安東 安彦良和 文藝春秋
あらすじ
 奥州合戦から10年が経つが、未だ義経党の残党が生き残っているという。鎌倉幕府2代将軍・源頼家はそのことで怒り心頭で、彼らをかくまう津軽・十三安東家へ追っ手を向かわせた。一方、安東家では義経の遺児・星若丸が郎党を引き連れ、両親の仇を討つべく準備をしていた…。


 作品の舞台
 大倉御所・・・頼家は義経党の残党狩りのため、修善寺党を津軽に向かわせます。
 鶴岡八幡宮・・・星若丸が池の底へ向かうと、八幡宮の大社に行きつきます。
 登場人物
星若丸 義経の遺児。父譲りの身体能力を持ち、秘剣「宗近」を操る。
十三左衛門尉秀元 津軽・十三の浦福島城主。十三安東家2代目当主。星若丸の支援者。
弥生姫 秀元の末娘。星若丸に憧れる。武勇に優れ星若丸の郎党になる。
武蔵坊弁慶 星若丸の忠臣。
伊勢三郎義盛 星若丸の忠臣。
ビッケ 星若丸の郎党。渡島アイヌの小冠者。
モンダイジ 星若丸の郎党。女真族の勇者。
陳  支柱 星若丸の郎党。宋人の技師兼船大工。
細  燕洲 星若丸の郎党。渤海人の技師長。
源  頼家 鎌倉幕府2代将軍。19歳。粗暴な性格。
源  頼朝 頼家の亡父。鎌倉幕府初代将軍。
北条 政子 頼家の母。
源  義経 星若丸の亡父。頼家の亡叔父。
北の方 星若丸の亡母。
静御前 義経の愛妾。白拍子。
源  実朝 頼家の弟。後の鎌倉幕府3代将軍。
一幡 頼家の子。
北条 時政 政子の父。鎌倉幕府初代執権。
北条 義時 時政の次男。政子の弟。幕府の有力御家人。修善寺党の首領。常に仮面をつけている。
梶原 景時 幕府の有力御家人。侍所別当。
和田 義盛 幕府の有力御家人。侍所別当。
大江 広元 幕府の文官。政所別当。
三浦 義村 幕府の有力御家人。
比企 能員 幕府の有力御家人。
畠山 重忠 幕府の有力御家人。
牧の方 時政の後妻。
安東次郎季信 藤崎城主。藤崎安東氏当主。
曽我 時広 大光寺城主。地頭。
清水多聞資成 幕府軍の将。
雲海 幕府軍の将。熊野大峰山護持院別当。
玄震顕王 後渤海国10代国王。
テムジン モンゴル族の大首領。
ワンヤンアコキ 金国軍の総大将。
藤原 泰衡 藤原氏当主。