祈りの朝に 江田ひかる 幻冬舎
ルネッサンス
あらすじ
 人嫌いの医師・村瀬貴之は上層部と折り合いの悪かった勤務先の病院を辞め、親友・河原春彦が院長をつとめる鎌倉の「河原病院」を手伝うこととなった。彼が病院を訪ねるとそこで可憐な女性を目にし、貴之は彼女に一目惚れをしてしまう。そして彼女は春彦の妹・奈津で肺結核を患い、幾ばくも無い命だということを告げられる…。


 作品の舞台
 鎌倉・・・春彦が院長を務める「河原病院」があります。
 登場人物
村瀬 貴之 人嫌いの医師。30歳。実家は金沢の開業医。
河原 春彦 鎌倉にある「河原病院」の院長。30歳。貴之の大学時代の友人。
河原 奈津 春彦の妹。26歳。末期の肺結核で療養中。
渡辺 「河原病院」のベテラン看護婦。
川尻 ハル 奈津の介添婦。
春彦・奈津の父。貿易商。
春彦・奈津の亡母。病死。
村瀬 貴信 貴之の父。金沢市で病院を経営。
村瀬 雅代 貴之の亡母。実家は造り酒屋。
村瀬 綾子 貴信の後妻。貴之の義母。
東吾 貴信の親友。雅代と恋仲になる。実家は薬問屋。文学好き。
岸田 「河原病院」の元医師。郷里へ戻ってしまう。
敬太 「河原病院」に担ぎ込まれた子供の患者。10歳前後。
仙吉 敬太の父。職人。
使用人 河原家の使用人。
河原家のお手伝い。
管理人 河原家の横浜の自宅の管理人。
老夫婦 「河原病院」近くの酪農家。