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あらすじ
陽射しが眩しいほど照らす夏のある日、御所の奥まった一室で大姫は最期の刻を迎えようとしていた。彼女の枕元には弟が持ってきた蝉のぬけがらが置いてあった。許婚の死をきっかけに生きる気力を失ってしまった彼女は、蝉のぬけがらを自分に見立てながら、許婚・木曽義高との思い出を語り始めた…。
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作品の舞台 |
大倉幕府・・・大姫は御所の一室で息を引きとります。
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登場人物 |
源 頼朝 |
鎌倉幕府初代将軍。 |
北条 政子 |
頼朝の妻。後の「尼将軍」。 |
大姫 |
頼朝と政子の長女。9歳。 |
木曽 義高 |
大姫の許婚。11歳。木曽からの人質。 |
木曽 義仲 |
義高の父。信州を中心に勢力を拡充。 |
千幡 |
大姫の弟。6歳。後の「源実朝」。 |
小五郎 |
大姫の従者。 |
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あらすじ
十数年前の夏、伊豆の蛭ヶ小島で父・義朝のされこうべを前に文覚から平家打倒を説き伏せられた源頼朝。以来平家と戦いを続けてきた彼には、一つ心残りにしていることがあった。それは一度は平家の手に渡った源氏の家宝「髭切りの太刀」の所在だった…。
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作品の舞台 |
大倉幕府・・・落馬した頼朝は、昏睡のまま御所に運ばれます。
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登場人物 |
源 頼朝 |
鎌倉幕府初代将軍。源氏の棟梁。 |
文覚 |
僧侶。頼朝の参謀。元・武士。 |
北条 政子 |
頼朝の妻。 |
北条 時政 |
鎌倉幕府初代執権。 |
北条 義時 |
時政の次男。後の2代執権。 |
大姫 |
頼朝と政子の長女。病没。 |
三幡 |
頼朝と政子の次女。 |
源 範頼 |
頼朝の弟。蒲殿。 |
源 義経 |
頼朝の弟。 |
源 義朝 |
頼朝の父。死亡。 |
鎌田 正清 |
義朝の腹心。死亡。 |
平 清盛 |
平家の棟梁。死亡。 |
平 重盛 |
清盛の長男。小松殿。病没。 |
平 宗盛 |
清盛の三男。平家の棟梁。 |
平 重衡 |
清盛の五男。 |
建礼門院徳子 |
清盛の娘。宗盛の妹。中宮。 |
平 維盛 |
重盛の嫡男。 |
大江 広元 |
幕府の有力御家人。政所別当。 |
和田 義盛 |
幕府の有力御家人。侍所別当。 |
比企 能員 |
幕府の有力御家人。 |
梶原 景時 |
幕府の有力御家人。頼朝の腹心。 |
稲毛 重成 |
幕府の有力御家人。 |
池禅尼 |
清盛の継母。 |
後鳥羽帝 |
時の帝。 |
九条 兼実 |
関白。 |
陳和卿 |
宋人。鋳造の技術者。 |
木曽 義高 |
大姫の許婚。 |
文観 |
後の後醍醐帝の側近。 |
徳川 家康 |
江戸幕府初代将軍。 |
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あらすじ
病に倒れ伊豆の修禅寺に蟄居させられた源頼家にとって、唯一の慰めになったのはこの地に沸く温泉だった。寒さが厳しくなったある日の夜、彼が湯殿に向かうとそこには2人の若い娘が湯を楽しんでいた。なんと彼女たちは冥界に住む夜叉の娘たちだった・・・。
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作品の舞台 |
大倉幕府・・・頼家は御所で喀血し、床に臥せるようになります。
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登場人物 |
源 頼家 |
前将軍。修禅寺へ蟄居させられている。 |
かつら |
夜叉の娘。頼家以外に姿を見ることができない。 |
かえで |
夜叉の娘。かつらの妹。頼家以外に姿を見ることができない。 |
下田五郎景安 |
下田の住人。頼家の近習。 |
比企 能員 |
幕府の有力御家人。比企の乱で死亡。 |
若狭局 |
頼家の妻。比企の乱で死亡。 |
一幡 |
頼家と若狭の子。比企の乱で死亡。 |
北条 時政 |
鎌倉幕府初代執権。 |
北条 義時 |
時政の次男。後の2代執権。 |
源 頼朝 |
