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あらすじ
中町家の跡取りといわれながらも大学を中退し、一人暮らしをしながら家庭教師で食いつないでいる中町道太郎。彼は一卵性三つ子の長男として生まれ、左翼劇団の劇作家の倫太郎、売春宿を経営する六太郎の二人の弟がいる。彼らはそれぞれを取り巻く女性たちと先の見えない恋愛を繰り返していたが…。
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作品の舞台 |
長谷・・・道太郎は行きずりの女と一夜を過ごします。
鎌倉駅・・・酒場「烏合の衆」が駅裏にあります。
大町・・・道太郎が住むアパートがあります。
小町・・・中町周太郎邸があります。
雪ノ下・・・土方亮一邸があります。
材木座・・・円道の実家である方眼寺があります。
和田塚・・・売春宿「ローズハウス」があります。
瑞泉寺・・・信子は歌会に参加します。
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登場人物 |
中町道太郎 |
一卵性双生児の長男。28歳。家庭教師で食いつなぎ不安定な生活を送る青年。 |
中町倫太郎 |
一卵性双生児の次男。28歳。左翼劇団「民衆座」の劇作家兼座員。 |
中町六太郎 |
一卵性双生児の三男。28歳。売春宿「ローズハウス」の店主。戸籍名は「本村隆一」。 |
中町周太郎 |
三兄弟の父。製薬会社社長。 |
中町 澄子 |
三兄弟の母。銀座の酒場「ささもと」を経営。元・酒場の女給。旧姓・笹本。 |
中町 初子 |
周太郎の後妻。 |
土方 久子 |
周太郎の妹。49歳。 |
土方 亮一 |
久子の夫。銀行頭取。能芸の庇護者。 |
土方 典子 |
亮一の長女。道太郎の恋人。 |
土方 信子 |
亮一の次女。 |
小田切節子 |
道太郎の元恋人。外交官(細川)宅の女中としてブラジルへ渡航。 |
務台 多恵 |
道太郎の愛人。 |
務台 才蔵 |
多恵の夫。 |
務台 一衛 |
才蔵の末弟の息子。 |
志馬 円道 |
道太郎の悪友。方眼寺の跡取り息子。 |
津村 悠子 |
倫太郎と同棲中の「民衆座」所属の女優。 |
敏坊 |
「ローズハウス」で働く道太郎の中学校の同級生。元・横須賀の女衒。六太郎とは感化院仲間。 |
順公 |
「ローズハウス」で働く六太郎の妹分。 |
ジープの秀 |
順公の夫。 |
お敬 |
敏坊の元恋人。自殺。 |
奥沢 宗太 |
酒場「烏合の衆」の店主。60歳。妻は25歳年下。 |
美佐子 |
娼婦。「烏合の衆」で尻を振って男を誘惑する。 |
丹波 尚武 |
亮一の部下。銀行員。 |
前原 |
亮一の前任の頭取。目黒在住。 |
女中 |
土方家の女中。35歳。 |
本村 隆造 |
六太郎の戸籍上の亡父。事故死。 |
花田セツ子 |
「民衆座」の若手女優。 |
ローズ |
「ローズハウス」の娼婦。本名は「あや」。黒い下着を常用するため、「ブラックローズ」と呼ばれる。 |
チェリイ |
「ローズハウス」の娼婦。 |
シクラメン |
「ローズハウス」の娼婦。 |
フリージャ |
「ローズハウス」の娼婦。 |
スイトピイ |
「ローズハウス」の娼婦。 |
ダリヤ |
「ローズハウス」の娼婦。 |
チュウリップ |
「ローズハウス」の娼婦。 |
ガーベラ |
「ローズハウス」の娼婦。 |
アネモネ |
「ローズハウス」の娼婦。 |
ヒヤシンス |
「ローズハウス」の娼婦。 |
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あらすじ
逗子から小田原へ抜ける海岸道路は道雄にとって、酒と女に明け暮れる舞台でもあった。妾の子でありながら名門にまつりあげられた道雄と、彼に群がる女たちとの情事の数々は続いていく…。
『恋人たち』を下地にしてつくられた作品。
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作品の舞台 |
七里ガ浜・・・郁子が運転する旧型ベンツが故障します。
