木原敏江の作品
漫画家・木原敏江の作品です。
作品名 発行年
風恋記 1999
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風恋記 木原敏江 小学館文庫
あらすじ
 武蔵国秋葉庄の豪族・秋葉介の長男で天紋を持つ秋葉融明は、拾い子で地紋を持つ露近と兄弟のように育った。「天紋地紋がそろうと天下がとれる」という言い伝えがあり、秋葉介も二人を目を細めて見ていたが、後妻の加代をもらってから一族に暗い影が漂ってきた…。

 作品の舞台
 鶴岡八幡宮・・・怪我をした朝盛に代わり、融明が和田家代表として流鏑馬に出ます。
 由比ガ浜・・・嵐を治めるため、融明は浜から天に向かって弓を射ます。
 登場人物
秋葉介 武蔵国秋葉庄の豪族。幕府の御家人。
秋葉介の前妻。和田義盛の娘。
加代 秋葉介の後妻。三浦義村の妹。
秋葉介と前妻の長女。景之の許嫁。
秋葉 融明 秋葉介と前妻の長男。後に和田家に居候、実朝の近侍となる。
みの 秋葉介と前妻の次女。
真奈 秋葉介と前妻の三女。
仙丸 加代の連れ子。融明と同じ年齢。加代が秋葉家後継に動く。卑屈な性格。
杉戸 秋葉家の侍女。融明が慕う。
児玉五郎景之 武蔵国児玉郷の若侍。融明とは小さいころからの遊び仲間。妙の許婚。
露近 漂泊の子。融明の3つ年上で兄弟のように育つ。後に異形の姿となり後鳥羽院と男色関係を持つ。
露近の亡父。秋葉介の又いとこ。
後鳥羽院 第82代天皇。朝廷の権力者。「新古今和歌集」の編纂を指示した歌人。
葉室 光興 後鳥羽の近臣。蔵人頭少納言。野心家。
高階 恭成 後鳥羽の近臣。左近衛少将。
慈円 後鳥羽の近臣。
忍部 後鳥羽の影の情報収集役。鳥を呼び寄せる力を持つ。
鬼堂丸 京の盗賊の頭。
八千穂 鬼堂丸の娘。京の白拍子で盗賊の一味。雪山で倒れていた露近に惚れて世話をする。
後鳥羽の愛妾。夢占を得意とし巫女として後鳥羽に意見する。
楸の侍女。
源  頼朝 頼家・実朝の亡父。鎌倉幕府初代将軍。
北条 政子 頼家・実朝の母。尼御台。
源  頼家 頼朝の長男。実朝の亡兄。鎌倉幕府二代将軍。
源  実朝 頼朝の次男。鎌倉幕府三代将軍。
公暁 頼家の次男。実朝の甥。鶴岡八幡宮別当。
北条 義時 政子の長弟。鎌倉幕府二代執権。幕府の権力者。
北条 時房 政子の次弟。
和田 義盛 幕府の有力御家人。融明の養父。侍所別当。
和田 朝盛 義盛の孫。実朝の近侍。
しをり 平家落人の娘。和田家に引き取られ融明と心を通わす。後に融明の妻となる。
融行 融明としをりの長男。
三浦 義村 幕府の有力御家人。
義村の娘。
千葉介常胤 幕府の有力御家人。
小山 朝政 幕府の有力御家人。
泉  親衡 信濃国の御家人。
伊賀 光季 幕府の御家人。京都守護。
鴨  長明 京の歌人。
金刺 諏訪大社の神職。幕府の支援者。
稚児 富小路家の稚児。
不二の者 帝の力になるべく現れた闇の使い神。