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あらすじ
夫の昭次郎、一人息子の幹彦と暮らす芙美子は、特に愉しみも無く平凡な毎日を過ごしていた。そんな芙美子は紅葉を報せる新聞記事に誘われ鎌倉へ一人旅に出たが、そこで老後生活を謳歌する寒河江たちと出会った・・・。
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作品の舞台 |
鶴岡八幡宮・・・芙美子は、紅葉の新聞記事に誘われ鎌倉へ向い、鶴岡八幡宮にある白旗神社の前で寒河江たちと出会います。
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登場人物 |
矢代芙美子 |
平凡な毎日を過ごす主婦。65歳。 |
矢代昭次郎 |
芙美子の夫。67歳。有名食品会社を定年退職後、系列の子会社に勤める。 |
矢代 幹彦 |
芙美子の息子。35歳。会社員。 |
宮田由美子 |
幹彦の恋人。27歳。同じ会社の秘書。 |
寒河江 |
大田区千鳥町にある長屋の大家。75歳。 |
西村 八重 |
寒河江の長屋の住人。70歳。 |
服部 銀子 |
寒河江の長屋の住人。70歳。 |
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あらすじ
足の骨折後、1年ぶりに退院して自宅に戻ってきた未亡人の菊子は、慣れ親しんでいた古い家電製品が全て買い替えられていることに驚いた。どうやら菊子が溺愛する息子の嫁・芳美の仕業らしい。羽振りの良い芳美は親切心で買い替えたのだろうが、亡夫との思い出もある古い家電がなくなってしまったことに、菊子はやるせない思いでいた。そんな菊子は、息子の剛と芳美の夫婦仲が悪くなっていることを耳にする…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・菊子の家、清江の息子が経営する寿司店、亡夫が経営していた美術品店があります。
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登場人物 |
菊子 |
鎌倉に住む未亡人。品がよくやさしい。 |
剛 |
菊子の息子。亡父から継いで鎌倉で美術商を営む。 |
芳美 |
剛の妻。ブティックを経営。 |
亡夫 |
菊子の亡夫。剛の亡父。美術商。 |
清江 |
菊子の家の家政婦。 |
息子 |
清江の息子。鎌倉で寿司屋を経営。 |
オークレイ |
亡夫の時代からの馴染み客。美術品収集家。イギリス人。 |
老人 |
菊子の馴染の錠前屋。 |
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あらすじ
矢野布美子はガンに侵され、余命4~5ヶ月となった。そこで彼女はフリーライターの鳥飼に、彼女が過去におこした発砲事件について語り始めた。それは、悲しい恋の物語だった・・・。
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作品の舞台 |
由比ガ浜・・・その後、片瀬夫妻は由比ガ浜2丁目に住居を構えます。
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登場人物 |
矢野布美子 |
M大の学生の時に発砲事件をおこし懲役14年の刑をうける。 |
片瀬信太郎 |
大学助教授。 |
片瀬 雛子 |
信太郎の妻。 |
二階堂忠志 |
元子爵。雛子の父。二階堂汽船社主。 |
二階堂芳晴 |
忠志の長男。雛子の兄。外務省の役人。 |
ヒデ |
片瀬家の婆や。 |
大久保勝也 |
軽井沢の電気店従業員。 |
半田 紘一 |
大学院生。雛子と親しい。 |
鳥飼三津彦 |
フリーライター。 |
唐木 俊夫 |
M大の学生。新左翼系セクトの活動家。 |
坂田 春美 |
M大生協の職員。 |
坂田 浩二 |
春美の弟。S大生。 |
野平 |
五反田のカレーショップ「カプチーノ」オーナー。 |
副島 |
六本木のイタリアンレストラン「インディア」オーナー。 |
佐川 |
H出版社の編集者。 |
小林 千代 |
元二階堂家の小間使い。 |
片瀬作次郎 |
信太郎の育ての親。株屋。 |
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あらすじ