大町・・・道雄が暮らすアパートや酒場「烏合の衆」があります。
笹目・・・高木の家があります。
小町・・・保科隆太郎邸があります。
海岸橋・・・桜井みどり宅があります。
若宮大路・・・アカシア洋裁店で郁子は服を買います。
佐助谷・・・弓削の仮住まいのコーポラスがあります。
鎌倉宮・・・鶴子の叔母の家があります。
妙本寺・・・道雄はウイスキーを飲んで眠り込んでしまいます。
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登場人物 |
保科 道雄 |
保科家の養子。28歳。酒と女溶け中に明け暮れる日々を過ごす遊び人。 |
保科隆太郎 |
道雄の父。実業家。 |
保科 澄江 |
隆太郎の妻。道雄の養母。 |
三雲 俊子 |
隆太郎の妾。道雄の実母。銀座でバーを経営。 |
三雲 康雄 |
道雄の実弟。目黒にある劇団「人民座」の劇作家。 |
刈谷 悠蔵 |
「刈谷電機」社長。 |
刈谷 郁子 |
悠蔵の後妻。27歳。乗馬が趣味。 |
父 |
郁子の父。元子爵。 |
刈谷 敬一 |
悠蔵の末弟の息子。郁子に男遊びを教える。 |
北沢 厚博 |
「東亜銀行」重役。 |
北沢 静江 |
厚博の妻。 |
北沢 明子 |
厚博の長女。26歳。和服が似合うつつましい女性。道雄の従妹。 |
北沢勢津子 |
厚博の次女。25歳。洋服が似合う派手めの女性。郁子の学生時代の友人。道雄の従妹。 |
北沢 俊輔 |
厚博の長男。明子・勢津子の弟。 |
福村 明彦 |
明子の婚約者。「東亜銀行」の銀行員。 |
宮坂 鶴子 |
道雄の愛人。32歳。郁子とは旧知の仲。 |
夫 |
鶴子の夫。ドイツ文学者。ドイツへ留学中。 |
叔母 |
鶴子の叔母(母の妹)。鎌倉宮の近くに住む。 |
弓削 照道 |
浄土寺の住職。道雄の悪友。 |
高木 |
道雄の悪友。 |
山口 |
弓削の悪友。プロ野球ゴールドスターの二軍選手。 |
桜井みどり |
酒場「烏合の衆」の元ホステス。29歳。県議の妾。 |
小野田英三 |
道雄の友人。骨董カメラ好き。 |
前夫 |
郁子の前夫。元伯爵の長男。香水の研究家。 |
横井 宏子 |
康雄と同棲中の「人民座」の女優。 |
国本 桃子 |
「人民座」の若い女優。24歳。 |
マダム |
「アカシア洋裁店」の女主人。 |
署長 |
鎌倉警察署長。 |
市長 |
鎌倉市長。 |
教育課長 |
鎌倉市役所教育課長。 |
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あらすじ
日本と朝鮮の混血として生まれた吉野宋純は、学内や家族からの差別に耐えて生きてきた。唯一彼を慕っているのは異父弟で日本人の信二だった。そんな彼らも第二次大戦に突入、祖国の痛々しい姿を目にしながら朝鮮の同朋たちは団体活動を強めていき、宋純の心も次第に変わろうとしていた…。
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作品の舞台 |
鎌倉山・・・宋純が重砲兵として寄宿していた植村紀子の家があります。
手広・・・宋純たちが食糧確保で世話になった郷原家があります。
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登場人物 |
吉野蓮三郎 |
吉野家当主。「吉野貿易会社」社長。 |
先妻 |
蓮三郎の先妻。 |
松澄 貞子 |
蓮三郎の後妻。宋純を連れて結婚、信二を産む。 |
吉野 博子 |
蓮三郎の長女。 |
吉野 信一 |
蓮三郎の長男。 |
吉野 宋純 |
蓮三郎の次男(養子)。東範の次男で貞子との子。戦時中は陸軍重砲兵一等兵として召集。 |
吉野 信二 |
蓮三郎の三男。貞子の子。戦時中は陸軍曹長として召集。 |
松澄 清輝 |
貞子の父。男爵。宋純・信二の母方の祖父。 |
松澄 輝正 |
清輝の長男。貞子の兄。「吉野貿易会社」社員。 |
李 宋圭 |
麹町に住む伯爵。朝鮮人。 |
李 東範 |
宋圭の長男。駐日初代公使。刺客により殺害。 |
李 石範 |
東範の長男。 |
和田 亀治 |
陸軍中将。 |
坂西 |
陸軍大尉。 |
