宮本百合子の作品
宮本百合子の作品です。

宮本百合子
  プロレタリア文学の天才作家として注目された。夫は日本共産党の元委員長・宮本賢治。
作品名 発行年
冬の海
この夏 1925
小村淡彩 1926
明るい海浜 1927
蓮花図 1927
青春 1940
二つの庭 1947
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冬の海 宮本百合子 河出書房
あらすじ
 正月の海は空も雲が満ちていて風もさほど吹かず落ち着いた感じがしている。海もいろいろな顔があり、江ノ島より小田原の海の方が波も高く、厳しく冷たい感じがする。それはまるで北国の海のようでもある…。


 作品の舞台
 七里ガ浜・・・波は小田原より波が低いそうです。
 登場人物
中條百合子 物語の語り手。
漁師 鎌倉の漁師。
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この夏 宮本百合子 河出書房
あらすじ
 6月に田舎で行われた祖母の埋葬式でのことだった。わたしの留守中に同居人のフダーヤが大船にある家を見に行ってくれたのだ。今住んでいる家は、両隣が町工場で日ごとガタガタうるさいのだ…。


 作品の舞台
 大船駅・・・フダーヤが移動中に大船駅で降り、新しい家を見に行きます。
 明月谷・・・百合子たちが借りた茅葺き屋根の家があります。
 登場人物
中條百合子 物語の語り手。
フダーヤ 百合子の同居人。湯浅芳子?
祖母 百合子の亡祖母。
大船駅にいた赤帽の職員。
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小村淡彩 宮本百合子 河出書房
あらすじ
 ××寺の近くにあるお茶屋「小松屋」は、学生ら参拝・参禅客で一年中忙しい日々を送っていた。しかし昨年大地震で××寺が崩壊すると、客も減り店も大打撃を受け、雇い人も次第にいなくなっていた。女中もせき一人となってしまったため、女房のいしは器量のよい娘を探していたところ、博労の重次が浜育ちのろくを連れてきた…。


 作品の舞台
 鎌倉・・・お柳は小松屋の女中をやめ、実家の鎌倉に戻ります。
 登場人物
小松屋 ××寺の近くにあるお茶屋「小松屋」の主人。
いし 小松屋の女房。
せき 小松屋の女中。
お柳 小松屋の女中。
山田 ろく 小松屋の新入りの女中。逗子育ち。
重次 博労。
山科 小松屋のなじみの客。
駐在 新しく配属された巡査。27~8歳。
××寺の寺男。
牛乳屋 近所の牛乳屋の主人。
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明るい海浜 宮本百合子 河出書房
あらすじ
 夫との仲がうまくいっていない陽子は、療養中のふき子が住む鎌倉を訪ねた。そして環境のよい鎌倉を一目で気に入り、貸間を借りて暮らすことになったが…。


 作品の舞台
 一の鳥居・・・陽子と忠一はふき子の家を訪ねる際、一の鳥居のそばを通ります。
 登場人物
田村 陽子 東京で生活する主婦。
田村 純夫 陽子の夫。
忠一 陽子の弟。
ふき子 陽子の従妹。鎌倉で療養中。
百代 ふき子の妹。16歳。
ふき子の弟。10歳。
篤介 陽子の又従兄。
岡本 ふき子宅の家政婦兼話し相手。
爺さん 陽子が借りた貸間の家主。
おかみさん 爺さんの妻。口うるさい。
婆さん 世話役のばあや。
源さん ふき子宅に出入りの俥夫。
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蓮花図 宮本百合子 河出書房
あらすじ
 私の家の裏に住んでいた一人暮らしの老人は隠居していたらしく、たまに人が訪ねるものの普段は静かだった。その老人も引っ越してしまい雨戸も締め切ったその家は庭の雑草も伸び放題になってしまった…。


 作品の舞台
 建長寺・・・裏の家の庭に咲く蓼の花を見て、私は建長寺の白蓮の花を思い出しました。
 登場人物
中條百合子 物語の語り手。
百合子の同居人。湯浅芳子。
お爺さん 百合子の家の裏に住む一人暮らしの老人。
若い女 老人の家を訪ねた女。
男の子 老人の家を訪ねた男の子。
老人の家を訪ねた男。尺八を吹く。
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青春 宮本百合子 河出書房
あらすじ
 「青春」とは、その時を精一杯喜んだり悲しんだりすることであって、年が若いということだけではない。中年には中年の、老年には老年の「青春」というものがあり、その「青春」を生活力にして生きてきた人の生涯は、ものすごく逞しく感じるのだ…。


