運慶 さいとう・たかを リイド社
あらすじ
 奈良仏師界の若棟梁・運慶は、血の気が多い性格が災いし奈良興福寺に預けられることになった。寺に入ってからも性格が落ち着くことはなかったが、彼はそこで「変わり者」と呼ばれる修行僧・快空(後の快慶)と出会った。ふたりは意気投合し、寺を出てから奈良仏師界の快男児として活躍することになった…。


 作品の舞台
 大倉御所・・・運慶は頼朝から「毘沙門天像」の造仏を依頼されます。
 登場人物
運慶 奈良仏師慶派の若棟梁。諸国をめぐりその腕を磨く。
怪空 興福寺の風変わりな修行僧。運慶と共に寺を出て仏師となる。後の「快慶」。
阿古丸 運慶の妻。
湛慶 運慶と阿古丸の長男。
康運 運慶と阿古丸の次男。
さよ 諸国を旅する途中で知り合った運慶の弟子。
康慶 運慶の父。奈良仏師慶派の棟梁。運慶の性格を治すため興福寺に預けるが、その腕を認めている。
康朝 奈良仏師慶派の長老。
定慶 奈良仏師慶派の仏師。
源慶 奈良仏師慶派の仏師。
和尚 円城寺の和尚。
天源坊 興福寺の修行僧。
源  頼朝 鎌倉幕府初代将軍。運慶に造仏を依頼する。
源  義経 頼朝の異母弟。
源  義朝 頼朝・義経の亡父。
北条 時政 鎌倉幕府の有力御家人。頼朝の義父。後の初代執権。
和田 義盛 鎌倉幕府の有力御家人。
木曽 義仲 頼朝の従兄弟。
平  清盛 平家の頭領。
平  重衡 清盛の五男。