野中 栄一 |
陸軍中尉。横須賀第一中隊長。 |
林 |
横須賀第一中隊員。 |
小倉 |
横須賀第一中隊員。 |
田所 |
横須賀部隊の分隊長。 |
臼井 |
宋純が所属する部隊の隊長。田浦育ちの曹長で見習士官。 |
沢井 |
宋純の部隊の同僚。和泉家に寄宿。 |
山岸 |
宋純の部隊の同僚。 |
上林 |
宋純の部隊の同僚。丹沢の地主の息子。 |
井上 |
宋純の部隊の同僚。 |
植村 紀子 |
部隊の宋純が寄宿した鎌倉山の家の娘。宋純と結ばれ長男・石和を授かる。 |
植村 石和 |
宋純と紀子の長男。医師。 |
郷原 |
手広にある農家の主人。兵士たちは食糧確保で世話になる。 |
橋川 俊輔 |
宋純・石和の親友。歴史学者。 |
脇坂 道子 |
牛込矢来町に住む宋純の愛人。本所の女学校の国語教師。 |
脇坂 |
道子の夫。国語教師。 |
村上 芳三 |
東方会・東亜聨盟理事。 |
曹 寧柱 |
東方会・東亜聨盟参与。 |
和田 |
東方会・東亜聨盟幹部。 |
崔 南雲 |
東方会・東亜聨盟青年部団員。 |
姜 永錫 |
東方会・東亜聨盟青年部団員。 |
金 容達 |
早稲田大学理工学部学生。東方会・東亜聨盟青年部見習い。 |
李 起東 |
朝鮮からの留学生。「東京朝鮮苦学生同友会」を設立。 |
金 天海 |
朝鮮からの留学生。 |
崔 甲春 |
朝鮮からの留学生。 |
塩原時三郎 |
弁護士。 |
杉浦 晴男 |
政治家。 |
中野 正剛 |
政治家。 |
住吉胡之吉 |
俊輔の旧友。 |
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あらすじ
私が行きつけの表具屋の前に目立たない旅館があり、そこは地元では知られている連れ込み宿だった。その宿から出てきた女に私は見覚えがあり、後日近所に住む普通の家庭の主婦だということがわかった…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・信時夫人の愛人は、鎌倉で料亭を経営しています。
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登場人物 |
私 |
小説家。 |
主人 |
私が行きつけの表具店の主人。 |
信時 菊雄 |
私の近所に住む会社員。 |
妻 |
菊雄の妻。 |
息子 |
菊雄の長男。小学生。 |
男 |
菊雄の妻の愛人。鎌倉の料亭の主人。 |
出前持ち |
表具店近くのラーメン店の若い出前持ち。 |
女店員 |
ラーメン店の女店員。出前持ちの愛人。 |
夫 |
女店員の夫。国鉄の機関士。 |
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あらすじ
道太郎は、従妹の信子と夫婦になったものの定職につかず収入が安定していなかった。以前彼は「30歳になったら父の会社に勤める」といっていたが、未だ作家になることを諦めていなかったのだ。道太郎の実家からは再三「一緒に暮らさないか」と誘いはあるのだが…。
『恋人たち』の続編となる作品。
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作品の舞台 |
御成・・・蒲生常正邸があります。
由比ガ浜・・・道太郎と信子が暮らすアパートがあります。
鎌倉駅・・・酒場「烏合の衆」が駅裏にあります。
雪ノ下・・・土方亮一邸があります。
長谷・・・六太郎が暮らすアパートがあります。
銭洗弁財天・・・道太郎と典子が二人で訪ねます。
佐助・・・規矩江の実家があります。
源平池・・・道太郎は六太郎と別れた後、源平池を訪ねます。
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登場人物 |
中町道太郎 |
一卵性双生児の長男。34歳。無職の青年。小説家志望。 |
中町倫太郎 |
一卵性双生児の次男。34歳。左翼劇団「民衆座」の劇作家兼座員。 |
中町六太郎 |
一卵性双生児の三男。34歳。売春宿「ローズハウス」の店主。戸籍名は「本村隆一」。 |
中町周太郎 |
三兄弟の父。製薬会社社長。 |