 作品の舞台
 鎌倉・・・百合子は従兄弟が保養する鎌倉へ遊びに行きます。
 登場人物
中條百合子 物語の語り手。東京女子師範学校、日本女子大学英文予科卒業。
百合子の父。建築家。
祖母 百合子の祖母。
百合子の亡弟。百合子が19歳の時、チフスから脳症になり死亡。
百合子の亡妹。百合子が16歳の時に死亡。
従妹 百合子の従妹。百合子の4歳年下。
成瀬 仁蔵 日本女子大学校長。創始者。
女教師 東京女子師範学校の女教師。若く長身で生徒たちの憧れ。
音楽教師 東京女子師範学校の音楽教師。
生徒 東京女子師範学校の生徒。
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二つの庭 宮本百合子 新日本出版社
あらすじ
 8年ぶりに実家に戻った小説家の佐々伸子は、その光景に愕然とした。建築家として成功した父の持ち家でありながら風情のなくなってしまった庭、弟の家庭教師と恋愛関係となってしまっている母・多計代、部屋にひきこもり勉強に没頭している弟・保。伸子にはその光景が豊かだった昔の生活と違い、徐々にその崩壊を感じられたのだが…。


 作品の舞台
 鎌倉・・・冬子が療養生活を送ります。また伸子は素子と実朝の和歌に影響され、散策に行きます。
 登場人物
佐々 伸子 小説家。29歳。
吉見 素子 ロシア文学の翻訳家。32歳。伸子が夫と離婚後、同居生活している。
佐々 泰造 伸子の父。東京八重洲に事務所を持つ建築家。
佐々多計代 伸子の母。
佐々和一郎 伸子の長弟。23歳。美術学校の生徒。
佐々  保 伸子の次弟。16歳。
佐々つや子 伸子の長妹。9歳。
越智 圭一 保の家庭教師。大学の研究室の助手。
越智 純子 圭一の妻。
江田 佐々家の運転手。
女中 佐々家の若い女中。
飯倉 伸子の伯父。
飯倉 冬子 伸子の従妹。
飯倉 小枝 伸子の従妹。冬子の妹。
伸子の前夫。東洋語を専攻。
吉見 さわ 素子の継母。素子の母の妹。
聰太郎 素子の従弟。
斉藤 伸子と素子の住居の大家。
浅原 蕗子 素子のロシア語の生徒。
とよ 伸子と素子が住む家のお手伝い。
楢崎佐保子 伸子の文学上の先輩。
須田 猶吉 伸子の文学上の先輩。
河野ウメ子 伸子の同窓。小説家。
日野さよ子 伸子の友人の妻。
伸子が通った大学の中国女子留学生。
遠藤 旬子 伸子の知人。文学作家希望。
おつま 素子の友人。京都祇園にある家の女将。
加茂 素子の友人。信州の禅寺の若い住職。
小川 豊助 素子の学生時代の先輩。
フィリッポフ 素子の友人。ロシア人。
ワルワーラ・ドミトリエーヴナ 素子の友人。ロシア人画家。
登坂 素子のロシア語の師。大学の文学部教授。
松浦 和一郎の友人。
沖本 保の友人。病院長の息子。
東大路篤治 保の友人。人道主義作家。
稲田 信一 泰造の友人。建築家。
泰造の伯父の息子。三菱に勤務。
ミス・ドリス 蕗子が通う専門学校の女性英語教師。
吉川 蕗子の学生時代の友人。
竹村 英三 ロシア文学の翻訳家。昨年離婚。
相川良之介 作家。
久地  浩 作家。
豊田  淳 作家。
北條 一雄 作家。
村田 壽子 作家。
久留 雅雄 作家。相川の友人。
藤堂 駿平 男爵。
今井 藤堂の秘書。
水野 文部大臣。
水野萬亀子 水野の妻。多計代の同窓。
松江 喬吉 フランス文学者。
パルヴィン ロシア人の博士。
早川閑次郎 自由主義評論家。
篠原 蔵人 文学評論家。
砂場 嘉訓 画家。
木下  徹 雑誌社社長。
沼辺 耕三 少女向き雑誌の記者。
大島のり子 哲学専攻の大学生。
佐内  満 ロシア革命10年記念祭に招待された国賓。俳優。
秋山 宇一 ロシア革命10年記念祭に招待された国賓。芸術家。
瀬川 誠夫 ロシア革命10年記念祭に招待された国賓。
尾田 ロシア革命10年記念祭に招待された国賓。