各駅停車 谷川史子 集英社
あらすじ
 江ノ電沿線の高校に通う深雪は、1年前に同じ年の矢野と別れたばかり。しかし、矢野とそっくりな顔立ちをした1年年下の康と出会い、深雪はいきなり告白をされてしまう。矢野のことが忘れられず、さらに突然の告白で深雪も戸惑うが、康の同級生で康に片想いをしているまみこがやきもちを焼いてきて、次第に周囲が騒がしくなってくる・・・。

湘南を舞台にした3話の短編集。
 作品の舞台
 江ノ電・・・深雪たちが通う高校は、江ノ電沿線にあります。
第1話で駅のベンチに座って康が深雪に告白するシーンが出てきます。
マンガから正確なところを読み取るのは難しいですが、そのシーンは極楽寺駅のように見えます。
しかし、その前に電車に乗っているシーンを見ると「稲村ヶ崎」の車内放送の後に、「七里ヶ浜」駅の看板が出てきます。
ということは、「藤沢行き」の電車に乗っていたことになり、「極楽寺」へは行きません。
こういうのを推定するのはなかなか難しい作業です。
 鎌倉散策・・・昇は、通子と飼い犬のツナをつれてデートに行きます。
  高徳院→鎌倉文学館→銭洗弁財天→鶴岡八幡宮→釈迦堂切通し

    若い2人だけあってかなりタフなデートコースです。
 登場人物
小津 深雪 高校2年生。看護師志望の保健委員。
夏目  康 高校1年生。深雪のことが好き。
夏目  昇 康の兄。大学生。犬が苦手。
藤沢まみこ 高校1年生。体操部員。康のことが好きで深雪に対抗心を燃やす。
小町 通子 高校1年生。まみこと同じクラス。飼い犬の名前は「ツナ」。
先輩 高校2年生。体操部のマネージャー。作品中では名前が出てこない。
矢野 深雪と別れた同級生の学生。