陣出達朗の作品
時代劇作家・陣出達朗の作品です。

作品名 発行年
板額の鏡 1957
縁切寺千一夜 1958
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板額の鏡 陣出達朗 東方社
あらすじ
 越後・鳥坂城で幕府への反乱を起こした城一族の板額は、「越後の女関羽」と称されるほどの女豪傑だが、鎌倉方の猛攻に耐えられずに捕らえられ鎌倉へ送られた。将軍・源頼家は彼女の命を取ろうとするが、甲斐源氏の将・浅利与一義遠の申し出により、彼の妻として甲斐へ向かった。その途中、板額は義遠から彼女に足りないものを諭される…。

 作品の舞台
 大倉幕府・・・頼家は板額を斬ろうとします。
 登場人物
板額 越後の女弓取り。長茂の妹。資盛の叔母。
浅利与一義遠 甲斐源氏の将。板額の夫。弓の名手。
源  頼家 鎌倉幕府二代将軍。
佐々木盛綱 鎌倉方の将。鳥坂城攻めの鎌倉方総大将。
藤原 清親 鎌倉方の将。弓の名手。
三善 康信 鎌倉方の官吏。問注所執事。
城四郎長茂 越後源氏の将。幕府への反乱を企てる。
城小太郎資盛 長茂の甥。鳥坂城に立てこもり鎌倉方と戦う。
仕い女 浅利家の仕い女。
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縁切寺千一夜 陣出達朗 春陽文庫
あらすじ
 松が岡の東慶寺に駈込んできた女たちは、3年の間尼生活に耐えれば悪夫との離縁が認められる。そんな尼暮らしをしている女たちが、夜長のつれづれをそれぞれの経験談に花を咲かすことになった…。

 作品の舞台
 東慶寺・・・東慶寺に駆け込んだ女たちが、身の上話を語り始めます。
 登場人物
お梅 東慶寺に駆け込んだ女。
宇之吉 お梅の亭主。神田三河町「植徳」の植木職人。
お松 東慶寺に駆け込んだ女。
秋麿 お松の亭主。浮世絵師。
藤次 女たらし。
おつね 東慶寺に駆け込んだ女。
幸助 おつねの亭主。経師屋。
熊公 孔雀長屋の住人。
お福 東慶寺に駆け込んだ女。
伊之 お福の亭主。風祭村の百姓。
権太 風祭村の百姓。
おくめ 東慶寺に駆け込んだ女。
伊作 おくめの亭主。家紋の型作りの職人。
おつね 東慶寺に駆け込んだ女。
清三郎 おつねの亭主。室町の油屋の息子。
久兵衛 横山町のろうそく問屋の主人。
お登和 東慶寺に駆け込んだ女。相州秦野の三光院の尼「智月尼」。
春月尼 三光院の庵主。
玉之助 小間物屋「名張屋」の主人。
お光 東慶寺に駆け込んだ女。
春之助 お光の亭主。神田猿若町のかざり職人。
お遊 東慶寺に駆け込んだ女。
玉虫 織部 お遊の亭主。千石取りの旗本。
服部半之丞 お遊の父。定火消し御役二千石。
お梅 東慶寺に駆け込んだ女。
忠兵衛 お梅の亭主。石屋に雇われている細工職人。
永代の鉄五郎 侠客。
おはん 横町に住む後家。
おしん 東慶寺に駆け込んだ女。
富五郎 おしんの亭主。火消し3番組「く組」の纏持ち。
清兵衛 火消し6番組「む組」の平鳶。
松蔵 火消し6番組「む組」の平鳶。
石出 帯刀 牢奉行。
遠山左衛門尉景元 北町奉行。
おきく 東慶寺に駆け込んだ女。木挽町のろうそく商「春木屋」の娘。
伊吹屋伝右衛門 おきくの亭主。室町の両替商。
お秋 伝右衛門の妾。元・辰巳の芸者。
甚兵衛 「伊吹屋」の番頭。