江ノ島のお話
江ノ島を中心としたお話です。鎌倉も少しだけ出てきます。

作品名 発行年
江ノ島西浦写真館 2015
江の島ねこもり食堂 2017
江ノ島は猫の島である 2022
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江ノ島西浦写真館 三上 延 光文社
あらすじ
 藤沢に住むОLの桂木繭は、亡くなった祖母が住んでいた江ノ島の写真館の遺品整理にやってきた。繭の母でベストセラー作家の奈々美は、原稿の締め切りを理由に手伝ってくれないようだ。館内は近くの旅館の従業員・滋田によって、綺麗に管理されていた。すると現像を頼まれていた写真がいくつか発見され、繭はどうしたらいいか困っていたが、そこへ依頼客のひとり「真鳥」が突然店に訪ねてきたのだ…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・晶穂は鎌倉生まれ鎌倉育ちです。
 登場人物
桂木  繭 藤沢市善行でひとり暮らしをするОL。辻堂の自動車メーカーの経理係。
桂木奈々美 繭の母。主に推理小説を書くベストセラー作家。代表作は『ユリシーズの石榴』。
西浦富士子 繭の亡祖母。奈々美の亡母。生前、江ノ島で「西浦写真館」を経営。
滋田 「西浦写真館」の近くにある旅館の従業員。空き家となった写真館を管理している。
立川 研司 江島神社仲見世通りにあるお土産店の店主。
立川 陽子 研司の妻。元・藤沢にあるデパートの紳士服売り場の従業員。
立川  修 研司の叔父。元・「西浦写真館」従業員。
真鳥 昌和 「西浦写真館」に現像を依頼した客。総合病院の経営者。脳梗塞で死亡。
昌和の妻。秋孝の祖母。認知症を患い江ノ島東町の別荘に秋孝・瀬野と滞在。
真島 遼平 昌和の息子。
遼平の妻。15年前に離婚。
真鳥 秋孝 昌和の孫。遼平の息子。祖母・瀬野と江ノ島東町の別荘に滞在。
瀬野 真鳥家の家政婦。
永野 琉衣 繭の知人。若手女優。4年前に失踪。
叔父夫婦 両親がいない琉衣の育ての親。琉衣の叔父夫婦。
高坂 晶穂 繭の大学時代の先輩。写真学科の生徒。現在繭とは絶縁状態。鎌倉育ち。
河東 繭の大学時代の先輩。演劇学科の生徒。劇団の座長兼演出家。
沢井 繭の大学時代の先輩。演劇学科の生徒。劇団の制作担当。
小此木 繭の大学時代の先輩。演劇学科の生徒。葵の彼氏。
芦辺  葵 繭の大学時代の先輩。演劇学科の生徒。
ヨナ 写真館に住みつく猫。
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江の島ねこもり食堂 名取佐和子 ポプラ社
あらすじ
 江ノ島の民宿兼食堂「半分亭」を営む佐宗家の女たちは、代々島内に住みつく野良猫の「猫守(ねこもり)」をつとめてきた。半分は店の切り盛り、もう半分は猫の世話をしながら、猫と人に助けられて生きてきたのだった…。

