文学の大家のの作品(その3)
文学の大家とよばれる作家の作品集です。各作家のプロフィールは下記のとおり。

長谷川伸
  「股旅物」の先駆者。池波正太郎の師。
橘 外男
  怪談からSF作品など幅広いジャンルの作品を描く。
作品名 発行年
討たせてやらぬ敵討 1925
雷嫌いの話 1952
墓が呼んでいる 1956
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討たせてやらぬ敵討 長谷川伸 青空文庫
あらすじ
 会津四十万石城主・加藤式部少輔明成を見限って離反した堀主水一族は、加藤家の追手と戦い一族滅亡した。その後荒れ果ててしまった加藤家に仕える家士・弓削田宮内は母を失い酒に溺れ、家内隋一の槍の名手・矢作治部大夫を斬ってしまう。治部の娘・きいは、夫の生島慎九郎とともに父の仇をとろうとする…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・加藤家を離反した堀主水が蟄居します。
 登場人物
加藤 明成 陸奥国会津若松四十万石の城主。父は「加藤嘉明」。
堀  主水 加藤家重臣。
河村 権七 加藤家重臣。
弓削田宮内 加藤家の家士。細身の侍。
生島慎九郎 加藤家の家士。
矢作治部大夫 加藤家の家士。慎九郎の舅。
きい 治部の娘。慎九郎の妻。
多賀井又八郎 主水の弟。
加藤 明友 明成の子。
保科 正之 山形城主。
植木 才蔵 加賀十日町の商人。蒲生家の浪人。
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雷嫌いの話 橘 外男 青空文庫
あらすじ
 私は夏が近づくと憂鬱な気持ちになってくる。それは夏に付き物の雷が嫌いだからだ…。

 作品の舞台
 鶴岡八幡宮・・・落雷により八幡宮の杉の古木が裂けてしまいます。
 登場人物
橘  外男 作家。雷が嫌い。元・貿易会社「橘商会」社長。
外男の妻。
子供 外男の子ども。
デカ 橘家の飼い犬。中型の秋田犬。
女中 橘家の女中。
タイピスト 「橘商会」のタイピスト。
記者 雑誌記者。
小説家。雷が嫌い。
百姓 逗子に住む百姓。避暑のため橘家の人々を泊める。
西班牙公使 スペイン公使。
秘書 公使の秘書。23~4歳の独身女性。
ラッソー 商業大学の教授。
ドン・ペドロ ウルグアイ・モンテビデオ在住の男性。
シュミトラ タイ・バンコクの海軍軍医少将。
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墓が呼んでいる 橘 外男 青空文庫
あらすじ
 日本拓殖銀行総裁の柳田篤二郎の一人息子が大学3年生の頃、長崎の雲仙から登山を楽しんでいたが途中道に迷い遭難してしまった。しかしそんな彼のもとに馬に乗った異国の少女が現れ、彼女の住む洋館へ保護されることになった。まるで場違いのようなところに建つその洋館には、鉱山技師の父と二人の姉妹が暮らしていた。数日後、彼は体が回復はしたものの、二人の娘に懇願されしばらく館に滞在することになった…。

 作品の舞台
 七里ガ浜・・・息子は父母の勧めで、湘南サナトリウムで療養します。
 登場人物
作品の語り手。小説家。
沢田篤二郎 日本拓殖銀行総裁。麹町に住む。
篤二郎の妻。52~3歳。
息子 篤二郎の一人息子。25歳。東大医学部3年生。胸の病気で2年間寝たきり。
女中頭 柳田家の女中頭。40歳代。
松下 柳田家の看護婦。
江崎 柳田家の看護婦。
老爺 柳田家の使用人。
石橋弥七郎 鉱山技師。51~2歳。長崎の周防山中の一軒家の洋館に住む。
ジーナ 弥七郎の長女。21~2歳。
スパセニア 弥七郎の次女。19~20歳。
福次郎 石橋家の馬丁。
六蔵 石橋家の水番。
ドラーゲ・マルゴビッチ ユーゴスラビアのペルグラードに住む鉱山主。ジーナ、スパセニアの祖父。
長女 ドラーゲの長女。ジーナ、スパセニアの母。
ウラジミール ジーナ、スパセニアの叔父。第二次大戦後、ユーゴスラビアで消息不明。
ヴィンチェーラ ジーナ、スパセニアの叔母。第二次大戦後、ユーゴスラビアで消息不明。
牧田耕三郎 長崎の水の尾村の助役。
半田藤五郎 水の尾の旅籠屋「肥後屋」の亭主。
吉永伊手市 水の尾の墓石屋。
都留 五八 水の尾の農民の世話役。
庄吉 水の尾の農夫。
木下 昭造 小浜署部長刑事。
佐藤 捷平 小浜署刑事。
山田 金次 小浜署刑事。