横浜大戦争 明治編 蜂須賀敬明 文藝春秋
あらすじ
 2015年春、横浜の土地神たちを巻き込んだ横浜大戦争も終わり、彼らはその騒動の責任を取る形で美化運動を命じられた。そこでそのうっぷんを晴らすために彼らは館内にあるホテルニューグランド前の枝垂れ桜の下で花見の宴会を始めた。そして瀬谷の神が持っていた不思議な箱を無理やり開けた西・中・保土ヶ谷の神が突然タイムスリップし、明治時代の横浜へたどり着いてしまった…。


 作品の舞台
 鎌倉郡・・・鎌倉の大神が治めています。
 登場人物
保土ヶ谷の神 最古参の土地神のひとり。横浜の学問を司る。容姿は大学生。
中の神 最古参の土地神のひとり。横浜の慈愛を司る。容姿はシスター。
西の神 土地神のひとり。中の弟。横浜の海運を司る。容姿はバーテンダー。
旭の神 土地神のひとり。保土ヶ谷の弟。横浜の獣を司る。容姿は動物園職員。
港北の神 土地神のひとり。横浜の家内安全を司る。容姿は商社マン。
緑の神 土地神のひとり。港北の妻。横浜の豊穣を司る。容姿は農業をする主婦。
都筑の神 土地神のひとり。港北の長女。双子の姉。横浜の安息を司る。容姿は高校生。
青葉の神 土地神のひとり。港北の次女。双子の妹。横浜の開拓を司る。容姿は幼いため中学生。
戸塚の神 土地神のひとり。戸塚三姉妹の長女。横浜のを司る。容姿は。
泉の神 土地神のひとり。戸塚三姉妹の次女。双子の姉。横浜の縁を司る。容姿はスポーツインストラクター。
栄の神 土地神のひとり。戸塚三姉妹の三女。双子の妹。横浜の地脈を司る。容姿は考古学者。
瀬谷の神 土地神のひとり。戸塚三姉妹の弟。横浜の運を司る。容姿は樹木医。
港南の神 土地神のひとり。横浜の子を司る。容姿は幼稚園の保母。
南の神 土地神のひとり。港南の母親代わり。横浜の食を司る。容姿は惣菜屋のおばさん。
磯子の神 最古参の土地神のひとり。横浜の科学を司る。容姿は科学者。
金沢の神 土地神のひとり。磯子の弟。インテリで女好き。横浜の医療を司る。容姿は医師。
神奈川の神 最古参の土地神のひとり。横浜の時を司る。容姿は公務員。
鶴見の神 最古参の土地神のひとり。喧嘩っ早い。横浜の火を司る。容姿は建設作業員。
横浜の大神 神奈川の土地神のひとり。神奈川県の海運を司る。容姿は市役所職員。
橘樹の大神 武蔵国の古い大神のひとり。武蔵国の豊穣を司る。容姿は農家の主婦。
久良岐の大神 武蔵国の古い大神のひとり。武蔵国の武勇を司る。
都筑の大神 武蔵国の古い大神のひとり。武蔵国の叡知を司る。容姿は新聞記者。
鎌倉の大神 相模国の古い大神のひとり。相模国の文化を司る。容姿は歌人・俳人・詩人。
茂原 冬吉 関内に住む実業家。生糸会社「茂原商会」社長。
茂原れんげ 冬吉の一人娘。
ばあや 茂原家の使用人。
茂原家の中国人の使用人。
太一郎 れんげの婚約者。
ショーン・チェンバレン 「茂原商会」のライバル会社である生糸会社「ホワイト商会」社長。
ジョー・バート アヘンの密輸で財を得た外国人男性。