源氏の白旗
武内涼著『源氏の白旗』に収録される作品です。
作品名 発行年
奔る義朝 源義朝 2021
雪の坂 常盤御前 2021
歌う老将 源頼政 2021
落日の木曽殿 木曽義仲 2021
しずのおだまき 静御前 2021
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奔る義朝 源義朝 武内 涼 実業之日本社
あらすじ
 朝廷での権力争いから平氏と源氏が戦うことになり、源氏は劣勢に陥ってしまう。棟梁の義朝は京から敗走するも平氏はその追手を緩めることがなかった。そして徐々に功臣たちを失っていく義朝たちは、元郎党だった尾張国野間にある長田忠致の館に身を寄せることになった…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・平家に敗れた義朝は本拠地の鎌倉に向かいます。
 登場人物
源  義朝 源氏の棟梁。為義の長男。本拠地は鎌倉扇が谷。
源  為義 義朝の亡父。保元の乱で敗死。
源  義賢 為義の次男。義仲の父。
源  義範 為義の三男。志田三郎先生。
源  為朝 為義の八男。弓の名手。
源  義盛 為義の十男。新宮十郎行家。
源  義平 義朝の長男。悪源太。
源  朝長 義朝の次男。中宮大夫進。
源  頼朝 義朝の三男。後の鎌倉幕府初代将軍。
今若 義朝の七男。常盤の長男。後の阿野全成。
乙若 義朝の八男。常盤の次男。後の源義円。
牛若 義朝の九男。常盤の三男。後の源義経。
常盤御前 義朝の愛妾。
木曽 義仲 義賢の長男。朝日将軍。
源  義隆 義朝の叔父。河内源氏の将。毛利冠者。源氏の長老。
平賀 義信 義朝の郎党。信濃源氏の将。
鎌田 正清 義朝の郎党。義朝の乳母子。
長井斉藤別当実盛 義朝の郎党。知勇兼備の士。
後藤 実基 義朝の郎党。
渋谷金王丸 義朝の郎党。後の土佐房昌俊。
佐渡 重成 義朝の郎党。式部大夫。
上総介広常 義朝の郎党。
長田庄司忠致 義朝の郎党。尾張国野間の住人。正清の舅。
忠致の妻。
長田 景致 忠致の子。
橘 七五郎 忠致の郎党。美濃尾張一の大力。
弥七兵衛 忠致の郎党。剣の名手。
浜田 三郎 忠致の郎党。剣の名手。
平  清盛 平家の棟梁。
平  重盛 清盛の長男。
平  忠正 平家方の将。清盛の叔父。
源  頼政 平家方の将。摂津源氏の長老。
源  光基 平家方の将。美濃源氏の将。伊賀守。
源  光保 平家方の将。美濃源氏の将。出雲守。光基の叔父。
渡辺  競 頼政の郎党。
西塔法師 平家方の僧兵。
横川法師 平家方の僧兵。
崇徳天皇 第75代天皇。
後白河法皇 第77代天皇。崇徳の弟。
二条天皇 第78代天皇。後白河の長男。
信西 後白河の近臣。
藤原 信頼 後白河の近臣。反信西派。
主人 美濃国の遊里・青墓の遊女屋の主人。
大炊 青墓の遊女。義朝の愛妾。
夜叉御前 義朝と大炊の娘。
鷲巣 玄光 大炊の弟。美濃国・養老寺の僧。
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雪の坂 常盤御前 武内 涼 実業之日本社
あらすじ
 源氏の棟梁・源義朝の愛妾・常盤御前は、平家と戦い敗れたことにより窮地に陥ることになった。そして義朝の死を知らされた彼女は義朝との三人の子、今若・乙若・牛若と共に伯父が住む大和国龍門へ逃げるが、捕らわれた最愛の母を助けるため平家の棟梁・平清盛がいる京へ戻るのだが…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・義朝は本拠地の鎌倉へ向かう途中で討たれます。
 登場人物
常盤御前 義朝の愛妾。
源  義朝 源氏の棟梁。
源  義平 義朝の長男。悪源太。
源  頼朝 義朝の三男。後の鎌倉幕府初代将軍。
今若 義朝の七男。常盤の長男。
乙若 義朝の八男。常盤の次男。
牛若 義朝の九男。常盤の三男。
常盤の母。病弱。
渋谷金王丸 義朝の若党。常盤との連絡役。
長田四郎忠致 義朝の郎党。尾張国野間の住人。
伯父 大和国龍門に住む常盤の伯父。
平  清盛 平家の棟梁。
池禅尼 清盛の継母。
伊藤武者景綱 平家の郎党。
後白河法皇 第77代天皇。朝廷の権力者。
近衛天皇 第76代天皇。後白河の弟。
藤原 呈子 近衛の中宮。
藤原 信頼 後白河の近臣。
老女 山城国伏見に住む老女。
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歌う老将 源頼政 武内 涼 実業之日本社
あらすじ
 良好な関係を持っていた平家の長男・重盛が亡くなり、三男の宗盛が平家の後継となった。しかし宗盛との折り合いが悪く平家方の老将・源頼政は軽く見られるようになり、さらに長男・仲綱の愛馬「木の下」を奪ったことから、頼政たちは法皇の子・以仁王をけしかけて平家打倒のため挙兵した…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・義朝は本拠地の鎌倉へ向かう途中で討たれます。