出版社編集員の私は、大学生時代にアルバイトしていたバーで助教授の阿久津と知り合い恋をしていた。阿久津は助手の大学院生・梶原と店に立ち寄ることが多かったが、次第に彼のもとに通うようになっていった。しかし付き合ってから4年後、阿久津は自動車事故で死亡してしまった。阿久津が妻子持ちだったため、遺族のことを考え梶原は私に葬式や墓参を断っていたが、18年後彼の命日に合わせ、私のもとに梶原から会食の誘いが届いた…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・阿久津の家や菩提寺があります。
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登場人物 |
私 |
美術専門の出版社の編集員。43歳。函館生まれ。大学時代はバー「ブーベ」のアルバイトホステス。 |
阿久津 |
私の大学時代の恋人。私立大学の文学部助教授。交際4年後自動車事故に遭い死亡する。 |
梶原 |
元・阿久津のアシスタント。47歳。 |
オーナー |
バー「ブーベ」のオーナー。 |
美恵子 |
「ブーベ」のホステス。オーナーの愛人。 |
妻 |
阿久津の妻。 |
長女 |
阿久津の長女。当時12歳。 |
次女 |
阿久津の次女。当時8歳。 |
義母 |
阿久津の義母。妻の母。 |
女中 |
逗子市にある料亭「水無月荘」のベテラン女中。 |
運転手 |
タクシー運転手。 |
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あらすじ
夫である大林裕次郎が胃がんで亡くなった。夫が生前に不自由なく暮らしていけるように手はずを整えていてくれたとはいえ、17歳年下の妻・志保は寂しい気持ちでいっぱいだった。町の名士だった夫の葬儀には、町中の人たちが顔を出していたが、裕次郎と先妻の間の子・和馬の姿は見えなかった。2年の間行方不明となっている彼には、町に戻れない理由があったのだ…。
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作品の舞台 |
大船・・・和馬は大学を中退し、大船のサーフショップで雇われ店長となります。
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登場人物 |
大林裕次郎 |
信州М町で舶来雑貨店を経営。町長選に当選後すぐ病死。 |
大林 志保 |
裕次郎の夫。17歳年下。 |
大林 和馬 |
裕次郎と先妻の子供。便利屋を経営していたが、現在行方不明。 |
野上由香里 |
和馬の彼女。喫茶店でバイトをする写真専門学校生。 |
トヨノ |
裕次郎の親戚筋にあたる老婆。 |
加地 静男 |
裕次郎の幼なじみ。М町で自動車修理工場を経営。 |
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あらすじ
頼子は5年前に夫に死なれ、現在は目黒で羊羹専門店「佐賀屋」の会長として過ごしているが、実際は経営全体を亡夫の双子の弟・正之に委ね、会合に少し顔を出す程度しかしていなかった。そんな彼女に正之は再婚相手にすすめるのだが、彼女にはこの頃少し気になっている年下の男性がいるのだった…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・桂木は鎌倉で葬儀屋を経営しています。
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登場人物 |
佐賀 頼子 |
目黒の羊羹専門店「佐賀屋」会長。48歳。 |
佐賀 博之 |
頼子の亡夫。元「佐賀屋」代表取締役。5年前に病死。 |
佐賀 正之 |
博之の双子の弟。頼子の義弟。「佐賀屋」代表取締役社長。55歳。 |
宮島 健介 |
自由ヶ丘の美容院「ピカソ」のシャンプー係。22歳。 |
美佳 |
健介の同棲相手。恵比寿のうなぎ屋「川島」の店員。 |
桂木 |
正之の学生時代の友人。鎌倉で葬儀店を経営。55歳。 |
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あらすじ
よく晴れた四月の午後、鎌倉の料亭「扇亭」で杳子の三回忌が行われた。そこへ現れた鈴原から、翔子は母の遺品として「開封厳禁」と書かれた封筒を手渡された。そして、その封筒の中にはセピア色に変色した若い頃の杳子と、若い男の写真が入っていた・・・。
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作品の舞台 |
扇ヶ谷・・・高級日本料理店「扇亭」があります。
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登場人物 |
梶原 翔子 |
企画代理店の編集部員。46歳。 |
梶原 |
