岡本かの子の作品
岡本かの子の作品です。

岡本かの子
  仏教研究家・歌人としても有名。息子は芸術家の岡本太郎。
作品名 発行年
蝙蝠
鶴は病みき 1936
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蝙蝠 岡本かの子 青空文庫
あらすじ
 蝙蝠をくれたことが縁となった日比野家の末っ子・皆三と下町の娘・お涌は、身分の違いはあるものの仲良くなっていった。そんな皆三を溺愛する母のふみは、お涌に息子をとられてしまうのではないかと心配し、お涌に別の男との縁談話を世話することになった…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・お涌(涌子)は別荘から見える鎌倉の山並みを眺めながら夫の帰りを待ちます。
 登場人物
お涌(涌子) 下町の洋服業組合の副頭取の娘。11歳。
日比野皆三 旧家・日比野家の末っ子。12歳。眉目秀麗。土蔵の中で暮らす。
祖父 皆三の亡祖父。元・銀行の頭取。
皆三の亡父。祖父から突然離縁を言い渡され、葉山の別荘で暮らす中、病死する。
おふみ 皆三の母。
長男 皆三の長兄。海外留学したまま音信不通。
次男 皆三の次兄。芸人となり関西へ行ったまま音信不通。
女中 日比野家の女中。
皆三が敬愛する中学の理科教師。水産講習所の講師。
島谷 病院の研究助手。日比野家の親戚の孤児。