あんどーなつ 原作:西ゆうじ
作画:テリー山本
小学館
ビッグコミックス
あらすじ
 パティシエを目指し製菓学校を卒業したばかりの安藤奈津は、銀座の大手菓子店「獅子屋」の面接で不採用になったが、ひょんなことから浅草の和菓子職人・梅吉たちと知り合い、彼らが勤める老舗和菓子店「満月堂」で和菓子職人を目指すことになった。真面目で明るい性格や和菓子や食材に対する愛情が深い彼女に対し、周囲の人たちは温かく見守っていく…。


 作品の舞台
 北鎌倉・・・源月堂を訪ねるため北鎌倉駅に着いた奈津と竹蔵を、美鈴が迎えにきます。
 建長寺・・・竹蔵の様子を見に来た奈津や梅吉たちは、建長寺を参拝します。
 登場人物
安藤 奈津 浅草の老舗和菓子店「満月堂」の見習い職人。20歳。福井出身。真面目で明るい性格。小さい頃に両親を失い祖母に育てられた。
月岡 光子 「満月堂」の女将。夫を亡くした後、泣いてばかりの日々が続いていたが、奈津が現れてから明るさを取り戻していく。書道の腕もたつ。
安田 梅吉 「満月堂」の和菓子職人。職人歴50年以上。奈津に和菓子の技術を伝授する。
丸岡 竹蔵 「満月堂」の和菓子職人。職人歴30年以上。餡づくりの腕は一級品。前橋出身。
大住喜八郎 「満月堂」の五八様(お得意様)。大手商社「大住物産」会長だが、店では年金暮らしの好々爺と思われている。後に奈津が自分の孫であることを知る。
一ツ橋あやめ 茶道「一ツ橋流」家元。厳格な性格で周囲から恐れられている。その細やかな気配りに感心し、奈津を茶道の弟子にとる。後に奈津が持参した母の形見の井戸茶碗を見たあやめは、奈津が自分の孫であることを知る。
松宮伝四郎 浅草の提灯屋「松宮」の主人。梅吉の親友。奈津のことを温かく見守る。
松宮 明子 伝四郎の妻。
山口 好江 浅草の呉服屋「越後屋」の女将。奈津を孫娘のように見守る。
宮本 健一 浅草の人力車「風来屋」の車夫。自分の娘を奈津のように育てたいと思っている。
田沼信太郎 浅草の牛鍋屋「田能久」の若旦那。竹蔵の飲み友達。奈津に想いを寄せている。
田能久の女将 「田能久」の女将。信太郎の母。息子の行く末を心配している。
つね 「田能久」の女中。
八百久 浅草の八百屋「八百久青果」の主人。
久雄 「八百久青果」の息子。奈津と同じ年。のんびり屋で頼りなさそうな風貌。
鶴夫 浅草の船宿「鶴や」の主人。
播磨屋 浅草の経師屋「播磨屋」の主人。
駒井 銀一 鳶職人。浅草の江戸火消し「り組」の若頭。
田口 英理 浅草の豆腐店「田口豆腐店」の娘。銀一と結婚する。
犬山 浅草の質屋の主人。
犬山 美砂 犬山の娘。
川口 浅草の煎餅屋「川口屋煎餅店」の主人。商店会会長。
来集軒 浅草の中華料理店「来集軒」の女将。
矢鹿 浅草の病院「矢鹿クリニック」の院長。
松太郎 浅草の小料理屋「松太郎」の大女将。
吾妻屋 浅草の海苔店「吾妻屋」の女将。
米山 浅草の洋食屋「欧州亭」主人。
米山 聖哉 米山の孫。1歳。
向島芸者衆 向島の芸者。梅吉たちの粋な行動に同調して応援に来る。作品上、名前は出てこない。
月岡 周平 光子の亡夫。先代の「満月堂」主人。元・和菓子職人。
月岡才太郎 先々代の「満月堂」主人。故人。
月岡千恵子 先々代の「満月堂」女将。故人。
安藤 達彦 奈津の亡父。元・「大住物産」社員。喜八郎は達彦を自分の後継者と目をかけていたが、ボストン出張中に交通事故で死亡する。
湯川小夜子 奈津の母。あやめの娘。出生後すぐに湯川家へ里子に出される。奈津を出産後、すぐに死亡。
安藤 たみ 奈津の祖母。両親を失った奈津を育てる。入院生活を送っていたが、三社祭の最中に息を引きとる。
奥田美登里 福井に住む奈津の叔母。たみの死後、奈津の唯一の身内。
奥田 俊之 美登里の夫。
奥田 尚美 美登里の娘。
鈴村 和枝 深川の和菓子店「鈴々軒」の大女将。光子の母。
鈴村 太一 「鈴々軒」の主人。光子の兄。和菓子職人。工芸菓子の腕もある。
鈴村 克枝 「鈴々軒」の女将。太一の妻。
丸岡 律子 竹蔵の妹。前橋の実家でコンビニを経営。
藤井 一光 鎌倉「源月堂」の主人。梅吉の兄弟子。
藤井多佳子 一光の妻。
