葬る 上野歩 光文社文庫
あらすじ
 鎌倉市腰越にある石材店「(有)石浜」は家族経営の小規模経営で営んでいる。2代目店主・隆一は商売にならない相談にまでのってしまうお人よしだが、そんな父の姿を娘は良しとしていた。しかし時代が変わるとともに樹木葬や散骨葬など新しい葬式のやり方も増えてきている。そこで「(有)石浜」も新規に海洋散骨事業部を作ることになった…。


 作品の舞台
 腰越・・・浜尾家が経営する石材店「(有)石浜」があります。
 由比ガ浜・・・麻衣は由比ガ浜霊園にある「(有)石浜」の事務所で墓石の相談を受けます。
 登場人物
浜尾 麻衣 鎌倉市腰越にある石材店「(有)石浜」の娘。25歳。3代目社長の予定。後に拓海の妻となる。
浜尾 隆一 麻衣の父。「(有)石浜」の2代目社長。53歳。
浜尾 曜子 麻衣の母。
浜尾 栄三 隆一の亡父。「(有)石浜」の初代社長。石職人。婿養子。
浜尾 清子 隆一の亡母。
浜尾  節 隆一の亡祖母。
緒方 「(有)石浜」のベテラン職人。70歳。隆一の良き相棒。
大津 拓海 腰越に住む麻衣の幼なじみ。後に麻衣の夫。藤沢市片瀬の漁師の息子。
大津 汐里 拓海と麻衣の娘。
日向 理央 「(有)石浜」の新米社員。海洋散骨事業部所属。
高遠  遥 麻衣の大学時代の友人。旅行会社「大空観光」の新米社員。
名取 美礼 「大空観光」ベテラン社員。社歴7年目。
一ノ瀬 「大空観光」イケメン添乗員。通称「大空王子」。
恩田久美子 遥の中学時代の2年先輩。自営のクリーニング会社の事務係。
恩田 大輔 久美子の夫。クリーニング会社の社長。
恩田 一樹 大輔と久美子の亡息。交通事故死。享年7歳。
恩田 悦子 大輔の母。久美子の姑。
世良夫婦 一樹を轢いた事故の加害者夫婦。
天野 地元警察署の交通捜査課巡査部長。
牧村  勉 遥が添乗するバスツアーの客。76歳。
牧村 京子 遥が添乗するバスツアーの客。70歳。勉の妻。
石打 遥が添乗するバスツアーの客。65歳。
榊  祐介 遥が添乗するバスツアーの客。41歳。
榊  真弓 遥が添乗するバスツアーの客。41歳。祐介の妻。
豊川 「(有)石浜」の客。都内に住む農家の三男坊。
佐和田 「(有)石浜」の客。鎌倉に住む元・水産加工会社社員。
道代 佐和田の妹。元・都バスの車掌。
小西 「(有)石浜」の客。「㈱オーシャンビューファクトリー」のエースプログラマー。
清野 「㈱オーシャンビューファクトリー」社長。
辻  太郎 「㈱オーシャンビューファクトリー」前社長。英次の亡兄。
辻  英次 「㈱オーシャンビューファクトリー」副社長。太郎の弟。
小西の娘。出戻りのシングルマザー。娘が一人いる。
雨宮 「(有)石浜」の客。川崎市の町工場の副社長。
佐原 千鶴 「(有)石浜」の客。52歳。
佐原 和彦 千鶴の亡夫。
佐原 彩佳 千鶴の娘。
金久保ひとみ ぬいぐるみの修繕専門店「ひとみソーイングクリニック」院長。
星崎 星子 「ひとみソーイングクリニック」女性看護師。
工藤 「ひとみソーイングクリニック」男性看護師。
長谷川 「(有)石浜」の客。建築家。大学講師。
村井 長谷川の友人。59歳。
聖子 村井の亡母。享年88歳。
興梠 大磯町にある治療院「こおろぎ庵」の院長。
トオル 麻衣の元カレ。