スープ屋かまくら来客簿
和泉桂の「スープ屋かまくら来客簿」シリーズです。

作品名 発行年
スープ屋かまくら来客簿 あやかしに効く春野菜の夕焼け色スープ 2017
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スープ屋かまくら来客簿
あやかしに効く春野菜の夕焼け色スープ
和泉 桂 富士見L文庫
あらすじ
 北鎌倉でスープ屋を経営する緒方兄弟。イケメン男子が経営するお店としてSNSでも女子たちに知られつつある存在だ。そんな緒方家の男子は代々古道具にとり憑く「付喪神(つくもがみ)」とコミュニケーションがとれる能力「見鬼」を受け継いできた。そして彼らは市内の付喪神の暴走を阻止するべく日々活動していた。

 作品の舞台
 北鎌倉・・・緒方兄弟が経営する『スープ屋かまくら』があります。
 大船・・・畑研吾の実家があります。
 材木座・・・畑がOPENした『Green House』があります。
 鎌倉市中央図書館・・・乾は寺の名前を調べに行きます。
 下馬・・・和田塚4号踏切が故障し、下馬周辺は大渋滞に見舞われます。
 カフェ・ヴィヴモン・ディモンシュ・・・乾、松島、畑は店の材料の仕入を終えるとディモンシュでモーニングをとります。
 御成通り・・・乾と琳が二人で歩いていると、血まみれの外国人兵士に会います。
 由比ガ浜・・・松島が経営する『パティスリー松島』や、ユージローという付喪神が憑くテディベアが置かれる『安斎商店』があります。
 巨福呂坂・・・坂にあるカーブミラーが見えなくなり、交通事故が多発します。
 小町通り・・・乾と琳は『ブルールーム』の石窯ピザがお気に入りです。
 瑞光寺・・・瑞光寺(架空の寺名)の石灯籠が突然なくなるという噂を聞き、乾と琳は確認をしに行きます。
 鶴岡八幡宮・・・境内の鶴亀石の前で石灯籠を発見します。
 登場人物
緒方  乾 北鎌倉にある「スープ屋かまくら」の接客担当。23歳。緒方家の三男。古道具に憑く付喪神(つくもかみ)と交流ができる「見鬼」という能力を持つ血統の緒方家の中で力が一番薄い。
緒方  琳 「スープ屋かまくら」の料理担当。29歳。緒方家の次男。料理の腕はいいが、コミュニティー障害をもつ。乾より「見鬼」の能力が強い。
緒方  藤 緒方家の長男。付喪神との交流を嫌い、その能力を断つ方法を探しに日本国内を放浪中。
コマくん 鶴岡八幡宮の神宮寺「山王寺」の狛犬に憑いていた付喪神。長年土に埋もれていたが、訳あって「スープ屋かまくら」のマスコット的存在になる。
鴛海 寺の和尚。緒方3兄弟の保護者。
吉良  葵 「スープ屋かまくら」の近所に住む女子中学生。
吉良 竜子 葵の祖母。
松島 広務 乾の中学時代の友人。パティシエとなり由比ガ浜で『パティスリー松島』を経営。
畑  研吾 松島の友人。材木座でオーガニック店『Green House』を経営。
芳村 「山王寺」の住職の末裔。
おみつ 「山王寺」で下働きをしていた娘。竜子の祖母。
園児 私立幼稚園の園児。
立山 「スープ屋かまくら」の近所にあるカフェの経営者。
中年女性 レンバイで野菜を売る農家の主婦。
今野 乾の小学校時代の教師。
ユージロー 由比ガ浜にある『安斎商店』に飾られるテディベアに憑く付喪神。ドイツ生まれで湘南育ち。
安斎みゆき 『安斎商店』の娘。高校生。
阿部 みゆきの彼氏。男子高校生。
カーブミラー 巨福呂坂に立つ古いカーブミラーの付喪神。人間嫌い。
八木 弘太 カーブミラーの前を歩いて通学する小学生。ミラーに毎日挨拶する。
主婦 小学生の娘を持つ巨福呂坂の近所に住む主婦。
石灯籠 瑞光寺にある古い石灯籠の付喪神。
クロ 毎日瑞光寺に散歩に来る犬。
おじいさん クロの飼い主。一人暮らしのおじいさん。
初雪 琳が使う包丁の付喪神。