永井荷風の作品
永井荷風の作品です。

作品名 発行年
寐顔 1923
ひかげの花 1934
つゆのあとさき 1963
.
寐顔 永井荷風 岩波文庫
あらすじ
 何をするにもいつも一緒に行い、まるで姉妹のように思われていた京子・竜子の母娘は、家を訪ねる男も老いたものばかりで、男の縁がないものと思っていた。しかし京子が若い内科医・岸山を家に呼んだ時からそれが少し変わってきたようだった…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・竜子と京子は毎年八月に鎌倉へ避暑にやってきます。
 登場人物
京子 小石川茗荷谷で娘と二人暮らしをする。35歳。
竜子 京子の娘。17歳。
岸山 かかりつけの若い内科医。34~5歳。
桑島 昔のかかりつけの内科医。病死。
高木 差配人。元夫が経営していた会社の金庫番。
番頭 呉服屋「橘屋」の番頭。
五兵衛 雑司ヶ谷の老いた植木職人。
亀蔵 五兵衛の息子。
.
ひかげの花 永井荷風 岩波文庫
あらすじ
 板硝子店の2階に下宿する貧乏作家の中島重吉は連れ合いの千代子と暮らしていた。彼女は表向きには「派出婦」として働いていることになっているが、実際には「私娼」としての働きで生計を立てていた。そして何もかもがうまく事が運ばない重吉は、そんな彼女に寄生して生きていくことを心に決めていた…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・学生時代の重吉は、鎌倉へ避暑に行った未亡人を追いかけていきます。
 登場人物
中島 重吉 芝櫻川町の板硝子店の2階に下宿している貧乏作家。
中島千代子 重吉の連れ合い。派出婦会の接待婦。
伊東 春子 重吉と同じ板硝子店に下宿するカフェの女給。
玉子 千代子の友人。
種子 学生時代の重吉と肉体関係があった未亡人。
種子の兄。水戸に住む中学校教員。
叔父 種子の叔父。弁護士。
主人 板硝子店の主人。重吉の大家。
板硝子店の主人の妻。出っ歯。
板硝子店の主人の息子。14~5歳。店で小僧として働く。
女主人 玉突場の女主人。
荒木 千代子が世話になった老婆。
太田 てつ 根津の私娼。
宮原 かう 根津の私娼。
吉岡 つゆ 根津の私娼。
深澤 とみ 根津の私娼。
塚山たみ子 千代子の娘。幼い頃に他家へ養女に出す。私娼。
塚山 たみ子の養い親。電気工場長。
つゆ子 たみ子の友人。
杉村 銀座の羅紗屋の主人。
藤田 浅草千束町の荒物屋。
.
つゆのあとさき 永井荷風 青空文庫
あらすじ
 銀座のカフェの女給・君江は近ごろ何者かに嫌がらせを受け続け悩んでいた。そこで彼女は日比谷の易者に運勢を見てもらうことになったが、どうも要領の得ない結果となってしまう。彼女の愛人で小説家の清岡進も心配し彼女が住む市ヶ谷の貸間を訪れるが、実は進自身が彼女に嫌がらせをし続けていたのだった…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・進は若い頃に鶴子と同棲をし始めます。
 登場人物
君江 市ヶ谷本村町に住む銀座のカフェ「ドンフワン」の女給。20歳。以前は私娼をしていた。
清岡  進 文学者。36歳。君江びいきの「ドンフワン」の常連客。女性の噂が常に絶えない。
清岡 鶴子 進の内縁の妻。
京子 富士見町の芸者「京葉」。君江の小学校時代の友人。元・牛込「桐花屋」の芸者。
池田 「ドンフワン」の経営者。50歳代。
竹下 「ドンフワン」の事務員。
下足番 「ドンフワン」のボーイ。
春代 「ドンフワン」の女給。
蝶子 「ドンフワン」の女給。
春江 「ドンフワン」の女給。
定子 「ドンフワン」の女給。
鉄子 「ドンフワン」の女給。
百合子 「ドンフワン」の女給。
瑠璃子 「ドンフワン」の女給。
清子 「ドンフワン」の女給。
松崎 「ドンフワン」の常連客。君江びいきの好々爺。
矢田 「ドンフワン」の常連客。40歳前後。赤坂溜池にある自動車輸入商会の支配人。
吉さん 「ドンフワン」の常連客。
村岡 「ドンフワン」の常連客。「丸円新聞」の編集記者。進の仕事仲間で悪友。
木村 義男 「ドンフワン」の常連客。舞踊家。
駒田 弘吉 進の友人で仕事仲間。元・新聞社の会計係。
清岡  熙 進の父。松陰神社近くで隠居生活。元・帝国大学教授。
進の姉。医学博士のもとに嫁ぐ。
松原 玲子 進の妾。活動写真の女優。
野口 清岡家の書生。
川島 元・京子の旦那。横領の罪で服役し、出所したばかり。
松子 銀座のカフェ「アルプス」の女給。21~2歳。君江の元同僚。
小松 神田にあるダンスホールの会計係。40歳代。
辰千代 牛込「辰巳屋」の芸者。
松葉 牛込「桐花屋」の芸者。
お北 牛込「桐花屋」の年配芸者。
亀崎 ちか 君江が住む貸間の大家の老婆。
アルフォンズ・シュール 東洋文学の研究者。フランス人。
マダム・シュール アルフォンズの妻。鶴子の語学と礼法の師。
易者 日比谷の易者。
女中 神楽坂の待合「野田家」の女中。