鎌倉英人殺害一件 岡田章雄 有隣堂
あらすじ
 1864年10月22日、鎌倉郡大町村で2人のイギリス人陸軍士官が暴漢に襲われ殺害された。周辺の外国人領事たちの苛立ちが募る中、2人の浪人が捕らえられ横浜市戸部で処刑されたのだが、どうやらこの2人は真犯人ではなかったのだ…。


 作品の舞台
 高徳院・・・2人のイギリス人陸軍士官が大仏を見物します。
 大町・・・大仏の見物後、八幡宮近くの辻で陸軍士官が殺害されます。
 鶴岡八幡宮・・・境内にある宿屋「角屋」で吉五郎たちは馬丁に声をかけます。
 英勝寺・・・多くの水戸浪士が隠れていました。
 登場人物
サー・ラザフォード
オールコック
イギリス公使。
チャールズ・A
ウィンチェスター
イギリス領事。
ラクラン・フレッチャー イギリス領事館通訳書記官。
ブラウン 横浜駐屯のイギリス歩兵第20連隊司令官。陸軍大佐。
ジョージ・ウォルター
ボールドウィン
イギリス歩兵第20連隊第2大隊所属の陸軍少佐。事件の被害者。
チャールズ・ロックフォード イギリス歩兵第20連隊第2大隊所属の陸軍大尉。
ロバート・ニコラス
バード
イギリス歩兵第20連隊第2大隊所属の陸軍中尉。事件の被害者。
ウッド イギリス歩兵第20連隊第2大隊所属の陸軍中尉。
G・P・Mウッドワード イギリス歩兵第20連隊第2大隊所属の外科医。
R・A・ハイド イギリス歩兵第20連隊第2大隊所属の医療助手。
吉五郎 イギリス歩兵第20連隊第2大隊所属の馬丁。24歳。
岩蔵 イギリス歩兵第20連隊第2大隊所属の馬丁。21歳。
幹蔵 横浜市太田町に住む馬丁の親方。吉五郎・岩蔵の親分。
チャールズ・ワーグマン ロンドンニュース紙の通信員。画家。イギリス人。
アルベール・ド・ボネエ ロンドンニュース紙の通信員。侯爵。フランス人。
アーネスト・サトウ ワーグマンの友人。イギリス領事館通訳。
ド・ヴェッキー イタリア陸軍少佐。
フェリックス・ビート イタリア人写真師。
フランシスコ・クゥランタ ド・ヴェッキーの下僕。
ルドルフ・リンドウ スイス領事。横浜在住。
エイメ・アンベール スイス特派全権使節。
レオン・ロッシュ フランス公使。
フォン・ブラント プロシア領事。
ジョン・スターン 横浜在住のアメリカ人。
ヘンスマン 外科医助手。
酒井飛騨守忠毗 江戸幕府の若年寄。
菊池伊予守隆吉 江戸幕府の外国奉行。
堀田鴻之丞 上野国佐野城主。
土岐大隅守 神奈川奉行。
田中 春岱 肥後藩医。
錦織 三益 鎌倉郡大町村の漢方医。
高次郎 鎌倉郡大町村の名主。
門蔵 高次郎の下男。
六左衛門 高次郎の遠縁の百姓。
善兵衛 鎌倉郡大町村の年寄。
久左衛門 鎌倉郡大町村の百姓代。
徳次郎 鎌倉郡大町村の百姓。
吉次郎 鎌倉郡大町村の百姓。
きよ 吉次郎の妻。
すみ 吉次郎の娘。「角屋」で奉公。
福本屋宗左衛門 横浜・金沢村の旅籠「福本屋」の主人。
東屋安右衛門 横浜・金沢村の茶店「東屋」の主人。
蒲池 源八 無宿の浪人。26歳。
稲葉丑次郎 無宿の浪人。23歳。
清水 清次 無宿の浪人。25歳。青森生まれ。
髙橋藤次郎 無宿の浪人。