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あらすじ
先頃、吉原を乗っ取ろうとする一味に大けがをさせられた四郎兵衛が、ようやく傷も癒え吉原に戻ってくることになった。しかし牢内でおこった殺しをきっかけに、再び吉原が大きな脅威にさらされることを感じた神守幹次郎は、過去の秘密を探るために病み上がりの四郎兵衛とともに鎌倉へ向かうのだが・・・。
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作品の舞台 |
若宮大路・・・鎌倉へ着いた四郎兵衛と幹次郎は若宮大路を歩きます。
鶴岡八幡宮・・・その後二人が参拝します。
化粧坂・・・幹次郎と窮介一派が戦います。
大御堂ヶ谷・・・薬師寺兵衛の隠れ家があります。
建長寺・・・幹次郎と伊賀平兄弟・玄堪が戦います。 |
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登場人物 |
神守幹次郎 |
吉原の用心棒ともいえる「吉原裏同心」を務める。元・豊岡藩馬廻り役。 |
汀女 |
幹次郎の3歳年上の女房。遊女たちに読み書きなど手習いを教えている。 |
おあき |
幹次郎宅の小女。 |
四郎兵衛 |
吉原会所7代目頭取。吉原の奉行的存在。 |
玉藻 |
四郎兵衛の娘。料理茶屋「山口巴屋」の女将。 |
仙右衛門 |
吉原会所番方。四郎兵衛の右腕。 |
お芳 |
仙右衛門の女房。仙右衛門とは幼なじみでもある。 |
長吉 |
吉原会所の小頭。 |
金次 |
吉原会所の若い衆。 |
足田 甚吉 |
「山口巴屋」で働く、幹次郎の豊岡藩時代の幼なじみ。 |
柴田 相庵 |
お芳の父親代わり。浅草山谷町にある診療所の医者。 |
富右衛門 |
相庵の診療所の飯炊き。 |
村崎 季光 |
吉原にある面番所の南町奉行所隠密廻り同心。 |
おりゅう |
吉原に出入りする女髪結。 |
長三 |
おあきの父親。元吉町の大工。 |
四郎左衛門 |
吉原の老舗妓楼「三浦屋」の主人。 |
薄墨太夫 |
「三浦屋」の看板花魁。汀女とは姉妹のように仲が良い。 |
初蔵 |
京町の妓楼「天神屋」の元主人。 |
耕右衛門 |
京町の妓楼「淡路楼」の主人。現・京町の名主。 |
政吉 |
今戸橋際の船宿「牡丹屋」の船頭。 |
友造 |
押送り船の船頭。 |
江之浦屋 |
日本橋の魚商。 |
虎次 |
馬喰町の煮売り酒場「虎次」の主人。 |
竹松 |
「虎次」の料理人。 |
身代わりの左吉 |
身代わりとなって牢勤めをすることを生業としている男。 |
左兵衛 |
幹次郎夫婦が5年間暮らした長屋の差配。 |
莉紅 |
女郎。 |
五軒町の駒蔵 |
牢名主。元・ばくち打ちの親分。 |
壱助 |
囚人。角役として新入りの囚人に心得を教える。 |
喬之助 |
新入りの囚人。 |
与助 |
新入りの囚人。 |
五郎 |
新入りの囚人。 |
歌三 |
新入りの囚人。 |
山東 京伝 |
洒落本などを書く戯作者。歌三の師匠。 |
池田 長恵 |
南町奉行。 |
古坂 玄堪 |
御広敷番之頭。 |
友永 窮介 |
御広敷番組頭。玄堪の手下。 |
いたちの豆造 |
窮介の手下。 |
呑込みの権兵衛 |
窮介の手下。 |
薬師寺兵衛 |
玄堪の手下。 |
伊賀平撫心斎 |
玄堪の手下。天真一刀流の遣い手。 |
伊賀平次郎輔 |
玄堪の手下。撫心斎の弟。 |
壱海五郎平 |
撫心斎の手下。 |
壱海七五郎 |
撫心斎の手下。五郎平の弟。 |
お怜 |
鎌倉の旅籠「朝比奈屋」の女将。 |
板倉 道慶 |
建長寺の老師。 |
嘉藍 |
建長寺の副住職。 |
松平 信綱 |
元・老中。 |
安藤 重長 |
元・寺社奉行。 |
石谷 貞清 |
元・北町奉行。 |
石出 帯刀 |
元・牢屋奉行。 |
庄司甚右衛門 |
元・小田原北条家の家臣。旧吉原の開祖。 |
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あらすじ
幹次郎夫妻と共に「柘榴の家」で暮らすことになった元・花魁の加門麻は、母に連れられて行った鎌倉へ行ってみたいので幹次郎夫妻に一緒に行ってくれないかと言い出した。そこで晴れて自由の身となった麻のことを思い、幹次郎は吉原会所の頭取・四郎兵衛に暇乞いに行った。すると会所では吉原の老舗「三浦屋」の新造・桜季の様子がいつもと違うことが噂され、さらに廓内の四稲荷の賽銭泥棒騒ぎがおき、幹次郎も鎌倉行きがあやしくなってしまう…。
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作品の舞台 |
