. |
|
|
あらすじ
片瀬の西方にある鮎子の別荘へ泊まりに来た日本女学園の生徒たち4人は浜で遊んでいる最中、沖で停泊している赤い帆のヨットの存在に気がついた。そしてそのヨットから毎日一人のイギリス人青年が遠泳してくることもわかった。しかし今朝、その青年が溺れてしまったため、鮎子たちは彼を助けることになった・・・。
|
|
作品の舞台 |
稲村ガ崎・・・鮎子たちが浜で遊んでいた時、溺れていたイギリス人青年を助けます。
鎌倉海浜ホテル・・・ローリーさんは鮎子たちを食事に招待します。
|
|
登場人物 |
石井 剛子 |
日本女学園の生徒。通称「キャラコさん」。渾名の由来はキャラコ(金巾)の下着を着ているから。 |
松永 鮎子 |
日本女学園の生徒。男勝りな性格。 |
芳衛 |
日本女学園の生徒。詩を書くことが好き。 |
トクべえ |
日本女学園の生徒。絵が上手。 |
ピロちゃん |
日本女学園の生徒。陽気な性格。 |
ローリー |
金髪のイギリス人青年。 |
ミス・タンドレー |
イギリス人婦人。「SSヨットクラブ」会員。 |
父 |
鮎子の父。横須賀の造艦部に勤務。 |
石井 長六 |
退役陸軍少将。キャラコは長六の末娘。 |
|
. |
|
|
あらすじ
外交官の娘・石田里子は、外国育ちで論文と歴史の試験で一等をとった才媛。しかし、大のおてんば娘でだいこん足をからかわれたことから自ら「だいこん」と名乗っている。昭和20年8月15日、日本の敗戦が決まった中、石田家の周辺に住む上流階級の人々はそんなこと気にしないとばかりに自由奔放な暮らしをしていたのだが…。
|
|
作品の舞台 |
紅ヶ谷・・・石田家があります。
扇ヶ谷・・・雨宮家があります。また上流階級のクラブ「四代目クラブ」があります。
二階堂・・・山勢家があります。
山ノ内・・・里子は和子や久磨子とともに名月院(明月院)から山越しして、山之内(山ノ内)へ逃げます。
佐助ヶ谷・・・定子は佐助ヶ谷から笹目山に逃げます。
|
|
登場人物 |
石田 里子 |
17歳。おてんば娘。だいこん足をからかわれたことから自ら「だいこん」と名乗る。 |
パパ |
里子の父。外交官。 |
ママ |
里子の母。 |
光井六右衛門 |
上流階級のクラブ「四代目クラブ」の会員。ハープ奏者。元・二等兵。 |
芦田 長謙 |
上流階級のクラブ「四代目クラブ」の会員。編集者。 |
天宮満寿子 |
上流階級のクラブ「四代目クラブ」の会員。香水の鑑定家。カトリック教徒。 |
藤原 珠子 |
上流階級のクラブ「四代目クラブ」の会員。女子自動車競走の選手。 |
村井 陸平 |
上流階級のクラブ「四代目クラブ」の会員。写真家。 |
山勢千賀子 |
上流階級のクラブ「四代目クラブ」の会員。あだ名は「山チイ」。24歳。 |
島野 鸛一 |
空軍少佐。千賀子の叔父。 |
島野 清彦 |
鸛一の父。男爵。フランス航空大尉。 |
ジャネット |
鸛一の母。 |
黒田 悦子 |
「日本婦人会」名誉理事。武徳会の薙刀の師範。ナチマニア。 |
黒田 彰子 |
悦子の娘。ナチマニア。 |
ヘンリー・ハーガス |
満寿子の恋人。UPの駐在員。 |
フレッド・ジュポン |
アメリカ軍心理作戦部少佐。絵描き。 |
咲子 |
平塚に住む女子挺身隊「桜会」会員。地震学者の娘。 |
お君 |
石田家の女中。 |
詫間 |
石田家の運転手。 |
和子 |
婦女子「鎌倉組」の女性。泉ヶ谷に住む。 |
佐竹久磨子 |
婦女子「逗子組」の女性。 |
定子 |
婦女子「逗子組」の女性。哲学研究者の娘。 |
初子 |
婦女子「逗子組」の女性。 |
ベティ |
婦女子「逗子組」の女性。 |
鎮子 |
婦女子「葉山組」の女性。 |
マダム・オゥジェ |
ママの話し友達。 |
大橋 |
横浜のホテルのフロント係。 |
佐伯 |
第三旅団旭部隊横浜隊の部隊長。 |
ブラッキィ・ブラックシューズ |
新聞社の連絡員。23歳。 |
ゲーテ |
軍艦の艦長。 |
ボアイエ |
軍艦の副艦長。 |
シュヴァリエ |
軍艦の水雷長。 |
神学生 |
若い神学生のような兵隊さん。 |
H |
K公爵の秘書。 |
田川 |
終戦連絡事務局の局員。 |
|
. |
|
|
あらすじ
京の加茂の河原で珍しく死罪が行われた罪人は中納言藤原泰文の妻・公子と娘の花世姫だった。彼女たちは人とは思えぬ泰文の振舞いに耐え切れず、下司を使って泰文を殺した「尊族殺」の罪をとわれたのだった…。
|
|
作品の舞台 |