 登場人物
源  頼政 平家方の将。摂津源氏の長老。
源  仲綱 頼政の長男。馬好き。愛馬は「木の下」。
源  兼綱 頼政の養子。
渡辺  唱 頼政の郎党。摂津渡辺党の棟梁。
渡辺  競 頼政の郎党。唱の長男。
渡辺  省 頼政の郎党。唱の次男。
渡辺  授 頼政の郎党。唱の三男。
渡辺  続 頼政の郎党。唱の四男。
渡辺  清 頼政の郎党。唱の五男。
大矢 俊長 頼政の郎党。
五智院但馬 頼政の郎党。
平  清盛 平家の棟梁。
平  重盛 清盛の長男。小松殿。頼政の理解者。
平  宗盛 清盛の三男。
平  知盛 清盛の四男。
平  重衡 清盛の五男。
多田 行綱 平家方の将。摂津源氏。
足利又太郎忠綱 平家方の将。下野国の住人。
源  光信 平家方の将。美濃源氏。出羽前司。
源  光基 平家方の将。光信の長男。伊賀守。
源  光長 平家方の将。光信の三男。出羽判官。
金武 光長の郎党。
銀武 光長の郎党。金武の弟。
源  義朝 源氏の棟梁。河内源氏。
源  頼朝 義朝の嫡男。後の鎌倉幕府初代将軍。
源  義経 義朝の九男。
源  義盛 義朝の弟。新宮十郎行家。
北条 時政 頼朝の郎党。
大内 惟義 義朝の郎党。信濃源氏。
木曽 義仲 頼朝の従兄弟。
山本 義経 義仲の郎党。近江源氏。
後白河法皇 第77代天皇。朝廷の権力者。
高倉天皇 第80代天皇。後白河の第7皇子。
安徳天皇 第81代天皇。高倉の第1皇子。
建礼門院徳子 安徳の母。清盛の長女。
以仁王 後白河の第3皇子。
長谷部信連 以仁王の近侍。
湛増 熊野別当最大の実力者。平家とは昵懇の仲。
阿闍梨真海 三井寺の高僧。清盛の祈祷僧。
阿闍梨慶秀 三井寺の高僧。乗円坊。頼政の歌仲間。
俊秀 慶秀の弟子。義朝の家来の子。
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落日の木曽殿 源義仲 武内 涼 実業之日本社
あらすじ
 都での悪名も高まり、さらに平家との戦いも大敗した木曽義仲は次第に追い詰められていく。そして鎌倉からの討伐軍が送られたことにより、彼は最後の戦いに向かうのだが…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・鎌倉にいる頼朝は範頼・義経を大将とした討伐軍を送ります。
 登場人物
木曽 義仲 信濃源氏の将。朝日将軍。愛馬は木曽馬「鬼葦毛」。
伊子 義仲の妻。義高の母。
木曽 義高 義仲と伊子の長男。
義仲の愛妾。
木曽 義宗 義仲と巴の子。
今井 兼平 義仲の郎党。乳母子。
根井 行親 義仲の郎党。
楯  親忠 義仲の郎党。
山本 義経 義仲の郎党。近江衆。
手塚別当 義仲の郎党。
手塚太郎光盛 義仲の郎党。別当の子。
越後中太家光 義仲の若党。
松殿 基房 伊子の父。公卿。関白。六条高倉に住む。
源  頼朝 源氏の棟梁。鎌倉殿。
源  範頼 頼朝の異母弟。
源  義経 頼朝・範頼の異母弟。
佐々木高綱 頼朝の郎党。愛馬は「生食」。
梶原 景季 頼朝の郎党。愛馬は「磨墨」。
畠山 重忠 頼朝の郎党。武蔵国の住人。
一条次郎忠頼 頼朝の郎党。甲斐源氏。
安田三郎義定 頼朝の郎党。甲斐源氏。
御田八郎師重 頼朝の郎党。
平  清盛 平家の棟梁。
後白河法皇 第77代天皇。
土御門通親 後白河の近臣。
明雲 天台座主。
藤原 秀衡 奥州藤原氏当主。
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しずのおだまき 静御前 武内 涼 実業之日本社
あらすじ
 兄・頼朝から不信感を持たれた源義経は鎌倉から追われる身となった。義経の愛妾・静御前は彼に付いていくことを覚悟したが、女人禁制の吉野に立ち入ることができず離れ離れになってしまう…。

 作品の舞台
 腰越・・・義経は兄・頼朝に腰越状を送ります。
 鶴岡八幡宮・・・静は舞殿で舞を舞います。
 南御堂・・・寺に籠っていた大姫は静を呼び寄せます。
 登場人物
静御前 京の白拍子。義経の愛妾。
磯禅師 静の母。京の白拍子。
源  義経 頼朝の異母弟。源九郎。
武蔵坊弁慶 義経の郎党。
伊勢三郎義盛 義経の郎党。
佐藤 忠信 義経の郎党。
伊豆右衛門尉 義経の郎党。
堀彌太郎 義経の郎党。
六郎太 静の手下。禿。
愛宕丸 静の手下。禿。
うの 静の下女。老女。
源  頼朝 源氏の棟梁。鎌倉殿。義経の異母兄。
北条 政子 頼朝の正妻。
大姫 頼朝の長女。
北条 時政 頼朝の腹心。政子の父。
梶原 景時 頼朝の腹心。反義経の急先鋒。
土佐房昌俊 御家人。元・渋谷金王丸。
工藤 祐経 御家人。
安達新三郎 頼朝の雑色。
平  清盛 平家の棟梁。
池禅尼 清盛の継母。
後白河法皇 第77代天皇。
高階 泰経 義経派の公家。
九条 兼実 頼朝派の公家。後白河の近臣。
緒方三郎惟義 鎮西の有力武士。
富樫左衛門尉 安宅の関守。