。 |
真野 |
柳沢の友人。 |
水野 |
柳沢の友人。 |
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あらすじ
銀の小鍋から沸き立つ湯気の中にその姿がうかがえるほど、亡くなった恋敵の衣絵のことが園の頭の中から離れなかった。そんな彼女が松島に滞在した際に、馴染となった車夫からある話を聞いた…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・結核にかかった衣絵は夫と共に鎌倉で養生します。
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登場人物 |
香川 衣絵 |
女流歌人。結核にかかり鎌倉で療養中。(池田蕉園がモデル) |
香川 |
衣絵の夫。若手洋画家。(池田輝方がモデル) |
園 |
衣絵の友人で恋敵。 |
従弟の妻 |
衣絵の従弟の妻。 |
医師 |
衣絵のかかりつけの医師。 |
看護婦 |
衣絵のかかりつけの看護婦。 |
子爵夫人 |
香川の友人。 |
駅夫 |
岩沼駅の駅夫。 |
車夫 |
松島の人力車夫。 |
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あらすじ
小野の師である勝見漾石先生の訃報が届いた。葬式には門下生や友人が集まる中、小野は勝見の長女・冬子に魅かれてしまう。小野は勝見の妻・磬子にも相談するが娘の動向はそっと見守りたいという態度だった。しかしこうした中、勝見家に小野を誹謗中傷する内容の手紙が届いた。また小野が書いた勝見家をモデルにした小説が、磬子に不興をかってしまう…。
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作品の舞台 |
由比ガ浜・・・柳井と小野が浜辺で語り合います。
鶴岡八幡宮・・・小野や柳井たちが参拝します。
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登場人物 |
小野 辰夫 |
作家。勝見の門下生。(久米正雄がモデル) |
勝見 漾石 |
東京帝国大学教授。牛込柳町に住む。(夏目漱石がモデル) |
勝見 磬子 |
勝見の妻。(漱石の妻・鏡子がモデル) |
勝見新太郎 |
勝見の長男。11歳。(漱石の長男・純一がモデル) |
勝見 淳二 |
勝見の次男。10歳。(漱石の次男・伸六がモデル) |
勝見 冬子 |
勝見の長女。(漱石の長女・筆子がモデル) |
勝見 定子 |
勝見の次女。(漱石の次女・恒子がモデル) |
勝見 秀子 |
勝見の三女。(漱石の三女・栄子がモデル) |
智恵子 |
勝見の姪。 |
柳井 |
勝見の門下生。小説家。(芥川龍之介がモデル) |
杉浦 |
勝見の門下生。小説家。(松岡譲がモデル) |
黒田 |
勝見の門下生。文芸評論家。(赤木桁平がモデル) |
米田 |
勝見の門下生。小説家。(森田草平がモデル) |
原田 |
勝見の門下生。小説家。(林原耕三がモデル) |
大寺 |
勝見の門下生。文芸評論家。勝見家の家庭教師。(小宮豊隆がモデル) |
松本 |
勝見の門下生。俳人。(松根東洋城がモデル) |
佐々木重吉 |
勝見の門下生。児童文学家。(鈴木三重吉がモデル) |
辻本 |
勝見の門下生。哲学者。(和辻哲郎がモデル) |
矢部 |
勝見の門下生。小説家。(阿部次郎がモデル) |
須山 |
勝見の門下生。画家。(津田青楓がモデル) |
加能 |
勝見の友人。実業家。(中村是公がモデル) |
村井 |
勝見の友人。美術家。(坂崎坦がモデル) |
小菅 |
勝見の友人。美学者。大学教授。(大塚保治がモデル) |
伊東 |
勝見の友人で同期。哲学者。小野たちの高等学校時代の英語教師。(岩元禎がモデル) |
真島 |
勝見の主治医。(真鍋嘉一郎がモデル) |
谷本 |
勝見家に小野を中傷する手紙を送った男。 |
池田 |
新聞記者。京都の大学の出。(菊池寛がモデル) |
倉橋 |
勝見の友人。高等学校教師。 |
林 |
勝見の友人。高等学校教師。 |
數藤 |
勝見の友人。高等学校教師。 |
宗澤 |
臨済宗の僧。漾石の師。(釈宗演がモデル) |
令嬢 |
柳井の許嫁。 |
父 |
令嬢の亡父。海軍大学卒の秀才。戦死。 |
母 |
令嬢の母。戦争未亡人となり娘を一人で育てる。 |
少女 |
由比ガ浜の煙草屋の娘。通称「由比ガ浜小町」。 |