鎌倉・・・時政は検非違使に代わって京で有名な群盗を捕まえ斬ってしまったため、朝廷は時政を鎌倉に追い返そうとします。
|
|
登場人物 |
藤原 泰文 |
中納言。従三位。悪評が高い。 |
藤原朝霞子 |
泰文の先妻。四男二女の母。 |
藤原 公子 |
泰文の後妻。 |
藤原 文雄 |
泰文の長男。河内の国府の允。 |
藤原 国吉 |
泰文の次男。灯心売り。 |
藤原 泰博 |
泰文の三男。二条院の雑色。 |
藤原光麻呂 |
泰文の四男。 |
葛木 |
泰文の長女。 |
花世 |
泰文の次女。 |
藤原 忠文 |
泰文の亡祖父。死後「悪霊民部卿」と称される。 |
光覚 |
泰文の弟。権僧正。 |
太秦王 |
朝霞子の父。深草の長者。 |
藤原 実頼 |
公卿。大納言。 |
近衛 基実 |
公卿。六条摂政。 |
近衛 盛子 |
基実の妻。 |
近衛 基道 |
公卿。基実の子。 |
松殿 基房 |
公卿。関白。基実の弟。 |
藤原 経成 |
公子の父。敦賀の国府の貧乏儒家。 |
藤原 保平 |
安房国に住む泰文の従弟。太秦王の知人。 |
藤原 保嗣 |
保平の子。 |
僕 |
保平の下僕。 |
白女 |
泰文の遠縁。側女。 |
天羽 透司 |
泰文の下僕。保平の友人。 |
犬養ノ善世 |
泰文の下部。元・伊吹山の群盗の一味。 |
清成 |
朝霞子の長兄。 |
清経 |
朝霞子の次兄。 |
範雄 |
東宮博士。大学頭。 |
範兼 |
範雄の三男。葛木の夫。 |
北条 時政 |
鎌倉幕府の有力御家人。後の初代執権。 |
常盤 光長 |
大和絵土佐派の絵師。 |
常盤 光実 |
光長の弟子。絵師。 |
性信法親王 |
三条帝の第4皇子。仁和寺の第2世門跡。 |
藤原 宗子 |
平清盛の継母。後の「池禅尼」。 |
|
. |
|
|
あらすじ
ある年の夏の終わり、熱海に滞在している叔母の誘いを受け、サト子は叔母が住む鎌倉の家で留守番をする退屈な毎日を過ごしていた。そんなある日、サト子は外から自分の方を見ているひ弱な青年と知り合ったが、どうやら彼は近所で空き巣をはたらいている人物と目されているようだった。そこで彼女は彼に直接真相を尋ねてみると、彼は突然逃亡し海へ飛び込んでしまった。その後、警察によって海上を捜索すると、彼の着ていた服がみつかった…。
|
|
作品の舞台 |
飯島・・・由良家の別荘で、サト子は留守番をします。
鶴岡八幡宮・・・サト子が境内で、点景モデルのアルバイトをします。
扇ヶ谷・・・秋川良作邸があります。
|
|
登場人物 |
水上サト子 |
荻窪に住む新人モデル。24歳。 |
由良ふみ子 |
サト子の叔母。鎌倉に住む。 |
由良 |
ふみ子の夫。鉱山保安局の課長。 |
こけしちゃん |
サト子が鎌倉へ連れてきたチビの女中。 |
秋川 良作 |
鎌倉に住む実業家。 |
秋川愛一郎 |
良作の息子。 |
山本 |
由良家の隣宅の住人。実業家。 |
久慈 |
由良家の向こうの山側の住人。 |
久慈 暁子 |
久慈の娘。 |
澤村 |
久慈の家の前の家主。帝銀の職員。 |
神月伊佐吉 |
久慈の家の二代前の家主。 |
山岸 |
弁護士。 |
山岸 芳夫 |
父の弁護士事務所の職員。25歳。サト子の幼なじみ。 |
山岸カオル |
芳夫の姉。27歳。大手商社の社員。 |
清水 |
芳夫の部下。 |
パーマー |
カオルの秘書。ドイツ人。 |
有江曽太郎 |
シアトル在住。サト子の遺産の証人のひとり。 |
ウィルソン |
ビニロン会社の東京代理店の職員。元GHQ保健福祉局職員。 |
坂田 省吾 |
青梅の奥で清浄野菜農園を経営する青年。サト子の顔見知り。 |
大矢 シヅ |
飯島の漁師の娘。サト子の幼なじみ。 |
曽根 |
横浜市の山下町のバーのマダム。 |
八重 |
アパートの差配。 |
天城 |
ファッションモデルクラブのマネージャー。 |
中原 |
タヌキ顔の警官。 |
中村吉右衛門 |
鎌倉署刑事。元・海軍少佐。 |
|
. |
|
|
あらすじ
画家の蘆田は、外国に住む同業者とは対照的に平和で退屈な日々を過ごしていた。そんな彼は出入りの植木屋たちと世間話をしていたが、話が軍鶏の話になると、植木屋のひとり・六が実は軍鶏師だということを語り出した…。
|
|
|
登場人物 |
蘆田 周平 |
画家。 |
由さん |
蘆田邸に出入りの植木屋。 |
六さん |
蘆田邸に出入りの植木屋。 |
三三(みさ) |
郵便配達員。 |
吉兵衛 |
逗子市小坪の網元。 |
吉青年 |
吉兵衛の息子。 |
松井甲子太郎 |
周平の義父(義姉の父)。 |
|
|
|