. |
|
|
あらすじ
鎌倉に住む寿司職人・宮本甚は母・みずえの七回忌のため、山口県小郡市に来ている。妻・和枝とは喧嘩をしているため、とうとう一緒に来ることは出来ずにいた。そして甚が山口から帰る途中、修業仲間で京都に店を持つ柏木のもとを訪ねる間、母の思い出が脳裏で蘇っていた…。
|
|
作品の舞台 |
長谷・・・甚の寿司店「かまくら美花鮨」が開店した日、母のみずえがバスに轢かれて死亡します。
|
|
登場人物 |
宮本 甚 |
鎌倉市長谷にある「かまくら美花鮨」の主人。 |
宮本 和枝 |
甚の妻。「美花鮨」の女将。甚との仲は冷えきっている。元・印刷所の工員。 |
父 |
甚の亡父。甚が3歳の時に死亡。 |
宮本みずえ |
甚の亡母。6年前、甚の店の開店日にバスに轢かれ死亡。元・料亭の仲居頭。 |
宮本 道子 |
甚の姉。11歳年上。 |
柏木 |
京都の寿司店「福花鮨」の主人。甚とは銀座での鮨修業時代の仲間。 |
母 |
柏木の母。「福花鮨」の大女将。 |
茂 |
銀座の寿司店「美花鮨」の若い職人。鎌倉の店にヘルプで来る。 |
叔母 |
甚の母方の叔母。山口県在住。元・みずえが働いていた料亭の経営者。 |
従兄 |
甚の父方の従兄。自動車のセールスマン。山口県在住。 |
老人店主 |
京都・三年坂にある竹細工屋の店主。 |
老婆店主 |
京都の山中の村にある雑貨屋の店主。 |
男 |
みずえの想い人。京都・堀部の作業場で働く髭面で片腕の男。 |
運転手 |
京都・堀部を向かう路線バスの運転手。 |
車掌 |
路線バスの車掌。 |
扇子の男 |
路線バスの乗客。 |
菜っ葉服の男 |
路線バスの乗客。 |
口笛の男 |
路線バスの乗客。 |
|
. |
|
|
あらすじ
妻の里子ががんで入院し半年が経った。憲一は会社を辞め妻の看病に付き添っていた。友人の栗崎は、そんな憲一の姿を見て「善人過ぎる」と指摘するが、憲一はそんな状態であっても小さな幸せを感じていた…。
|
|
作品の舞台 |
由比ガ浜・・・里子が買い物をする豆腐屋があります。
鎌倉・・・里子が入院する病院や里子が暮らすアパートがあります。
|
|
登場人物 |
下川 憲一 |
元・歌謡ショーなどの舞台の演出家。妻の看病のため仕事を辞める。 |
下川 里子 |
憲一の妻。11歳年下。元・舞台照明助手。半年前からガンで入院中。 |
栗崎 三郎 |
憲一の仕事上のパートナー。舞台監督。2度の離婚後独身生活。向島生まれ。 |
女 |
三郎が行きつけのスナックの女。赤いミニスカートをはいている。 |
主人 |
由比ガ浜にある豆腐店の主人。 |
おばさん |
豆腐店主人の妻。 |
医師 |
鎌倉にある病院の主任医師。 |
看護婦 |
病院の看護婦。 |
|
. |
|
|
あらすじ
長く心臓を患い療養生活を続ける26歳の宋真也は、家に花を生けに来る22歳の華道家・向川文枝に初めて恋をした。そして心をときめかせ明らかに態度が変わった真也に、看護を続けて付き添う40歳の松居志津は嫉妬の炎を燃やす…。
|
|
作品の舞台 |
長谷・・・宋真也邸があります。
光明寺・・・十夜会で衣久女が倒れます。
高徳院・・・文枝は境内の奥にある観月堂で衣久女の健康を祈ります。
雪ノ下・・・文枝の華道教室に志津が訪ねます。
