ネコあね。 奈良一平 講談社
あらすじ
 両親を失ったため祖母と飼い猫・杏子(あんず)と暮らすことになった高校生の御堂銀ノ介。孤独感に耐えて暮らしてきた銀ノ介だったが、ある朝起きると、杏子が人間の姿となっていた。杏子は自分が銀ノ介の姉代わりと思って暮らしてきたが、その思いが強くなり「猫又(猫の妖怪)」となって人間の姿に化けられるようになったのだ。こうして奇妙な3人の暮らしが始まったのだが…。


 作品の舞台
 江ノ電・・・御堂家がある「汐の森」、お稲荷さんのある「永楽寺」、婆ちゃんが勤める喫茶店がある「八里ヶ浜」は江ノ電の駅です。(架空の地名)
 登場人物
御堂銀ノ介 両親を失い祖母と飼い猫と暮らす高校2年生。
婆ちゃん 銀ノ介の祖母。喫茶店勤め。作品上、名前は出てこない。
杏子(あんず) 御堂家の飼い猫。人間の姿となって銀ノ介の姉代わりをつとめようと奮闘する。
早瀬 沙希 銀ノ介のクラスメイト。何事にも動じない性格だが、乙女な部分も持つ。
チュー太郎 杏子のともだちのネズミ。後に人間の姿に化けることができるようになる。
ダイアナ 杏子の猫仲間。元は飼い猫だったが、現在は野良猫。
ジョセフィーヌ 杏子の猫仲間。ダイアナの妹。野良猫。
原田 源造 ダイアナ・ジョセフィーヌの飼い主。山で行方不明となる。
原田源一郎 源造の息子。顔が父親似。
長老 近所に住む野良猫の長老。人間の言葉をしゃべる。
ニャ吉 長老の息子。数年前に死亡。
橋本 近所の八百屋。銀ノ介のことは子どものころから知っている。
橋本 恵美 橋本の娘。小学生。
雄介 銀ノ介のクラスメイト。
義男 銀ノ介の小学生時代のともだち。
セミの介 杏子になつくセミ。2週間の命で死亡。
花子 吉沢家の飼い犬。
御堂良ノ介 銀ノ介の父。7年前に死亡。
御堂美加子 銀ノ介の母。婆ちゃんの娘。7年前に死亡。