翔子の夫。51歳。㈱久我倉庫営業部長。 |
久我 勇作 |
翔子の父。元・㈱久我倉庫社長。6年前に脳出血で死亡。 |
久我 杳子 |
翔子の母。3年前にガンで死亡。 |
益岡 美夜 |
杳子の妹。 |
益岡 |
美夜の夫。 |
西島 新蔵 |
杳子・美夜の父。松本市の味噌屋「西島屋」社長。 |
西島 八重 |
杳子・美夜の母。 |
陣内 青爾 |
陣内紡績社長。 |
陣内孝次郎 |
青爾の祖父。陣内紡績創始者。 |
陣内定太郎 |
孝次郎の長男。青爾の父。 |
陣内 ふみ |
定太郎の妻。チフスで死亡。旧姓・久我。 |
陣内保二郎 |
孝次郎と妾の子。陣内紡績専務。 |
久我 綾子 |
勇作の伯母。 |
久我 道夫 |
綾子の弟。勇作の父。ふみの兄。 |
久我百合子 |
勇作の母。 |
佐高 |
青爾の専属運転手。 |
鈴木 |
佐高の後任の運転手。 |
松崎金次郎 |
陣内邸の専属庭師。 |
松崎 為吉 |
金次郎の息子。 |
松崎 きみ |
為吉の妻。 |
松崎 民子 |
為吉の娘。陣内邸のメイド。 |
佐々木てる |
陣内邸の住み込みの家政婦。 |
伸江 |
陣内邸の家政婦。 |
鈴原 幸夫 |
「鈴原工務店」社長。 |
桑木 |
学習院大学教授。 |
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あらすじ
ある披露宴の司会を頼まれた塚本正巳は、そこで一人の美しい女性・海老名藍子と知り合った。しかし彼女の体調が芳しくなかったため、正巳は車で彼女を北鎌倉の自宅まで送ることになった。正巳はこの時から藍子に魅かれてしまうのだが、じつは藍子は実業家・根津の妾だった・・・。
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作品の舞台 |
北鎌倉・・・海老名藍子が住む「ひぐらし荘」があります。
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登場人物 |
塚本 正巳 |
売れない役者。 |
海老名藍子 |
北鎌倉に住む美しい女性。 |
テル |
藍子の世話をする老婆。 |
根津 耕平 |
根津銀行頭取。藍子を妾にしている。65歳。 |
野原 妙子 |
正巳が所属する芸能プロの女社長。 |
守屋 |
大船に住む医師。 |
丸山徳太郎 |
電気器具チェーン店を経営。逗子在住。 |
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あらすじ
何度も職を変え、ようやく居酒屋の店員に落ち着いたアラサーの女は、ある常連客から鎌倉に住む版画家宅の通いの家政婦をやってみないかと誘われた。女は早速その版画家が住む鎌倉の古民家を訪ねてみるのだが・・・。
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作品の舞台 |
鎌倉の谷戸・・・版画家が住む古民家があります。
大船・・・女が住むアパートがあります。
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登場人物 |
女 |
大船のアパートに住む居酒屋の店員。32歳。 |
常連客 |
居酒屋の常連客。不動産会社社長。 |
版画家 |
鎌倉の谷戸の一角に住む版画家。妻子と別居中。 |
シロ |
版画家の飼い猫。 |
妻 |
版画家の妻。顔が小さい。 |
子 |
版画家の息子。22~3歳。 |
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あらすじ
社長夫人の桐子は、体が弱いものの夫にも愛され何不自由ない生活を過ごしていたが、何故か女としての心に満たされないものを感じていた。そんな彼女には、気になる一人の男性がいた。それは妻子持ちの生真面目な夫の秘書・蓮見だった…。
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登場人物 |
手塚 |
「手塚工業」社長。65歳。 |
手塚 桐子 |
手塚の妻。体が弱い。48歳。 |
蓮見 |
手塚の秘書兼運転手。妻と娘がいる。50歳。 |
シズエ |
大磯に住む手塚の従姉。桐子の体の具合が悪い時、鎌倉の家まで家事の手伝いにやってくる。81歳。 |
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あらすじ
四年もの間、妻子持ちの脚本家・沢木と不倫関係を続けていた聡子は、ついにその恋に終止符を打った。その年の暮れに実家に戻った彼女は、足腰が弱くなったものの気ままな生活をしている父の姿にホッとするのだが…。
