そうか、もう君はいないのか 城山三郎 新潮社
あらすじ
 名古屋に住む杉浦英一は、昭和26年東京産業大学の学生の時に栄の図書館で一人の女性・容子と出会った。その後紆余曲折があって昭和29年に結婚、英一は3年後にペンネーム「城山三郎」として初めて書いた小説「輸出」で文学界新人賞を受賞した…。
作家「城山三郎」の遺稿となる自伝的小説。病による妻との別れまでが描かれている。


 作品の舞台
 鎌倉・・・紀子が暮らしています。
 登場人物
杉浦 英一 小説家。ペンネームは「城山三郎」。東京産業大学(現・一橋大学)卒。岡崎市の愛知学芸大学の文学部専任講師を経て、文筆業に就く。名古屋の実家から引っ越し、茅ヶ崎で暮らす。
杉浦 容子 英一の妻。企業の秘書課に勤めるOL。
長女 英一の長女。生後3ケ月で早逝。
杉浦 有一 英一の長男。ニューヨークに駐在するキャピタリスト。
井上 紀子 英一の次女。鎌倉に住む文筆家。
杉浦政之亟 英一の父。名古屋栄の室内装飾業者。絵画と動物と酒が好き。
英一の亡母。病死。
英一の長弟。名古屋の実家で同居。
英一の長妹。茅ヶ崎に嫁ぐ。
容子の父。酒好き。
容子の長兄。
丸山  薫 英一の友人。豊橋にある愛知大学文学部教授。詩人。
市井 三郎 英一の友人。愛知学芸大学哲学科助教授。
杉浦 明平 作家。
木下 順二 劇作家。訪中する日本作家代表団の団長。
「文藝春秋社」文芸部編集長。
周恩来 中華人民共和国初代総理。
陳毅 中華人民共和国国務院初代副総理。
毛沢東 中国共産党初代中央委員会主席。
福田 赳夫 英一の旧友。第67代総理大臣。
小渕 恵三 第84代総理大臣。