「死ね、クソババア!」と言った息子が
55歳になって帰ってきました
保坂祐希 講談社
あらすじ
 後期高齢者となった独居老人の小林晴恵は、幼なじみの真知子を話し相手に毎日のんびりとした生活を送っていた。そんな彼女に人間ドックの検査が届き、そこに書かれていた「腫瘍の疑いが有り」という文字に動揺する。さらに不安になった彼女のもとに大学卒業後出て行ったまま35年間会っていなかった長男・達彦が妻と離婚することを理由に実家に戻ってきた…。


 作品の舞台
 北鎌倉・・・小林晴恵宅・中野真知子宅があります。
 鎌倉駅・・・達彦は駅前の携帯ショップに晴恵を連れていきます。
 登場人物
小林 達彦 大学の工学系の研究者。55歳。元・保険外交員。晴恵の長男。大学卒業してから実家を出て35年間晴恵と会っていない。
小林 晴恵 達彦の母。75歳。北鎌倉に住む。20歳で結婚、2年後に離婚。その後一人暮らしを続ける。
小林 雅代 達彦の妻。52歳。一流企業の部長職。
小林 穂香 達彦の長女。マナー教室講師。元・CA。3年前に結婚。
中野真知子 北鎌倉に住む晴恵の幼なじみ。図々しい性格。呼び名は「マァちゃん」。
亡夫 真知子の亡夫(婿養子)。金物屋の三男坊。公務員。2年前に死亡。
中野 恭介 真知子の長男。55歳。達彦の幼なじみ。美容室の雇われ店長。母と妻と3人暮らし。
中野  澪 恭介の妻。
二宮 フィットネスクラブのインストラクター。23歳のイケメン。
沢崎 フィットネスクラブのインストラクター。中年のマッチョ。呼び名は「かりんとう」。
青木 達彦の研究室のゼミ生。
事務長 医療センターの事務長。
小島 医療センターの内科医。元・地方にある大学病院の医師。