. |
|
|
あらすじ
太平洋戦争が敗戦して2か月、再び人間の感性を取り戻そうとしていた厚木祐三は鎌倉の鶴岡八幡宮で偶然、愛人だった富士子と再会した。小太りだった彼女はすっかり痩せこけてしまい、戦時下の貧しい生活も容易に想像できた。そんな彼女が再び人間としての生活を出発させるため、少しの間養ってほしいと懇願してきた…。
|
|
作品の舞台 |
鶴岡八幡宮・・・「文墨祭」へ行った祐三は富士子と偶然再会します。
|
|
登場人物 |
厚木 祐三 |
既婚者の中年男。都内の家を焼け出され友人の借間に居候の身。 |
富士子 |
祐三の愛人。独身。 |
妻 |
祐三の妻。甲府へ疎開中。 |
子 |
祐三の子。甲府へ疎開中。 |
アメリカ兵 |
進駐軍の軍楽隊の兵。 |
看護婦 |
東京駅ホームにいる赤十字の看護婦。 |
復員兵 |
看護婦に助けを求める復員兵。 |
|
. |
|
|
あらすじ
敗戦後すぐの鎌倉、再び祐三は富士子を連れて鶴岡八幡宮を散策した…。
『再会』の続編。
|
|
作品の舞台 |
鶴岡八幡宮・・・鳥居の前から複数のアメリカ軍ジープが走っていきます。
段葛・・・祐三は富士子に倶生神の話をします。
|
|
登場人物 |
厚木 祐三 |
既婚者の中年男。 |
富士子 |
祐三の愛人。独身。 |
将校 |
電車の乗客。若い将校。 |
母親 |
電車の乗客。女の子の母親。 |
女の子 |
電車の乗客。 |
|
. |
|
|
あらすじ
鎌倉の窪地に住むRのもとに、近くに住む生活苦のN夫人が絵を売りに度々訪ねてくる。そして縁側でうたた寝をしてしまう。彼女が持ってくる絵はRにとってあまり興味がわくものではないのだが、今回持ってきた女が描かれている絵はちょっと興味が惹かれるものだった…。
|
|
|
登場人物 |
R |
鎌倉に住む男。 |
N夫人 |
絵を売りに来る夫人。 |
E |
若死にした書家。 |
|
. |
|
|
あらすじ
私の友人の大学講師・野口が教え子の千代子と再婚することになった。随分と年の離れた妻や野口の先妻の連れ子・照子の気持を心配していたのだが結婚した2年後、大学生となって上京してきた照子が私にある相談をしてきた…。
|
|
|
登場人物 |
私 |
40過ぎの私立大学講師。千代子の知人。 |
京子 |
私の娘。 |
野口 |
私の友人。40過ぎの私立大学講師。千代子の結婚相手。 |
千代子 |
野口の教え子で再婚相手。26歳。 |
野口 照子 |
野口の先妻との連れ子。16歳。 |
男の子 |
野口と千代子の長男。8歳で死亡。 |
女の子 |
野口と千代子の長女。3歳年下。 |
野口 梅子 |
野口の先妻。女流作家。私の友人。一年前に死亡。 |
女中 |
野口家の女中。 |
妹 |
千代子の妹。16歳。 |
前田 |
結婚前の千代子の恋人。 |
|
. |
|
|
あらすじ
鎌倉に住む源吉の娘・京子の婚約者・西崎が挨拶にやってくるようだ。そのため京子は祖母や伯母を駅まで迎えに行ったり、その準備で忙しそうにしている…。
|
|
作品の舞台 |
鎌倉・・・源吉や京子が暮らす家があります。
大船・・・京子がよし子や路子を迎えに行きます。
|
|
登場人物 |
源吉 |
鎌倉に住む男。 |
京子 |
源吉の娘。 |
妻 |
源吉の亡妻。京子の亡母。東京育ち。 |
西崎 |
京子の婚約者。 |
よし子 |
源吉の母。京子の祖母。70歳過ぎ。 |
路子 |
源吉の伯母。よし子の妹。70歳過ぎ。 |
|
. |
|
|
あらすじ
私の師である池上が結核で亡くなり、若妻の時子はその後私と夫婦となった。時子には清・房子という子供がいたが、池上の弟夫婦の元で暮らしていた。その房子に結婚の話が持ち上がったのだが、房子は実母の時子ではなく、私にある疑問をぶつけてきた…。
|
|
作品の舞台 |
称名寺・・・私は時子と房子と共に立ち寄ります。
安国論寺・・・房子の結婚相手の家が、海棠が名高い大木のある寺の近くにあります。
|
『房子の描いた地図の通りに私達は鎌倉郵便局の横へ折れた。(原文のまま)』、および
『時子は山門を入ると、そこの茶店の婆さんのところへ行って(原文のまま)』という部分から
「大町方面にあり、海棠の木が有名で、山門横に茶店がある」安国論寺と推測しました。 |
由比ガ浜・・・私と時子は9月に入って人気の少ない砂浜に行きます。 |
|
登場人物 |
私 |
作品の主人公。文学者。 |
時子 |
私の妻。 |
池上 |
私の文学の師。高等学校の国文学の教師。時子の前夫。結核で死亡。 |
清 |
池上と時子の長男。 |
房子 |
池上と時子の長女。21歳。清の妹。 |
弟 |
池上の弟。清・房子の養い親。 |
愛子 |
池上家の女中。 |
女中 |
色街の女中。 |
娼婦 |
色街の娼婦。15歳。 |
小さな娼婦 |
13歳で死んだ娼婦。 |
|
. |
|
|
あらすじ
鎌倉の円覚寺で行われた茶会で、太田夫人は亡き情人の面影をもつ彼の息子・菊治と出会った。そしてその帰り道、2人はお互いに誘ったとも抵抗したともなく、夕食をとった宿でそのまま一夜を共にしてしまう…。
|
|
作品の舞台 |
円覚寺・・・ちか子主催の茶会で、太田夫人は菊治と出会います。
|