由比ガ浜機械修理相談所 斉藤すず KADAKAWA
電撃の新文芸
あらすじ
 ヒューマノイド製造会社を1年で辞めてしまい、茨城の実家でニートをしていた若宮氷雨。そんな彼のもとに叔母から遺産で引き継いだ鎌倉の家に住まないかと誘いがかかった。そして彼は鎌倉で一人暮らしをはじめ、何でも屋のような「由比ガ浜機械修理相談所」を開業した。そこへ戸川という男が現れ、人に近づきすぎた女性ヒューマノイド「TOWA」の買い手探しを頼まれた。「結」と名づけられた彼女との共同生活を始めた氷雨は、次第にお互いを大切に思うことに気がつき始める…。


 作品の舞台
 長谷・・・氷雨と結が暮らす「由比ガ浜機械修理相談所」や、後藤宅があります。
 北鎌倉・・・戸川が経営する病院があります。
 稲村ガ崎・・・三苫宅は聖路加幼稚園の近くにあります。
 由比ガ浜・・・氷雨は結や萌たちと海水浴に行きます。
 登場人物
若宮 氷雨 長谷で「由比ガ浜機械修理相談所」を開業する。24歳。元ヒューマノイド製造会社「ブラックアイリス社」の一級調律師だったが、1年で退社する。その後「ブラックアイリス社」は倒産する。
戸川  結 氷雨のもとに持ち込まれた若い女性のヒューマノイド「TOWA」。
佐藤 菖蒲 「ブラックアイリス社」の元社長。豪快な性格の独身女性。現在はIT会社「ホワイトリリー」社長。
四元由利香 菖蒲の亡娘。18歳の時に自殺する。その後、菖蒲は由利香をモチーフに「TOWA」を開発する。
三苫 稲村ケ崎に住むキルト教室の講師。白髪頭の婦人。
三苫のキルト教室の生徒。中年女性。彼女の車を修理したことから、氷雨は開業を決める。
後藤 三苫のキルト教室の生徒。長谷に住む20歳代後半の独身女性。サーフィンが好き。
後藤の姉。夫婦仲がいい。
後藤の姉の娘。4歳。結と大の仲良しになる。
戸川 光明 北鎌倉にある病院の院長。氷雨に結の買い手を探す依頼をする。
戸川 結子 光明の亡妻。
光明の妹。結のことを快く思っていない。
江口 俊也 光明の妹の息子。大学2年生。
立山 史郎 武蔵小杉に住む弁護士。
立山 沙耶 史郎の亡娘。3年前に死亡。
デイヴィット・サクラバ 元「ブラックアイリス社」のCFO(最高財務責任者)。
ジョン・ブラウン 元「ブラックアイリス社」のCOO(最高執行責任者)。
藤崎  円 元「ブラックアイリス社」一級調律師。氷雨と同期の女性社員。
萌の幼稚園の友だち。
萌の幼稚園の友だち。
氷雨の父。茨城に住む。
氷雨の母。茨城に住む。
春香 氷雨の母の妹(叔母)。夫を亡くし、鎌倉の家を引き継ぐ。
アン 氷雨が「ブラックアイリス社」で担当していた女性ヒューマノイド81号。
ヨネ 氷雨が「ブラックアイリス社」で担当していた女性ヒューマノイド88号。
女の子 小学生の女の子。氷雨にTOWAの修理を依頼する。