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作品の舞台 |
鎌倉・・・沢木と聡子は、鎌倉に家や墓をたてようと理想を語り合います。
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登場人物 |
聡子 |
44歳。独身。 |
史郎 |
聡子の父。洋画家。心臓を患っている。73歳。 |
光子 |
スタンド割烹「みつ」の女将。史郎とは夫婦同然の関係を持っている。53歳。 |
沢木 |
脚本家・フリーライター。聡子と不倫の関係にある。48歳。 |
勇作 |
アウトドア専門の写真家。34歳。 |
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あらすじ
若手に店をまかせ、バーのオーナーとして落ち着いた生活を過ごす浦部美年子のもとに、町沢という男が店を訪ねてきた。町沢は美年子の友人だった桐子の愛人だった男だ。町沢は桐子の命日に墓参に行きたいというのだが・・・。
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登場人物 |
浦部美年子 |
銀座のバー「バー・みね」のオーナー。 |
浦部 桐子 |
美年子の友人。元・婦人雑誌編集長。7年前に心不全で死亡。 |
浦部長一郎 |
美年子の夫。桐子の元夫。元都内の大学の法学部教授。 |
町沢 繁 |
美年子の元愛人。映画監督兼舞台俳優。 |
千春 |
「バー・みね」のホステス。 |
樺山 |
「バー・みね」の常連客。料理評論家。 |
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ストロベリー・フィールズ |
小池真理子 |
中央公論新社 |
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あらすじ
女医の月川夏子は、10歳年上で出版社社長の夫・智之の妻として、前妻の連れ子・りえの継母として7年が過ぎた。孤独ではあるものの平穏な毎日が続いていたのだが、ある日ホームパーティーでりえの友人の青年・平岡旬と出会ってから、彼女の周辺が様々な動きを見せ始める・・・。
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作品の舞台 |
扇ヶ谷・・・月川智之邸があります。
稲村ガ崎・・・夏子たちは海辺のレストランで食事をとります。
由比ガ浜通り・・・夏子は母のために和菓子を買います。
鎌倉山・・・夏子たちはローストビーフ店で食事をとります。 |
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登場人物 |
月川 夏子 |
葉山にある「月川クリニック」の院長。45歳。扇ヶ谷に住む。 |
月川 智之 |
夏子の夫。出版社「文潮書院」2代目社長。55歳。夏子は後妻。 |
月川 りえ |
智之の連れ子。23歳。横浜にある私大の大学院生。パリに留学予定の甘え上手。 |
月川百合子 |
智之の亡妻。りえの実母。10年前に死亡。 |
平岡 旬 |
りえの友人。公認会計士を目指すフリーター。渋谷のロックバーでアルバイト。 |
平岡 愛 |
りえの友人。旬の異母妹。りえと同じ大学の大学院生。 |
江沢 寛 |
りえの恋人で婚約者。27歳。外資系企業の社員。 |
石井 葉月 |
智之の秘書。34歳。 |
亀井スミ子 |
月川家の通いの家政婦。 |
山本 |
智之の専属運転手。 |
月川 雄三 |
智之の父。85歳。「文潮書院」先代社長で創設者。現在熱海で療養中。 |
月川 志乃 |
智之の母。81歳。熱海で暮らす。 |
月川 優子 |
智之の長妹。ドイツの音楽家の妻。フランクフルト在住。 |
月川絵美子 |
智之の次妹。熱海で暮らす。社会人としての経験が乏しい。 |
中村加奈子 |
「月川クリニック」看護師。38歳。高校生の子供が2人いる。 |
吉田 知美 |
「月川クリニック」受付係。35歳。離婚したばかり。娘が一人いる。 |
落合 春男 |
夏子の弟。42歳。実母と暮らす。 |
落合 冴子 |
春男の妻。 |
母 |
夏子・春男の母。77歳。 |
早瀬 達彦 |
夏子の大学時代の先輩で元カレ。48歳。港区白金にある「早瀬病院」3代目院長。 |
金子 |
夏子・早瀬の大学の恩師。 |
平岡 順子 |
旬の継母。愛の母。京都在住。 |
平岡とみ子 |
旬・愛の祖母。京都在住。 |
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