小島政二郎の作品
小島政二郎の作品です。

作品名 発行年
こころ妻 1951
官能図 1954
びろうどの眼 1957
峰の一本松 1978
.
こころ妻 小島政二郎 東方社
あらすじ
 画家の英一はあるパーティーで出会ったダンサー・三鈴に一目惚れをした。気まぐれな彼女は彼が描く絵のモデルとなり、英一はその作品で賞を取ったが、報告をする間もなく彼女は姿を消してしまった。以降彼はスランプ状態に陥ってしまうが・・・。

 作品の舞台
 扇ガ谷・・・三鈴は英一の家を出ると扇ガ谷にある家に隠れ住みます。
 登場人物
田村 英一 画家。
岐阜県恵那に住む英一の父。
岐阜県恵那に住む英一の母。
英一の家の女中。
加来 三鈴 大森に住むダンサー。
たま子 三鈴が住む鎌倉の家の女中。
中西 三鈴のパトロン。
.
官能図 小島政二郎 東方社
あらすじ
 父が突然失踪し残された母や兄妹のために葉子は、兄の友人で流行作家の梅村竹二邸で女中として働くことになった。しかし彼女は梅村が執筆のために滞在した芦ノ湖のホテルへ同行した際に、彼の子どもを孕まされてしまった…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・君代が某作家に原稿の依頼をしに行きます。
 登場人物
夏子 次女。19歳。しっかり者。梅村邸の女中。後に出版社の社長。
夏子たちの父。元・会社社長。失踪中。
夏子たちの母。
武彦 夏子の兄。優柔不断なK大生。
春子 夏子の姉。おっとりした性格。
秋子 夏子の長妹。17歳。女学校生徒。後に梅村邸の女中。
冬子 夏子の次妹。15歳。他家へ養女に出される。
吟一 夏子と竹二の子。
婆や 吟一の子守り。32歳。
梅村 竹二 代々木に住む流行作家。武彦の友人。
梅村 郁子 竹二の妻。20歳。
田上 竹二の弟子。新進作家。
某作家 鎌倉に住む小説家。
吉野 時代小説家。
板橋 恋愛小説家。
川尻 小説家。
植木 小説家。
相川 春子の恋人。
大塚 君代 夏子が経営する出版社の記者。総合雑誌「微笑」の担当記者。
編集長 「微笑」の編集長。
中西 田園調布に住む挿絵画家。
井上 中西の友人。染色家。
唐沢 港区三田にある「唐沢病院」の院長。医学博士。
庵主 都内にある尼寺の庵主。田上の母の幼なじみ。
.
峰の一本松 小島政二郎 鎌倉書房
あらすじ
 娘のミコが学徒動員で川崎市柿生の軍需工場へ通いだした頃、借りていた家を追い出された政二郎たちは鎌倉市大町へ転居することになった。そして工場までの通勤が大変になった娘は、吉祥寺に住むいとこの家で暮らすことになった。しかしほどなくして彼女は体を壊し実家へ戻ってきた…。

 作品の舞台
 比企ヶ谷・・・政二郎たちが転居します。
 若宮大路・・・道沿いの松に松くい虫の被害がでます。
 屏風山・・・妻は次郎を連れ峰にある松の木へ向かいます。 ※【屏風山】は宝戒寺後方の山。
 登場人物
小島政二郎 物語の語り手。小説家。
小島みつ子 政二郎の妻。
小島 美龍(ミコ) 政二郎の娘。英文科女子大2年生。
お清 小島家の女中。
リッキ 小島家の飼い犬。スタッグ・ハウンド種。
テッポウ小父さん 政二郎のいとこ。吉祥寺に住む人造肥料の高級社員。
宮田 政二郎の友人。慶応卒の泌尿器科医。医学博士。
田村 宮田の友人。慶大卒の腎臓専門医。医学博士。
菊池  寛 政二郎の友人。小説家。
倉島竹二郎 政二郎の友人。小説家。
石川 武美 政二郎の友人。「主婦の友社」初代社長。
水野 成夫 政二郎の友人。「国策パルプ工業(現・日本製紙)」社長。
次郎 馴染みの植木屋。