藤井 美鈴 一光の一人娘。後に竹蔵と婚約し、奈津を妹のように可愛がる。
松井 「源月堂」の職長。
今岡 「源月堂」の腕利き職人。美鈴の婿候補だったが美鈴に断られたため、婿候補として鎌倉に来た竹蔵を快く思っていない。
得田 「源月堂」の職人。
大島 「源月堂」の職人。
斉藤 「源月堂」の職人。
外崎浩一郎 銀座の大手洋菓子店「獅子屋」社長。「満月堂」の最大のライバル的存在。光子に求婚し断られた過去を持つ。
外崎 冬実 浩一郎の娘。社長の一人娘なためか性格は自己中心的かつ陰湿。奈津のことを貶めようとするが、奈津からは悪く思われていない。茶道一ツ橋流の弟子。
木村 貞子 外崎家の家政婦。冬実の母的存在。
秋山伊兵衛 「獅子屋」の天才的和菓子職人。梅吉の古い知り合い。「満月堂」を貶めようと厳しい目でみながらも、一方では奈津の職人としての成長を認めている。
黒井 「獅子屋」の和菓子職人。
吉田 喜八郎の運転手。
成瀬 喜八郎の秘書。
坂井 あやめの執事。一ツ橋流繁栄のため、「獅子屋」に肩入れする。
幸代 あやめの内弟子。
弁慶堂 赤坂の和菓子舗「弁慶堂」の主人。
亀久屋 浜町の和菓子舗「亀久屋」の主人。
船形屋 人形町の和菓子舗「船形屋」の主人。
松月庵 小石川の和菓子舗「松月庵」の主人。
加州梅鉢 金沢の和菓子舗「加州梅鉢」の主人。
若狭薮 京都の菓子司「若狭薮」の主人。
鶴亀堂 人形町の和菓子舗「鶴亀堂」の主人。
佐嶋ゆりえ 有名洋菓子店「ドアノー」の娘。奈津の西洋菓子学校時代の親友。
岩城 明弘 盛岡に住む工事現場作業員。出稼ぎで上京中に満月堂の常連となる。
岩城  恵 明弘の娘。修学旅行で上京し、満月堂を訪ねる。
石塚 恵のクラスメート。
吉田 恵のクラスメート。
三楽亭半月 落語家。食べ物が出てくる噺が苦手。六代目「三遊亭満月」を襲名。
三楽亭満月 落語家。半月の亡父。
三楽亭三日月 落語家。満月の弟弟子。
武蔵野屋 田原町の仏壇屋「武蔵野屋」の女将。好江の友人。
民子 日系ブラジル一世。72年ぶりに日本に帰国、子どもの頃に訪ねた満月堂に寄る。
久保田 「近江屋百貨店」営業課長。
谷口 「近江屋百貨店」営業課員。
今井 一ツ橋流の弟子。冬実と共に行動している。
吉田 一ツ橋流の弟子。冬実と共に行動している。
大園 珠子 大阪江戸堀の和菓子舗「えびすや」の女将。夫の死後、店の経営がうまくいかなくなり、満月堂に修業に来る。
大園 誠司 珠子の息子。
村崎 竜太 満月堂に来た研修生。長崎「梅葉軒」の息子。
田代  綾 満月堂に来た研修生。雑司ヶ谷育ち。
全  真実 満月堂に来た研修生。ソウル育ち。
松木 英夫 小田原の和菓子舗「満月堂」の主人。元・「満月堂」の職人。
東出 志織 松宮の姪。観音小学校教師。39歳。
校長 観音小学校校長。
大林 健太 観音小学校6年1組生徒。花川戸の履物屋「大ばやし屋」の息子。
隅田川 大川部屋所属の十両力士。
大川親方 大川部屋の親方。隅田川の相撲の師匠。
藤加山 十両力士。
蒼 錦 十両力士。
羅生門 十両力士。
黒座空 二天竜部屋所属の幕内力士。
林  三郎 元・浅草の着物仕立て職人。28年前に交通事故死。
中嶋 映子 三郎の恋人。三郎との間に娘を身ごもる。
中嶋 香里 三郎と映子の娘。
浅野 友紀 香里の友人。
木村伊兵衛 浅草生まれの大写真家。
甘野 福井の和菓子舗「あまのや」主人。
甘野日出子 甘野の妻。
千恵子 福井に住む奈津の友人。
ジェイムス・カープ 元・アメリカ陸軍通信隊記録班兵士。
ボビー・カープ ジェイムスの孫。和菓子職人になるため「満月堂」に弟子入りする。
中村清太郎 骨董商「彩雲堂」の主人。テレビなどで人気の骨董鑑定士。
湯谷 湯河原の和菓子舗「湯けむり屋」の主人。
湯谷 妙子 湯谷の娘。父とともに店で働く。
湯河原の旅館「葵荘将軍閣」番頭。
金子 湯河原観光連合職員。
石田 湯河原観光連合職員。
まなみ デパートに来た女の子。
あい 満月堂に来た女の子。母の離婚で浅草を離れることになる。
市川 橋蔵 健太のクラスに転校してきた中学生。大衆演劇役者の息子。
市川千代之介 橋蔵の父。大衆演劇役者。「市川千代之介一座」座長。
市川 花緒 橋蔵の母。大衆演劇役者。