. |
 |
|
あらすじ
少年が暮らす牛込の家ではあまりいいことが無かったため、夏になって元欧州公使が住んでいた洋館を借りて転居した。そこで女中として働くことになったのが佐竹サダだった。彼女は藤沢の貧農の娘として生れ野山で遊んでいたため、少年に山での遊び方を教えてあげた。そのことが少年にとってうれしいことであり、彼女は彼の姉代わりのような存在になっていった…。
|
|
作品の舞台 |
極楽寺・・・少年たちの家族は牛込から極楽寺に転居します。
稲村ガ崎・・・父は浜沿いの居酒屋「いかりや」に立ち寄ります。
宝戒寺・・・妹の葬儀に宝戒寺の老住職が訪れます。
|
|
登場人物 |
少年 |
物語の主人公。牛込喜久井町に住む少年。後に鎌倉・極楽寺に転居。 |
父 |
少年の父。元男爵。 |
母 |
少年の母。 |
妹 |
少年の妹。脳性マヒ。 |
乳母 |
妹の乳母。 |
祖父 |
少年の祖父。 |
叔母 |
母の妹。 |
夫 |
叔母の夫。銀行員。 |
佐竹 サダ |
少年の家族が鎌倉へ転居後に雇った女中。藤沢の貧農の娘。 |
三ちゃん |
稲村ケ崎の居酒屋「いかりや」の常連客。印半纏を着ている。 |
長さん |
のっぽの大工。あだ名は「ひよろ長兵衛」。 |
為さん |
小男の大工。あだ名は「ちびっこ六さん」。 |
老住職 |
宝戒寺の老住職。83歳。 |
|
. |
 |
|
あらすじ
太郎は早稲田高等学院に入学すると同級生・佐田に誘われ美術に興味を持ち始めたが、大学に進学すると学問に集中するようになった。そんな彼のもとに召集令状が届く…。
|
|
作品の舞台 |
七里ガ浜・・・太郎が暮らしています。
北鎌倉・・・真冬の夜、母は旧友宅を訪ねます。
姥ヶ谷・・・佐藤信衛宅があります。
|
|
登場人物 |
太郎 |
早稲田高等学院→早稲田大学法学部の学生。野球部所属。田舎の中学の出。鎌倉・七里ガ浜に住む。 |
佐田 |
高円寺に住む太郎の同級生。後に早稲田大学政経学部に進学。美術鑑賞が趣味。 |
植田 清次 |
早稲田高等学院の英語教師。 |
一又 正雄 |
早稲田大学法学部教授。 |
五來 欣造 |
早稲田大学政経学部の生徒。 |
広田 |
早稲田大学法学部の生徒。 |
西条 八十 |
早稲田大学文学部の生徒。 |
山内 義親 |
早稲田大学文学部の生徒。 |
鈴木 力衛 |
神田三崎町にあるフランス語学校「アテネフランセ」の教師。藤沢・鵠沼に住む。 |
佐藤 信衛 |
鎌倉・姥ヶ谷に住む太郎の知人。 |
父 |
太郎の父。 |
母 |
太郎の母。 |
旧友 |
北鎌倉に住む母の旧友。 |
竹久間 |
保険会社の総務部長。 |
つる |
世田谷・松原にあるあんみつ屋の女将。太郎の昔の家に仕えていた元・女中。 |
明日 待子 |
女優。 |
小柳ナナ子 |
女優。 |
三木 清 |
哲学者。 |
|
. |
 |
|
あらすじ
清は何不自由なく暮らす青年だが、彼の母・喜美や祖母・芳子はつらい経験を重ねた人生を送っていた…。
|
|
作品の舞台 |
長谷・材木座・扇ガ谷・稲村ガ崎・・・喜美たちは市内を転々と転居します。
|
|
登場人物 |
池田 芳子 |
浅草芸者。浅草にある玩具屋の娘。喜美の母。清の祖母。己代治の妾。喜美が11歳の時に死亡。 |
池田 喜美 |
芳子の娘。女子学習院卒。 |
池田 清 |
喜美の息子。 |
伊東己代治 |
芳子の旦那。喜美の父。 |
父 |
清の父。代々木に住む銀行員。東大出。 |
祖父 |
清の祖父。 |
妹 |
清の妹。脳性マヒ。 |
きよ |
池田家の女中。 |
川上 貞奴 |
芳子の姉芸者。 |
中山 芳子 |
芳子の親しい芸者。喜美の姉代わり。 |
娘 |
清の恋人。阿佐ヶ谷に住むデザイナー見習い。 |
|
|
 |