山賊王 沢田ひろふみ 講談社月刊
少年マガジン
コミックス
あらすじ
 甲斐国のある村に住む元武士の農民・樹直茂は息子の長門(10歳)と父子二人暮らしをしていた。樹家には先祖伝来の伝説の剣「ダマスカスの剣」を持ち、元寇で活躍した武士の誇りを捨てずにいた。ある日、直茂は幕府に対する謀反の疑いで捕らえられ鎌倉へ送られた。父の無実を信じる長門は伝説の剣を携え単身鎌倉へ行くが、そこで父の無残な姿を目にし幕府の中枢・北条高時の命を狙おうとする…。


 作品の舞台
 大倉幕府・・・高時は直茂を謀反の罪で捕らえます。
 登場人物
樹  長門 甲斐国に住む農民の子ども。10歳。父・直茂と二人暮らし。父が幕府へ捕らえられ殺されたことで、高時をつけ狙い命を取ろうとする。星型のアザを持つ「五行の星」の中心人物。
樹  直茂 長門の父。元寇で活躍した武家の出だが、恩賞がもらえず農民として生きている。家に伝わる伝説の剣「ダマスカスの剣」を長門に託して幕府に捕らえられる。
北条 高時 鎌倉幕府14代執権。北条得宗家当主。長門の父の仇。執着心が強い性格。
長崎 高資 幕府内管領。高時の直臣。
土御門 幕府に所属する陰陽師の総帥。
佐々 厳鬼 侍所の役人。巨体で怪力。
足利 高氏 幕府の若き御家人。後に高時に対抗する「五行の星」の一人となる。
千寿丸 高氏の息子。
新田 義貞 幕府の若き御家人。後に高時に対抗する「五行の星」の一人となる。
北条 黒滝 大和国吉野郡三田荘の地頭。北条一族の出。極悪非道に農民から年貢を取り立てる。
後醍醐天皇 第96代天皇。南朝初代天皇。幕府に対抗する朝廷の権力者。
日野 俊基 後醍醐の近習。
大塔宮尊雲 後醍醐の皇子。「五行の星」の一人。
文観 醍醐寺座主。
楠木 正成 河内国の悪党。父亡き後の長門の世話をする。「五行の星」の一人。
赤松 円心 播磨国の悪党。「五行の星」の一人。
山の民「楠の民」の総帥。
ムラサキ 「楠の民」の一員。リーダー格。
ナツメ 「楠の民」の一員。長門を助けた女忍び。
小夜叉 「楠の民」の一員。ナツメの弟。長門と同年代で親友。長門と同じ行動をするようになる。
タケ 「楠の民」の一員。
マツオ 「楠の民」の一員。
カラキ 「楠の民」の一員。
お白粉様 頭の友人。
ヤヨイ 甲斐国の村の名主の娘。長門の幼なじみ。
正吾 長門の幼なじみ。