斎藤馨の作品
斎藤馨の作品です。

作品名 発行年
サダ 1980
よるののちに 1980
母の秘密 1980
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サダ 斎藤 馨 蒼海出版
あらすじ
 少年が暮らす牛込の家ではあまりいいことが無かったため、夏になって元欧州公使が住んでいた洋館を借りて転居した。そこで女中として働くことになったのが佐竹サダだった。彼女は藤沢の貧農の娘として生れ野山で遊んでいたため、少年に山での遊び方を教えてあげた。そのことが少年にとってうれしいことであり、彼女は彼の姉代わりのような存在になっていった…。

 作品の舞台
 極楽寺・・・少年たちの家族は牛込から極楽寺に転居します。
 稲村ガ崎・・・父は浜沿いの居酒屋「いかりや」に立ち寄ります。
 宝戒寺・・・妹の葬儀に宝戒寺の老住職が訪れます。
 登場人物
少年 物語の主人公。牛込喜久井町に住む少年。後に鎌倉・極楽寺に転居。
少年の父。元男爵。
少年の母。
少年の妹。脳性マヒ。
乳母 妹の乳母。
祖父 少年の祖父。
叔母 母の妹。
叔母の夫。銀行員。
佐竹 サダ 少年の家族が鎌倉へ転居後に雇った女中。藤沢の貧農の娘。
三ちゃん 稲村ケ崎の居酒屋「いかりや」の常連客。印半纏を着ている。
長さん のっぽの大工。あだ名は「ひよろ長兵衛」。
為さん 小男の大工。あだ名は「ちびっこ六さん」。
老住職 宝戒寺の老住職。83歳。
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よるののちに 斎藤 馨 蒼海出版
あらすじ
 太郎は早稲田高等学院に入学すると同級生・佐田に誘われ美術に興味を持ち始めたが、大学に進学すると学問に集中するようになった。そんな彼のもとに召集令状が届く…。

 作品の舞台
 七里ガ浜・・・太郎が暮らしています。
 北鎌倉・・・真冬の夜、母は旧友宅を訪ねます。
 姥ヶ谷・・・佐藤信衛宅があります。
 登場人物
太郎 早稲田高等学院→早稲田大学法学部の学生。野球部所属。田舎の中学の出。鎌倉・七里ガ浜に住む。
佐田 高円寺に住む太郎の同級生。後に早稲田大学政経学部に進学。美術鑑賞が趣味。
植田 清次 早稲田高等学院の英語教師。
一又 正雄 早稲田大学法学部教授。
五來 欣造 早稲田大学政経学部の生徒。
広田 早稲田大学法学部の生徒。
西条 八十 早稲田大学文学部の生徒。
山内 義親 早稲田大学文学部の生徒。
鈴木 力衛 神田三崎町にあるフランス語学校「アテネフランセ」の教師。藤沢・鵠沼に住む。
佐藤 信衛 鎌倉・姥ヶ谷に住む太郎の知人。
太郎の父。
太郎の母。
旧友 北鎌倉に住む母の旧友。
竹久間 保険会社の総務部長。
つる 世田谷・松原にあるあんみつ屋の女将。太郎の昔の家に仕えていた元・女中。
明日 待子 女優。
小柳ナナ子 女優。
三木  清 哲学者。
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母の秘密 斎藤 馨 蒼海出版
あらすじ
 清は何不自由なく暮らす青年だが、彼の母・喜美や祖母・芳子はつらい経験を重ねた人生を送っていた…。

 作品の舞台
 長谷・材木座・扇ガ谷・稲村ガ崎・・・喜美たちは市内を転々と転居します。
 登場人物
池田 芳子 浅草芸者。浅草にある玩具屋の娘。喜美の母。清の祖母。己代治の妾。喜美が11歳の時に死亡。
池田 喜美 芳子の娘。女子学習院卒。
池田  清 喜美の息子。
伊東己代治 芳子の旦那。喜美の父。
清の父。代々木に住む銀行員。東大出。
祖父 清の祖父。
清の妹。脳性マヒ。
きよ 池田家の女中。
川上 貞奴 芳子の姉芸者。
中山 芳子 芳子の親しい芸者。喜美の姉代わり。
清の恋人。阿佐ヶ谷に住むデザイナー見習い。