頼家の父。病没。 |
北条 政子 |
頼朝の妻。 |
源 範頼 |
頼朝の弟。死亡。 |
源 義経 |
頼朝の弟。死亡。 |
和田 義盛 |
幕府の有力御家人。 |
金窪 行親 |
幕府の御家人。義時の腹心。 |
源 実朝 |
鎌倉幕府3代将軍。 |
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あらすじ
夜ごと源実朝は兄の顔をした鬼に苦しめられる夢を見るようになった。それは立て続けにおこる自分の周囲での人の死が影響しているのかもしれない。そんな彼の唯一の安らぎは歌集や史書などの書物を読むことで、文字に飽きると内庭に咲く花を愛でていたのだが、ある日、その庭で黄色い着物を着た女童を見るようになった…。
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作品の舞台 |
荏柄天神社・・・和田胤長の屋敷は、荏柄天神の近くにあります。
大倉幕府・・・和田一党は、御所も襲います。
鶴岡八幡宮・・・鶴岡八幡宮の宝殿の屋根に、黄金色の蝶が群れをなして埋め尽くすという変事がおきます。
由比ガ浜・・・実朝は、陳和卿に宋船の建造を命じ、由比ガ浜に材木を運ばせます。
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登場人物 |
源 実朝 |
鎌倉幕府3代将軍。 |
源 頼家 |
実朝の兄。前将軍。 |
源 頼朝 |
頼家・実朝の父。初代将軍。死亡。 |
北条 政子 |
頼朝の妻。 |
源 範頼 |
頼朝の弟。 |
阿野 全成 |
頼朝の異母弟。 |
保子 |
全成の妻。政子の妹。阿波局。 |
大姫 |
頼朝の長女。死亡。 |
源 仲章 |
実朝の側近。 |
公暁 |
頼家の遺児。八幡宮別当。 |
定暁 |
前・八幡宮別当。 |
三寅 |
鎌倉幕府4代将軍。 |
北条 時政 |
鎌倉幕府初代執権。 |
北条 義時 |
時政の次男。後の2代執権。 |
北条 泰時 |
義時の子。後の3代執権。 |
牧の方 |
時政の後妻。 |
北条 時房 |
義時の弟。 |
大江 広元 |
幕府の有力御家人。政所別当。 |
和田 義盛 |
幕府の有力御家人。侍所別当。 |
畠山 重忠 |
幕府の有力御家人。 |
二階堂行政 |
幕府の有力御家人。 |
三浦 義村 |
幕府の有力御家人。 |
金窪 行親 |
幕府の御家人。義時の腹心。 |
朝比奈義秀 |
幕府の御家人。義盛の三男。 |
和田 義直 |
幕府の御家人。義盛の四男。 |
和田 義重 |
幕府の御家人。義盛の五男。 |
和田 朝盛 |
幕府の御家人。義盛の孫。 |
結城 朝光 |
幕府の御家人。 |
長沼 宗政 |
幕府の御家人。 |
陳和卿 |
宋人。鋳造の技術者。 |
塩谷 朝業 |
歌人。幕府の御家人でもある。 |
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あらすじ
前将軍の遺児・善哉は、幕府の合議により無理矢理出家させられ鶴岡八幡宮に身を置くこととなったが、将軍後継について流れる悪い噂が嫌になり、京の三井寺に行くこととなった。そして都へ出立するその日、名を「公暁」と改めた彼は、自分と似た運命を持つ緋紗という少女と出会った…。
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作品の舞台 |
若宮大路・・・三浦に住んでいた善哉は、鶴岡に向かう途中、広い若宮大路を目にします。
鶴岡八幡宮・・・公暁や緋紗らは、親の敵を討つため八幡宮で実朝たちを襲います。
小町・・・義時を討ちもらした公暁と緋紗は、小町にある義時の館に向かいます。 |
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登場人物 |
善哉 |
前将軍の遺児。後に「公暁」と名を改め、鶴岡八幡宮の別当となる。 |
緋紗 |
比企一族の末裔。 |
源 実朝 |
善哉の叔父。鎌倉幕府3代将軍。 |
源 仲章 |
実朝の側近。 |
栄達 |
善哉の側近。若い僧侶。 |
北条 義時 |
鎌倉幕府2代執権。 |
北条 政子 |
義時の姉。善哉の祖母。 |
三浦 義村 |
幕府の有力御家人。 |
三浦駒若丸 |
義村の四男。善哉の門弟。後の「三浦光村」。 |
若狭局 |
前将軍の妻。比企一族の娘。比企の乱で死亡。 |
比企弥四郎 |
緋紗の父。「比企時員」。比企の乱で死亡。 |
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