夏の口紅 樋口有介 文春文庫
あらすじ
 大学生の笹生礼司は、母から15年前に離婚した父・増井周郎の死を知らされた。早速葬儀を出してくれたという高森家へ向かった彼は、そこで今まで知らなかった姉の存在と、形見として残されたゴクラクトリバネアゲハの標本を知らされ、そして呆れるくらい綺麗な女の子「キリコ」と出会った・・・。


 作品の舞台
 材木座・・・友部渓子宅があります。
 登場人物
笹生 礼司 青南大学歴史科3年生。自由ヶ丘に母と二人で暮らす。21歳。
礼司の母。自称ケーキ研究家。作品上、名前は出てこない。
増井 周郎 礼司の父。15年前に母と離婚。東京農水産大学講師。シャクトリムシの研究家。57歳。
高森久仁子 周郎の義姉。本郷菊坂に住む。リウマチ持ち。
増井加津子 久仁子の妹。季里子の母。周郎の再婚相手。
高森季里子 久仁子の養女。加津子と前夫との間の子。18歳。
杉野美南代 周郎の最初の妻。京都の和菓子屋の娘。
杉野和可子 周郎と美南代との間の子。18歳で自殺。
浮田 香織 イラストレーター。礼司の恋人。26歳。
田崎 青南大学建築工学科助教授。日本ミノムシ学会会員。
小林 青南大学図書館の司書。
小宮 径蹟大学教授。タコの研究家。
友部 渓子 鎌倉に住む女流画家。
大橋 礼司の高校時代の友人。エスキモーと同居。
福田 田園調布の葬儀屋。
鈴木 母の知人。等々力で錦鯉の卸売商を営む。
佐野 母の知人。目黒の緑を守る会会長。
大塚 母の知人。上野毛でケーキ教室を開催。
青山 辰巳 作家。