鎌倉ものがたり 西岸良平 双葉社 他
あらすじ
 鎌倉生まれ鎌倉育ちの推理作家・一色正和は剣士でもあり、探偵でもある文武両道の男。彼は幼な妻の亜紀子とともに長谷の古い洋館で暮らしている。鎌倉市内では妖怪や魔物が出没しては難事件をおこしているため、彼は今日も警察に協力して事件解決に手を貸すのだが・・・。
 作者自身が「ライフワーク」としている30年以上続いている鎌倉ミステリー。市内のキャンペーンなどでもよく使われている。


 作品の舞台
 長谷・・・一色正和邸があります。
 由比ガ浜・・・亜紀子が妻として自信を失った際に訪れます。(第4話)
 瑞泉寺・・・亜紀子が「西御門のお姫さま」と呼ばれる竹田理代子と出会います。(第10話)
 高徳院・・・長谷の大仏の胎内で、人が消失する事件がおきます。(第19話)
 
亀ヶ谷・・・猫王の屋敷があります。        他、鎌倉市内のいたるところが出てきます。
 登場人物
一色 正和 長谷に住む推理作家。市内の難事件解決のため、警察に協力する。
一色亜紀子 正和の妻。明るく前向きな性格だが、最大の悩みは容姿が幼いこと。旧姓「中村」。
大河原キン 一色家で働く婆や。年齢は140歳以上といわれている。鎌倉に近い十五所村に住む。
大仏 次郎 鎌倉警察署長。妖怪や魔物を相手にする事件か多いため、それらの扱いに慣れている。
恐山 妖介 鎌倉署心霊捜査課刑事。お寺の次男坊。生まれつきの霊能力で事件の捜査をする。
川原河太郎 鎌倉署心霊捜査課刑事。河童と人間のハーフ。水晶玉占いで事件の捜査をする。
稲荷 鎌倉署心霊捜査課刑事。人間と白ギツネのハーフ。コックリさん占いで事件の捜査をする。
伊勢 志麻 鎌倉署刑事。元ミス鎌倉署。囮捜査や潜入捜査が得意。
零久田汎仁丸 八ツ橋大学で異常犯罪心理学を研究。たびたび正和に事件解決のヒントを与えている。
海苔巻 葉山警察署長。タヌキを相手にする事件が多いため、タヌキの扱いに慣れている。
鬼塚 平蔵 葉山署捜査一課刑事。キャリア25年以上のベテラン。獣への厳しい取調べに定評がある。
狸山ポン吉 葉山署捜査一課刑事。正義感溢れるタヌキの刑事。事件捜査のため化けることが多い。
佐藤 葉山署管轄の南郷駐在所の巡査。署内一の剣士。剣道4段。
奥山寺の和尚 市内の奥山寺の和尚。徳の高い人物と知られ、正和も相談に訪れている。
鎌倉ルパン 高級美術品狙いの怪盗。正和の最強のライバル。
松本 清一 推理作家の大御所。事件をきっかけに正和と交流を深める。
戸川 静子 女流ミステリー作家。茶目っ気たっぷりでたびだび正和をからかう。
古溝  正 鎌倉在住の推理作家。イベントでたびたび正和と顔を合わせる。
高麿の宮の殿様 鎌倉の魔物の総大将の「高麿の宮家」の当主。後継者を決めかねている。
若様 「高麿の宮家」次期当主候補。駄々っ子で頼りない。亜紀子に一目惚れをしたこともある。
猫王 亀ヶ谷の屋敷に住む猫の総大将。人間の言葉も喋る。
根津弥甚八 鎌倉のネズミの総大将。猫王のライバル。
鎌倉竜 鎌倉の沖に棲む竜。市の特別天然記念物。
などなど たくさんの登場人物がいます。

鎌倉駅には大きな看板があります。

駅弁の他、地ビール、サイダー、鳩サブレーなど
いろいろなパッケージに描かれています。