雪舞い 芝木好子 新潮文庫
あらすじ
 築地の料亭「花巻」につとめる舞踊家・水野有紀は、地唄舞を心の支えとして生きてきた。そして病弱な彼女の弟・譲を鎌倉に療養させ週末だけ弟のもとに通っている有紀は、療養先の隣宅に住む日本画家・香屋雅伸と知りあった。香屋の妻・蔦子は目に見える敵意を見せていたが、有紀は次第に雅伸と愛し合うようになっていった…。


 作品の舞台
 谷(やつ)・・・譲の療養先となった慧寿庵、香屋雅伸邸、瑞相寺があります。
 小町・・・小宮健三邸があります。
 銭洗弁財天・・・雅伸と有紀は銭洗弁財天近くの鳥料理店に行きます。
 県立美術館・・・藤倉が館長をつとめる県立美術館で雅伸の展覧会が行われます。
 登場人物
水野 有紀 日本舞踊・山蔭流の新進舞踊家「山蔭有紀香」。29歳。築地の料亭「花巻」につとめる。
水野  譲 有紀の弟。25歳。画学生。肺結核のため先代「花巻」店主の鎌倉別邸「慧寿庵」で療養中。
徳子 「慧寿庵」で譲の世話をする女性。42歳。
香屋 雅伸 日本画家。40歳。「慧寿庵」の隣に住む。学者系の家柄。
香屋 蔦子 雅伸の妻。色白で肉感的な夫人。
香屋まゆみ 雅伸の姪。大学院生。
小宮 謙三 小町に住む雅伸の大学時代の友人。40歳。
小宮 孝子 謙三の妻。
花巻  延 「花巻」の女将。有紀にとっては母親的存在。
山蔭 瑞香 日本舞踊「山蔭流」の家元。有紀の師匠。
宗像 重人 「花巻」の馴染客。65歳。有紀の後援者。会社で倒れ、大阪市堂島の病院に入院中。
頼高 泰洋 「花巻」の馴染客。通称「麻布の殿様」。
立川 宗像の友人。赤坂の病院の院長。
宗像の友人。
伊部 柏の友人。銀行の頭取。
筧  志郎 雅伸の友人。彫刻家。
藤倉 次雄 謙三の友人。県立美術館の館長。美術評論家。
石渡 哲之 西銀座にある「石画廊」の若主人。
一柳 凌介 大学の美術講師。34~5歳。
住職 瑞相寺の住職。
風巻  宏 湯河原に住む陶芸家。35~6歳。
上原 卓次 有紀が営む料亭「雪の舎」の若い板前。25歳。
尾花みどり 雅伸・小宮の大学時代の友人。映画女優。
多摩 蔦子の友人。日本橋の呉服店の内儀。
附添婦 堂島の病院の附添婦。
秘書 宗像の秘書。
宗像の長男の嫁。
お手伝い 香屋家のお手伝い。
蔦子の茶道の弟子。