中町 澄子 |
三兄弟の亡母。銀座の酒場「ささもと」の経営。元・酒場の女給。旧姓・笹本。 |
中町 初子 |
周太郎の後妻。三兄弟の義母。 |
土方 久子 |
周太郎の妹。49歳。 |
土方 亮一 |
久子の夫。銀行頭取。能芸の庇護者。 |
丹波 典子 |
亮一の長女。 |
中町 信子 |
亮一の次女。道太郎の妻。生田流箏曲教授。旧姓・土方。 |
土方 聡 |
亮一の長男。信子・典子の弟。 |
土方 麗子 |
聡の妻。 |
中町 道信 |
道太郎と信子の子。4歳。 |
小田切節子 |
道太郎の元恋人。外交官(細川)宅の女中としてブラジルへ渡航。 |
務台 多恵 |
道太郎の愛人。 |
務台 才蔵 |
多恵の夫。70歳過ぎ。 |
志馬 円道 |
道太郎の悪友。方眼寺の跡取り息子。 |
細君 |
円道の妻。 |
津村 悠子 |
六太郎の妻。46歳。「民衆座」所属の中堅女優。元・倫太郎の同棲相手。 |
蒲生つる子 |
信子の友人。 |
蒲生 常正 |
つる子の父。 |
友田 弓子 |
倫太郎の恋人。26歳。「民衆座」の売り出し中の女優。 |
鶴田ケミ子 |
倫太郎の愛人。32歳。「民衆座」の女優。 |
花田セツ子 |
倫太郎の元恋人。 |
規矩江 |
道太郎の元愛人。日本橋商家の後妻。 |
敏坊 |
「ローズハウス」で働く道太郎の中学校の同級生。元・横須賀の女衒。六太郎とは感化院仲間。 |
順公 |
「ローズハウス」で働く六太郎の妹分。 |
ジープの秀 |
順公の夫。 |
奥沢 宗太 |
酒場「烏合の衆」の店主。60歳。妻は25歳年下。 |
美佐子 |
娼婦。「烏合の衆」で尻を振って男を誘惑する。 |
丹波 尚武 |
亮一の部下。典子の夫。銀行員。 |
丹波 亮子 |
尚武と典子の娘。 |
女中 |
土方家の女中。35歳。 |
本村 隆造 |
六太郎の戸籍上の亡父。事故死。 |
花田セツ子 |
「民衆座」の若手女優。 |
ローズ |
「ローズハウス」の娼婦。本名は「あや」。黒い下着を常用するため、「ブラックローズ」と呼ばれる。 |
コスモス |
「ローズハウス」の娼婦。 |
サルビア |
「ローズハウス」の娼婦。 |
スイトピイ |
「ローズハウス」の娼婦。 |
チュウリップ |
「ローズハウス」の娼婦。 |
雪江 |
「ささもと」の女給。 |
市議会議員 |
逗子市の市議。 |
女 |
市議の連れの女。近くのバーの雇われママ。 |
刑事 |
中年の刑事。 |
館長 |
湘南高校図書館長。 |
桐子 |
中町家の女中。 |
手伝い女 |
務台家のお手伝い。 |
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あらすじ
正秋は台風に備えて屋根裏の様子を見た際、梯子から落ちて肋骨を折って入院することになった。病院には直腸がんを患ったものの退院していく男や妊娠を控えた女が入院している。今日も病院では新しい命が生まれ、そして死んでいくものもいるのだ…。
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作品の舞台 |
佐藤病院・・・「首藤病院」は「佐藤病院」がモデルになっています。
※佐藤病院は御成町にある1957年開院の病院です。2009年3月に「大樹会ふれあい鎌倉ホスピタル」と名称変更しています。
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登場人物 |
立原 正秋 |
小説家。 |
米本 光代 |
正秋の妻。 |
立原 潮 |
正秋の長男。 |
立原 幹 |
正秋の長女。 |
首藤 |
「首藤病院」の院長。外科医。 |
医師 |
「首藤病院」の内科医。院長の大学の後輩。 |
婦長 |
「首藤病院」の看護婦長。 |
看護婦 |
「首藤病院」の看護婦。 |
友部 行雄 |
「首藤病院」の入院患者。直腸がんを患い一度は退院するものの再入院する。 |
妻 |
行雄の妻。 |
妊婦 |
「首藤病院」の入院患者。妊娠中。 |
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あらすじ