建長寺・・・四郎兵衛は、幹次郎に庄司甚左衛門の供養を頼みます。
腰越・・・江ノ島の「相模富士屋」に泊まった幹次郎たちは、舟で腰越の湊まで送ってもらいます。
七里ガ浜・・・幹次郎・汀女・麻が、鎌倉に向け歩いていきます。
長谷寺・・・幹次郎・汀女・麻が参拝します。
高徳院・・・幹次郎・汀女・麻が参拝します。。
鶴岡八幡宮・・・幹次郎・汀女・麻が参詣します。
東慶寺・・・麻は母に連れられてきたことを思い出します。
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登場人物 |
神守幹次郎 |
吉原の用心棒ともいえる「吉原裏同心」を務める。元・豊岡藩馬廻り役。「柘榴の家」に住む。 |
汀女 |
幹次郎の3歳年上の女房。遊女たちに読み書きなど手習いを教えている。浅草の料理茶屋「山口巴屋」の差配。 |
加門 麻 |
元・「三浦屋」の看板花魁の「薄墨太夫」。幹次郎夫妻と「柘榴の家」に住む。汀女とは姉妹のように仲が良い。 |
おあき |
「柘榴の家」の小女。父は叩き上げの大工。 |
黒介 |
「柘榴の家」の黒い飼い猫。 |
四郎兵衛 |
吉原会所7代目頭取。吉原の奉行的存在。 |
玉藻 |
四郎兵衛の娘。吉原の引手茶屋「山口巴屋」の女将。 |
仙右衛門 |
吉原会所番方。四郎兵衛の右腕。 |
お芳 |
仙右衛門の女房。仙右衛門とは幼なじみでもある。 |
ひな |
仙右衛門とお芳の娘。 |
長吉 |
吉原会所の小頭。 |
金次 |
吉原会所の若い衆。 |
遠助 |
吉原会所の飼い犬。 |
柴田 相庵 |
お芳の父親代わり。浅草山谷町にある診療所の医者。 |
村崎 季光 |
吉原にある面番所の南町奉行所隠密廻り同心。 |
桑平 市松 |
南町奉行所定廻り同心。 |
嶋村 澄乃 |
若い女の「吉原裏同心」。 |
四郎左衛門 |
吉原の老舗妓楼「三浦屋」の主人。 |
高尾太夫 |
「三浦屋」の花魁。麻(薄墨太夫)と二枚看板だった。 |
かね |
「三浦屋」の遣り手。 |
桜季 |
「三浦屋」の引込新造。元・薄墨の禿「小花」。将来の大夫を目指す。 |
小紫 |
桜季の亡姉。元・吉原の遊女「小紫」。吉原炎上の際、焼死したと思われたが実は他の女を殺し自分に見立て、自らは足抜けした。その後、幹次郎に夫と共に成敗された。 |
佐野謙三郎 |
小紫の亭主。幹次郎に成敗された。 |
又造 |
小紫・桜季の祖父。 |
丈吉 |
小紫の弟。元・「三浦屋」の飯炊き。 |
加門 季達 |
麻の父。旗本170石の表御祐筆。 |
みき |
麻の母。 |
加門総一郎 |
四谷塩町に住む麻の弟。 |
金多 慎庵 |
吉原に出入りの鍼灸師。 |
重吉 |
料理茶屋「山口巴屋」の料理人頭。 |
正三郎 |
料理茶屋「山口巴屋」の料理人。玉藻の亭主となる。 |
孝助 |
正三郎の兄。実家の建具屋を継ぐ。 |
とみ |
伏見町裏の豆腐店の女将。 |
政吉 |
今戸橋際の船宿「牡丹屋」の老練な船頭。 |
尚五郎 |
「牡丹屋」の若い船頭。 |
長作 |
京町一丁目の木戸番。 |
泰造 |
京町の町役「扇屋」の男衆。 |
染五郎 |
大工の棟梁。料理茶屋「山口巴屋」を手掛ける。 |
佐野竹五郎 |
浅草元鳥越町の大工の棟梁。 |
熊五郎 |
竹五郎の弟子。 |
高田の長右衛門 |
仲之町の植木職人。 |
息子 |
長右衛門の息子。植木職人。 |
ゆう |
揚屋町路地裏の甘味屋「しまばらや」の女主人。元・柳橋の船宿の酌婦。 |
丙吉 |
ゆうの父。元・錠前職人。 |
萩原喜左衛門 |
戸塚の旅籠の主人。 |
次右衛門 |
江ノ島の旅籠「相模富士屋」の主人。 |
常三 |
「相模富士屋」の男衆。 |
ひげ虎 |
江ノ島の旅籠の男衆。 |
お怜 |
鎌倉の旅籠「朝比奈屋」の女将。 |
板倉 道慶 |
建長寺の老師。 |
正玄 |
建長寺の若い修行僧。 |
呑込みの権兵衛 |
建長寺の寺男。 |
明倫多恵子 |
東慶寺の女庵主。 |
龍右衛門 |
鶴岡八幡宮の諸々の行事を仕切る鎌倉の町の名主。 |
小動の勘蔵 |
小田原の渡世人。 |
重吉 |
勘蔵の子分。 |
銛突きの新公 |
江ノ島の悪党。 |
匕首の吉三郎 |
江ノ島の悪党。 |
真岡の円蔵 |
刺客。 |
藤沢の弥三郎 |
十手持ちとやくざの掛け持ちをしている男。 |
おみつ |
駆込み女。 |
寅女 |
羅生門河岸の女郎。 |
鶴 |
吉原の遊女。 |
庄司甚右衛門 |
元・小田原北条家の家臣。旧吉原の開祖。 |
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