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あらすじ
作家の大庭葉蔵は、鎌倉の袂ヶ浦で園と心中を図るが、葉蔵は命を取り留め、園は死体となって発見された。そして心中に失敗した彼は、七里ガ浜の療養院「青松園」で過ごすことになった…。
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作品の舞台 |
七里ガ浜・・・葉蔵が療養した「青松園」は、七里ガ浜の「恵風園療養所」をモデルにしています。
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太宰が昭和5年11月29日に心中を図ったため、この作品は私小説のようにいわれていますが、太宰が恵風園療養所で療養したのは海に投身したことが原因でないという院長(中村善雄)の話もあり、創作小説とみる意見もあります。 |
袂ヶ浦・・・葉蔵と園は、袂ヶ浦で心中事件をおこします。
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袂ヶ浦は小動岬の東側になります。江ノ電でも昔「袂ヶ浦」という停車場が、現在の「恵風園胃腸病院」の前あたりあったそうです。 |
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登場人物 |
大庭 葉蔵 |
洋書家。作家。心中に失敗し療養中。(太宰治がモデル) |
園 |
葉蔵の心中事件の相手。(田部シメ子(田部あつみ)がモデル) |
院長 |
療養院「青松園」の院長。(中村善雄がモデル?) |
眞野 |
「青松園」の看護婦。20歳くらい。 |
飛騨 |
葉蔵の中学時代からの友人。彫刻家。 |
小菅 |
葉蔵の親戚。法科の大学生。 |
兄 |
葉蔵の兄。34歳。 |
刑事 |
短い口髭の刑事。 |
刑事 |
眼鏡をかけた刑事。 |
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あらすじ
小説家志望のの葉子は、以前から小説家の麻川に自分が書いた小説を見てもらうようお願いしていたが、一向にその連絡が来なかった。それは戯画家の坂本が描いた作品のネタ元が、葉子の作品だと誤解されているからではないかと彼女は思っていたのだが…。
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作品の舞台 |
雪ノ下・・・葉子は、雪ノ下のホテル「H屋」(「平野屋旅館」がモデル)で荘之介と出会います。
扇ヶ谷・・・葉子は海岸から扇ヶ谷に向かいます。
長谷・・・荘之介と赫子は、馬車で長谷の海岸に行きます。
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登場人物 |
坂本 葉子 |
歌人・小説家。(岡本かの子がモデル) |
麻川荘之介 |
大正期の文豪。8年前に自殺。(芥川龍之介がモデル) |
坂本 |
葉子の夫。漫画家。(岡本一平がモデル) |
川田 |
新進作家。文学雑誌記者。(川端康成がモデル) |
喜久井 |
荘之介の知人。(菊地寛がモデル) |
大川宗三郎 |
耽美派作家。荘之介の先輩。(谷崎潤一郎がモデル) |
大川 赫子 |
宗三郎の義妹。(石川せつ子がモデル) |
K |
荘之介を師友としている画家。(小穴隆一がモデル) |
久野 |
荘之介の知人。 |
多田 |
詩人。 |
K |
A社の部長。 |
お駒 |
ホテルH屋の婆や。 |
T氏の弟 |
プロレタリア文学作家。25歳。 |
X夫人 |
文学者会の参加者。 |
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あらすじ
美貌の才女・早月葉子は当時従軍記者として名を馳せた木部孤笻と19歳で結婚するが2ヶ月で離婚、その後は自由奔放な恋愛をする妖婦的女性となっていた。また木部との娘・定子の存在は父に知らせず、乳母に預けていた。そんな彼女がアメリカ・シアトル在住の実業家・木村貞一と結婚するために船で渡米することになった。見送りに来た木村の親友・古藤からもその奔放なふるまいを改めろと忠告されるが彼女は嘲笑する。すると葉子は渡航中の船内で野性的な魅力を持つ事務長・倉地に心を惹かれてしまう・…。
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作品の舞台 |
本覚寺・・・倉地と葉子が食事をする料理屋の窓から寺の屋根が見えます。(作品上では「日朝さま」の表記)