 作品の舞台
 鎌倉・・・吉原の遊女・清川と帝大生・杉崎の心中事件の噂は瞬く間に街中に広がります。
 腰越・・・渡邊家があります。
 登場人物
佐宗 すみゑ ユエの娘。掛け茶屋「半分亭」の初代女将。江の島の「猫守」。観光写真も扱う。
佐宗 ユエ すみゑの母。「半分亭」の女主人。
佐宗 春吉 すみゑの夫。「源三丸」の漁師。五男坊。
佐宗  筆 春吉とすみゑの娘。「半分亭」の2代目女将。江の島の「猫守」。体が弱い。
佐宗庄次郎 筆の夫。麻布の祖父。「半分亭」の主人。元・江の島の駐在所の巡査。
佐宗 溶子 庄次郎とすみゑの娘。民宿兼食堂「半分亭」の3代目女将。
佐宗  潤 溶子の夫。「半分亭」の主人。映画・小説が好きな文科系。
佐宗 麻布 潤と溶子の娘。「半分亭」の4代目女将。
佐宗 将希 麻布の夫。「半分亭」の主人兼調理担当。
佐宗 絵莉 麻布と将希の娘。
タイヘイさん 「太平丸」の奥さん。民宿「さぬき屋」の女中。
「太平丸」の漁師。
サッちゃん 江島神社近くのお土産屋の奥さん。
長男 サッちゃんの長男。横浜に勤めるサラリーマン。
次男 サッちゃんの次男。郊外に住むサラリーマン。
三男 サッちゃんの三男。「太平丸」の跡継ぎ漁師。
清川 吉原の遊女。「清子」と名乗り江の島へ旅行。吉崎と心中を図る。
小鶴 吉原の遊女。「鶴子」と名乗り江の島へ旅行。後に水揚げされ「志川 石」に改名。
菱持 清川・小鶴の旦那。
吉崎 帝大生。清川に恋慕する。清川と心中を図る。
志川 桜子 石の孫娘。スピリチャル業「㈱フォーチューン・キャッスル」代表取締役社長。
松前 直嗣 元・陸軍大佐。戦争の贖罪で弁天橋の清掃活動を続けている。
松前 亮輔 直嗣の長男。「半分亭」の常連宿泊客。
松前  薫 直嗣の長女。亮輔の妹。
鏑木 道央 フリーライター。
弥生 溶子の友人。
菱持 健吾 「菱持産業」専務取締役。
渡邊 朋乃 腰越に住む小学生。
宮司 江島神社の宮司。
巫女 江島神社のアルバイト巫女。大学生。
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江ノ島は猫の島である 鳩見すた マイナビ出版
ファン文庫
あらすじ
 ブラック企業の洗礼を受け会社を辞め無職となった28歳の綾野小路は、亡くなった祖父が住んでいた江ノ島の家で一人暮らしをすることになった。家には江ノ島に住む地域猫(野良猫)たちが立ち寄ったりするのだが、なぜか小路はその猫たちの言葉がわかってしまう体質になっていた。そこで地域猫のワガハイたちは、小路に猫たちの悩みを解決してもらいたいと提案する…。


 作品の舞台
 鎌倉・・・ミャイチは長谷に連れていかれた鎌倉の獣医のもとに向かいます。
 登場人物
綾野 小路 会社になじめず無職となった男性。28歳。江ノ島にある亡祖父の家で一人暮らしをすることになった。
稲村 風咲 小路の元会社の同僚で元カノ。24歳。鹿児島生まれ。風咲は小路の退職を直前まで知らずにいた。
ワガハイ 江ノ島の地域猫。黒と薄灰色のトラキジ模様。「ワガハイ」は草見したに命名された。
つむじ 江ノ島の地域猫。小路の家に住み着く白い子猫。
ミャイチ 江ノ島の地域猫。一匹狼気質の黒猫。情に厚い。
クロケット 江ノ島の地域猫。コロッケに似た茶トラ。
クラベル シチリの飼い猫。気高い性格のロシアンブルーのメス。地域猫たちのマドンナ的存在。
シチリ 元・経営コンサルタントの女社長。江ノ島在住。クラベルの飼い主。
綾野 小路の亡祖父。妻を亡くし、晩年は江ノ島で一人暮らしをしていた。
草見 した 江ノ島に住む小説家。綾野の将棋仲間。故人。
草見 したの息子。藤沢市在住。
草見夫人 草見の妻。
草見 由比 草見の長女。したの孫娘。小学2年生。
長谷 江島神社下に住む年配の男性。長谷家はミャイチの縄張り。
長谷夫人 長谷の妻。
カズくん 長谷の長男。
獣医 長谷夫人の父。鎌倉に住む獣医。
石上 風咲の上司。風咲に愛人になるように迫る。