失楽園 渡辺淳一 講談社
あらすじ
 突然エリート街道から外れ窓際族となってしまった出版社勤務の久木祥一郎は、友人の紹介でカルチャーセンターの臨時講師を務めることになった。彼はそこで「楷書の君」と呼ばれる清楚で美しい人妻の書道講師・松原凛子と出会う。2人は週末ごとに逢瀬を重ね、その関係はさらにエスカレートしていくのだが…。


 作品の舞台
 鎌倉プリンスホテル・・・久木と凛子は、七里ガ浜沿いの小高い丘にあるホテルで情事を重ねます。
 鎌倉宮・・・久木と凛子は、鎌倉宮で薪能を鑑賞します。
 小町通り・・・薪能鑑賞後、2人は小町通りの小料理屋に行きます。
 登場人物
久木祥一郎 九段にある出版社「現代書房」の調査室勤務の編集委員。昭和史の編纂を担当。53歳。
松原 凛子 三鷹にある「東日カルチャーセンター」の書道講師。37歳。
松原 晴彦 凛子の夫。大学医学部の教授。47歳。
久木 文枝 祥一郎の妻。陶器メーカーの営業コンサルタント。
知佳 祥一郎と文枝の一人娘。既婚。
衣川 「東日カルチャーセンター」の職員。久木の大学時代の友人。
江藤 邦子 凛子の母。
鈴木 「現代書房」の調査室勤務の編集委員。室長格。社史の編纂を担当。56歳。
横山 「現代書房」の調査室勤務の編集委員。社内資料の統計整理担当。54歳。
村松 「現代書房」の調査室勤務の編集委員。新しい辞典の開発担当。51歳。
秘書嬢 「現代書房」の調査室勤務の秘書。37歳。バツイチ。
水口 五郎 「現代書房」の役員職。祥一郎と同期で出世頭。54歳。
小畑 「現代書房」常務。
中沢 「現代書房」営業部長。
逸見 工業デザイナー。凛子の高校時代の友人。
天野 「現代書房」の子会社「マロン社」の社長。糖尿病を患い休職しがち。
宮田 衣川の2年先輩。新聞社の出版局長。
川端 「環境分析センター」の主任研究員。久木の高校時代の友人。
笠原 軽井沢の別荘の管理人。
斉藤  武 軽井沢署巡査部長。
平田 良介 警察医。