京都へ出かけていた小説家の国東のもとに旧友の遠野の訃報が知らされた。実家の酒屋を継がなかったことで両親から勘当されていたためか、旧友たちが集まった遠野の告別式も寂しいものだった。生前、遠野は国東のために裏山で自生する水仙を摘んできてくれたことを思い出し、彼に水仙を供えようと思っていた…。
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作品の舞台 |
鎌倉山・・・国東重行邸があります。
腰越・・・国東は漁師から魚を買います。
鎌倉駅・・・大池は駅前でレストランを経営しています。
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登場人物 |
国東 重行 |
鎌倉市鎌倉山に住む小説家。商業学校卒。立原正秋の分身的存在。 |
遠野 範行 |
国東の商業高校からの友人。高校の国語教師を辞め、タクシー運転手になる。
実家は三崎の料亭。横須賀市芦名在住。肝臓がんで死亡する。 |
大池 定雄 |
国東の商業高校からの友人。鎌倉駅前でレストランを経営。 |
田村 貞一 |
国東の商業高校からの友人。公認会計士。 |
菅山 四郎 |
国東の商業高校からの友人。タクシー運転手。遠野の同僚。傷害罪で前科二犯。 |
露木 繁春 |
国東の商業高校からの友人。商事会社経営。 |
諸澄 一郎 |
国東の商業高校からの友人。故人。元・高校教師。 |
妻 |
国東の妻。 |
父 |
遠野の父。三崎の料亭の主人。家業を継がない長男・範行を勘当。 |
母 |
遠野の母。料亭の女将。 |
先妻 |
遠野の先妻。横浜の料亭の娘。後に離婚。 |
後妻 |
遠野の後妻。横須賀のおでん屋で働く娘。 |
息子 |
後妻の連れ子。男の子。 |
漁師 |
鎌倉市腰越の漁師。 |
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あらすじ
鎌倉の裏駅へタクシーで向かう途中だった小説家の国東は、道路工事作業員として働く旧友の市川の姿を目にした。そして声をかけてもそっけない態度をとり、彼は姿を消してしまった。横須賀で実家の酒屋を継いだ市川だったが、やめられない博打で身を滅ぼしていたのだった。彼が気になる国東は、旧友たちをひきつれ実家へ向かったのだが…。
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作品の舞台 |
裏駅(鎌倉駅西口)・・・国東は車窓から市川の姿を目にします。
腰越・・・市川は魚を釣ります。
鎌倉山・・・市川は釣った魚を車で国東邸に持っていきます。 |
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登場人物 |
国東 重行 |
鎌倉市鎌倉山に住む小説家。商業学校卒。立原正秋の分身的存在。 |
市川 安男 |
国東の商業高校からの友人。横須賀市逸見にある家業の酒屋を継ぐが経営がうまくいかず、
さらに博打好きで身を滅ぼしている。現在は臨時雇いの土木作業員。
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大池 定雄 |
国東の商業高校からの友人。鎌倉駅前でレストランを経営。 |
田村 貞一 |
国東の商業高校からの友人。公認会計士。 |
菅山 四郎 |
国東の商業高校からの友人。タクシー運転手。傷害罪で前科二犯。 |
露木 繁春 |
国東の商業高校からの友人。商事会社経営。 |
遠野 範行 |
国東の商業高校からの友人。3年前に肝臓がんで死亡。 |
三輪 |
神奈川県議会議員。大池の商工会仲間。 |
妻 |
市川の妻。兄に実家へ引き戻されている。 |
兄 |
妻の兄。横須賀市大滝町で大型酒店を経営。 |
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作品の舞台 |
長谷・・・。
鎌倉駅・・・。
大町・・・。
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