河村恵利の作品(その2)
河村恵利の作品です。鎌倉時代から南北朝時代にかけてのものになります。
作品名 発行年
霧雨有情 1989
雨の糸 1990
火災 1990
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霧雨有情 河村恵利 秋田書店
プリンセス
コミックス
あらすじ
 壇ノ浦の戦いで平家を滅亡させた源義経は、兄・頼朝から京でとどまるように言い渡された。都の人々は平家の悪政から逃れられたことから彼をもてはやし、さらに後白河院からは官位まで与えられてしまう。その話を聞いた頼朝は、弟に対し苛立ちを感じ始めるのだが…。

 作品の舞台
 大倉御所・・・幕府にいる頼朝は義経の京での振る舞いに苛立ちを感じます。
 登場人物
源  頼朝 源氏の棟梁。
北条 政子 頼朝の妻。
源九郎義経 頼朝の異母弟。
義経の愛妾。白拍子。
後白河法皇 都側の権威。
平  宗盛 平家の棟梁。
平  清宗 宗盛の子。
平  教経 宗盛の従兄弟。能登守。
平  忠度 宗盛の叔父。薩摩守。
平  知盛 宗盛の弟。新中納言。
梶原 景時 頼朝の腹心。
大江 広元 幕府の有力御家人。
藤原 秀衡 奥州藤原氏の棟梁。
藤原 泰衡 秀衡の次男。
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雨の糸 河村恵利 秋田書店
プリンセス
コミックス
あらすじ
 鎌倉幕府の力も弱まり、都では討幕の動きが見え始めていた。そんな中、幕府から京への出陣命令を受けた上野国の豪族・足利高氏は、幕府を裏切ることをためらっていた。それは鎌倉に彼の妻子がとどまっているからだ。高氏の弟・直義はそんな兄の心情を察し、高氏のライバル的存在である新田義貞を巻き込んで、ある策を講じようとしていた…。


 作品の舞台
 鎌倉・・・新田義貞は、鎌倉へ攻め込みます。
 登場人物
足利 高氏 上野国の豪族。少々優柔不断な性格。
足利 直義 高氏の弟。裏で色々と手をまわす。
足利 登子 高氏の妻。北条氏の娘。
千寿 高氏の子。
高  師直 足利家の家宰。
新田 義貞 下野国の豪族。
北条 高時 前・鎌倉幕府執権。
北条 守時 現・鎌倉幕府執権。登子の兄。
北条 貞時 金沢北条家の武将。
北条 基時 普恩寺北条家の武将。
北条 時益 六波羅探題南方。
北条 仲時 六波羅探題北方。
万里小路仲房 公卿。
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火災 河村恵利 秋田書店
プリンセス
コミックス
あらすじ
 鎌倉幕府が滅ぶと、今度は京で2つの勢力が対立することになった。それは武門を統べる足利高氏と、後醍醐帝の皇子・大塔宮だった。対立を鎮めようと後醍醐帝は大塔宮に「征夷大将軍」を、高氏には諱の一字「尊」を与えた。しかし、大塔宮の「尊氏討伐」の宣旨が明らかになり、足利一門は大塔宮を捕縛してしまう…。


 作品の舞台
 東光寺・・・直義は大塔宮を土牢に押し込めます。
 登場人物
後醍醐天皇 第96代天皇。南朝の初代天皇。
阿野 廉子 後醍醐の寵妃。
大塔宮 後醍醐の皇子。
足利 高氏 足利家の棟梁。
足利 直義 高氏の弟。
高  師直 足利家の家宰。
淵辺 義博 直義の家来。
北条 時行 北条家の遺児。