坂ノ下・・・夕方に葉子は海岸へ向かいます。
乱橋・・・葉子は木部の姿を見かけます。
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登場人物 |
早月 親佐 |
キリスト教婦人同盟副会長。女権拡張運動を行う。実家は仙台市。(佐々城豊寿がモデル) |
早月 葉子 |
親佐の長女。25歳。自由奔放な恋愛をする妖婦的な女性。(佐々城信子がモデル) |
早月 愛子 |
親佐の次女。 |
早月 貞世 |
親佐の三女。 |
父 |
親佐の元夫。葉子・愛子・貞世の父。日本橋の医者。 |
木部 孤笻 |
葉子の前夫。元・新聞記者。従軍記者として名を馳せる。(国木田独歩がモデル) |
早月 定子 |
木部と葉子の娘。 |
叔母 |
葉子の叔母。 |
夫 |
叔母の夫。無職。 |
息子 |
叔母の一人息子。白痴。 |
乳母 |
定子の乳母。 |
木村 貞一 |
シアトル在住の実業家。(森広がモデル) |
古藤 義一 |
木村の2年後輩で親友。(有島武郎がモデル) |
倉地 三吉 |
日本郵船の客船「絵島丸」の事務長。(武井勘三郎がモデル) |
船長 |
「絵島丸」の船長。 |
興録 |
「絵島丸」の船医。 |
水夫長 |
「絵島丸」の水夫長。 |
水夫 |
「絵島丸」の水夫。 |
ボーイ |
「絵島丸」のボーイ。 |
永田 |
日本郵船横浜支店長。 |
田川博士 |
「絵島丸」の乗船客。法学博士。(鳩山和夫がモデル) |
田川夫人 |
「絵島丸」の乗船客。田川の妻。葉子の世話を頼まれる。(鳩山春子がモデル) |
岡 一 |
「絵島丸」の乗船客。気弱な青年留学生。 |
斎藤 |
「絵島丸」の乗船客。ワシントン公使館の外交官補。 |
検疫官 |
「絵島丸」に乗り込む検疫官。 |
五十川 |
親佐の友人。キリスト教婦人同盟会長。(矢嶋楫子がモデル) |
内田 |
親佐の友人。大塚窪町に住むキリスト教の伝道者。(内村鑑三がモデル) |
内田夫人 |
内田の妻。 |
高山 |
葉子の父の親友。医者。 |
田島 |
田島塾の塾長。愛子・貞世の師。 |
ケーベル |
上野の音楽学校の教師。葉子のバイオリンの師。 |
正井 |
倉地の友人。 |
ハミルトン |
アメリカ人実業家。木村のビジネスパートナー。 |
女将 |
旅館「双鶴館」の女将。 |
女中 |
旅館「竹柴館」の女中。 |
女中 |
旅館「相模屋」の女中。 |
婆さん |
薔薇専門の植木屋「苔香園」の女将。 |
つや |
「加治木病院」の看護婦。「双鶴園」に出入りする豆腐屋の娘。 |
看護婦 |
「加治木病院」の看護婦。 |
医員 |
「加治木病院」の医員。 |
院長 |
病院の伝染病室の院長。 |
青年 |
新橋停車場の駅夫。 |
車夫 |
人力車夫。 |
内儀 |
小石川に住む内儀。 |
娘 |
内儀の娘。7歳。 |
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あらすじ
藤沢に住む上流家庭の大野家で育った浩は、親の反対を退け絵の勉強をするためにひとり上京し、水彩画家・大下藤次郎の門下生となった。そこで彼は広岡昭子と知り合い、深い恋愛をする…。
【奥村博史の自伝的小説】
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登場人物 |
大野 浩 |
藤沢市に住む画学生。後に画家。(奥村博史がモデル) |
父 |
浩の父。厳格な性格。眼を患う。 |
母 |
浩の継母。父の25歳年下の3番目の妻。 |
息子 |
浩の異母兄。父の妹の次男。 |
お慶 |
浩の同母姉。 |
夫 |
お慶の夫。浩の義兄。上野の絵画教師。 |
大下藤次郎 |
鎌倉に住む水彩画家。浩の師。後に小石川へ転居。 |
広岡 昭子 |
浩の絵画仲間。(平塚らいてうがモデル) |
佐々しげり |
浩の絵画仲間。 |
保持 研子 |
浩の絵画仲間。 |
由紀子 |
大下家の近所に住む令嬢。 |
石黒 |
東京・日本橋にある出版屋の若主人。(西村陽吉がモデル) |
河辺 |
麹町に住む浩の友人。病死。 |
河辺 セツ |
河辺の妻。勝ち気な性格。 |
お栄 |
セツの娘。 |
惣田 種彦 |
藤沢・遊行寺地区の郡長。 |
海上 胤平 |
国文学講師。種彦の知人。 |
三富 |
種彦の友人。 |
川元 |
東京に住む眼科医。 |
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