なぎさホテル・・・衣久女と文枝がディナーを食べに行きます。(作品上ホテル名は出てこないが、位置的におそらくここがモデル)
化粧坂・・・衣久女と文枝が山歩きをします。
鶴岡八幡宮・・・志津は真也の回復を祈ります。
海蔵寺・・・衣久女が訪ねます。
梶原・・・衣久女が梶原にある病院で手術を受けます。
|
|
登場人物 |
宋 真也 |
若い頃から長く心臓を患い療養生活を送る青年。26歳。鎌倉市長谷に住む。 |
松居 志津 |
真也の家で看護を続ける女性。40歳。元・恵友会病院の看護師。 |
柴原衣久女 |
鎌倉市長谷に住む文枝の華道の師匠。78歳。本名・柴原育江・李昱姫。 |
向川 文枝 |
衣久女の華道の弟子。22歳。鎌倉市雪ノ下で華道教室を開く。逗子市桜山に住む。 |
宋 真次郎 |
真也の父。宋鉄道社長。 |
宋 あや |
真也の実母。 |
宋 ふく子 |
真也の継母。真次郎の後妻。 |
父 |
文枝の父。中央区日本橋にある船舶会社の社員。 |
宋 真吾 |
真也と文枝の息子。 |
李 匡熙 |
衣久女の父。朝鮮総督府の職員。 |
柴原かなえ |
衣久女の母。 |
佐藤 早苗 |
衣久女の華道仲間で右腕的存在。衣久女の後継者。 |
溝田 |
真也の入院生活中の知人。陶芸家。 |
井上清次朗 |
鎌倉に住む古美術商。 |
京田愛一郎 |
衣久女の友人。逗子市にある「なぎさホテル」の支配人。 |
真弓 綾子 |
大学病院の看護師。 |
|
. |
|
|
あらすじ
逗子にあるホテルの副支配人・新里かなゑは27年間勤めていたホテルを退職した。そして郷里の沼津へ戻る途中、ホテルの常連客だった市村辰之助との思い出がある鎌倉へ立ち寄ることにした…。
|
|
作品の舞台 |
長勝寺・・・かなゑは横須賀線の車窓に流れる長勝寺の屋根を見ながら、辰之助のことを思い出します。
三ノ鳥居・・・かなゑは三ノ鳥居近くにある蕎麦屋で天婦羅蕎麦を注文します。
化粧坂・・・数年前、かなゑは辰之助と源氏山・化粧坂周辺を散策しました。
下馬・・・かなゑや幸造・聡一郎たちは下馬の葬儀所で行われた辰之助の通夜に参列します。
|
|
登場人物 |
新里かなゑ |
逗子にあるホテルの副支配人。27年間勤務し退職する。子供嫌い。沼津生まれ。 |
遠藤聡一郎 |
ホテルの支配人。 |
吉末 幸造 |
ホテルのベルボーイ。 |
遠藤 トメ |
ホテルのハウスキーパー。昨年暮れに死亡。 |
夫 |
トメの夫。逗子市小坪の漁師。 |
市村辰之助 |
詩人。邦彦の友人。 |
吉井 邦彦 |
鎌倉に住む画家。ホテルの常連客。 |
橋本 |
東京に住む辰之助の友人。 |
妻 |
辰之助の妻。 |
|
. |
|
|
あらすじ
元・銀行員の月丘修は、亡くなった大学時代の親友・野崎真人の念願だった長崎・五島列島にある「教会の再興」の遺志を継いで、建設作業を行っていた。それは過去に修が家族を顧みず彼の遺志を引き継がなければいけない理由があったからだった…。
|
|
作品の舞台 |
七里ガ浜・・・野崎弥江宅があります。
建長寺・・・弥江は修と待ち合わせをします。
由比ガ浜・・・過去に弥江と真人が散策します。
雪ノ下・・・野崎宅はもともと雪ノ下にありました。
鶴岡八幡宮・・・修が雪が降る中、参詣します。
|